丹後の食材をイタリア料理に昇華する、老舗お酢屋の挑戦。
Gourmet 2019.08.01
アチェート
1893年創業の米酢造りの老舗、飯尾醸造が、丹後の豊かな食材を使った料理で町を活性化したいと、2017年夏にオープンしたイタリアンレストラン。腕を振るうのは、東京でシチリア料理の名手として活躍していた重康彦シェフ。看板商品の富士酢で魚介をマリネしたり、果実酢の粕に野菜を漬け込んで香りをつけたり。酢の醸造元ならではの調理法で、丹後の食材を軽やかな一品に仕立てている。「満足して帰ってほしい」というもてなしの心が、手間暇をかけたボリューム満点のコースに表れる。
料理は¥5,940、¥8,100、¥10,800の3コースがあり、写真はすべて¥8,100のコースから。前菜の盛り合わせは、富士酢プレミアムでマリネしたイワシなど。「紅芋酢ソーダ」(¥540)もおすすめ。
奥はスペシャリテの「熟成玄米のリゾット」。棚田で作った無農薬コシヒカリを14度で2年熟成させメカブと米ぬかの出汁で炊き、宮津の魚を煮詰めたソースをかけた。手前は無花果酢の粕と酒粕でマリネして焼いた鴨。赤ワインはシチリアの「サイア」ボトル¥8,532
店名はイタリア語で「酢」の意味。丹後ちりめんで栄えた花街に立つ、築120年の商家をリノベーション。欄間や建具などは当時のまま生かしている。大広間のほか個室が3部屋。
入口近くには飯尾醸造のアイテムを陳列。予約をすれば、飯尾醸造の蔵見学も可能だ。
アチェート|Aceto
Pizzeria e Pescheria e Bar Urashima
京都府宮津市新浜1968
tel:0772-25-1010
営)18時〜20時30分最終入店
休)月、火 要予約
www.aceto.jp
Pizzeria e Pescheria e Bar Urashima
京都府宮津市新浜1968
tel:0772-25-1010
営)18時〜20時30分最終入店
休)月、火 要予約
www.aceto.jp
<丹後へのアクセス>
丹後の中心地・宮津駅へは、JR京都駅から山陰本線・京都丹後鉄道を乗り継いで宮津駅まで約2時間。車の場合、京都市内から約1時間50分。宮津駅から久美浜駅へは、京都丹後鉄道または車で、ともに約1時間。
丹後の中心地・宮津駅へは、JR京都駅から山陰本線・京都丹後鉄道を乗り継いで宮津駅まで約2時間。車の場合、京都市内から約1時間50分。宮津駅から久美浜駅へは、京都丹後鉄道または車で、ともに約1時間。
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※『フィガロジャポン』2019年7月号より抜粋
・掲載店の営業時間、定休日、商品の価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。
photos : SADAHO NAITO (BON PHOTO SERVICE), réalisation : NATSUKO KONAGAYA
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