細川亜衣、イタリア4州の味を巡って マルケの食堂の味を夏野菜で楽しむ。

海と山の恵みをともに楽しめるというマルケ州。ここでは新鮮な夏野菜レシピをひとつ。細川亜衣さんがかつて働いていたという食堂の一品は、ハーブが香るオーブン料理。熱々でも冷めてもおいしい！

｜マルケ

旬の夏野菜をほおばる。

マルケ州はアペニン山脈とアドリア海に囲まれ、食材に恵まれた土地。中部に位置するだけあり、北と南のいいとこ取りをした料理が多々ある。このテェィエッタは、細川さんが以前働いていたマルケの食堂で食べていた一品で、Teiettaはそこでの通称。新鮮な夏野菜にハーブ入りのパン粉をかけて、オーブンでじっくりと焼いた野菜の滋味を楽しむ料理。熱々、またはほんのり温かいうちに食べてもいいし、夏は冷めてから食べてもおいしい。

Teietta (Teglia di Verdure alla Marchigiana)
テェィエッタ(マルケ風野菜の天板焼き）

材料（4人分）

ナス大　1本
ズッキーニ（緑、黄色）・パプリカ（赤、黄色）　各1個
ジャガイモ中　2個
トマト　2個
田舎パンを挽いた粗挽きパン粉　60g
ニンニク　1かけ
イタリアンパセリ　ひとつかみ
オリーブ油　40g
塩・コショウ各適量

作り方

1. ナスは適当な長さに切ってから縦半分に切り、水にさらしてつけ水がきれいになるまで水を何度も替える。ズッキーニは縦半分に切る。パプリカはへたを除いて1/2〜1/4のサイズに切る。トマトはへたを除き、半分に切る。ジャガイモは皮を剝き、横半分に切る（この時、あまり厚みがあると火が通りにくいので、2cmほどの厚みにするか、あらかじめ蒸しておくとよい）。
    
2. 1の野菜を合わせて塩とオリーブ油をまぶす。パン粉にニンニクのみじん切りとイタリアンパセリの粗みじん切り、塩、コショウ、オリーブ油（分量外）を混ぜる。
   イタリアンパセリを粗みじん切りにし、パン粉と一緒に混ぜる。
    
3. 耐熱器にオリーブ油（分量外）をひき、ナス、ズッキーニ、パプリカ、ジャガイモをぎっしりと並べ（隙間なく並べると、焼き上がりがしっとりする）、2のパン粉をトマト用に少し残してまんべんなくかける。端から湯を1cmほど注ぎ、オリーブ油（分量外）を全体に回しかける。180℃に熱したオーブンに入れ、40分ほど焼く。
   
   ざっくりと切ったカラフルな野菜に、塩とオリーブ油をまぶして。
    
4. ジャガイモにすっと串が通るようになったら、パン粉をまぶしたトマトをのせ、さらに20分ほど焼く。
   
   ※オーブンの火加減によって野菜に火が通りにくい場合は、温度を上げ、200℃で焼く。様子を見て途中で湯を足す。

＊「フィガロジャポン」2020年8月号より抜粋

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