南アジア系レストランも、スタイリッシュな酒場に進化!

Gourmet 2021.05.20

スパイス使いに技ありメニューやワインとのマリアージュ提案など、モダンなネオアジアンレストランが増加中! ベトナムからインドまで、南アジア系料理のレストランはいま、スタイリッシュな進化を遂げている。

VIETNAM

フレンチを取り入れた、  ヘルシーなベトナム料理。

ネムクリュ

昨年のオープンと同時に、カラフルで美しいベトナム料理とSNSで話題に。さまざまなジャンルをわたり歩いた経験豊富な店主が作るのは、フレンチの要素を取り入れた野菜たっぷりのベトナム料理だ。前菜からデザートまで7品が登場するコースは、「小さなバインセオ」や「牛肉のフォー」など盛りだくさん。ディナーには、人気の生春巻きをはじめ約20種のアラカルトメニューも登場する。

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ディナーコース¥4,500より、「小さなバインセオ」。ターメリックを加えて、米粉を使ったベトナム風のお好み焼きを。ビール¥700

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「海老の生春巻き」¥700。エビやダイコン、ミントなどがたっぷり。自家製ピーナッツソースで。

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祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩2分とロケーションも抜群。ゆったりとしたカウンターのみのカジュアルな空間。

Nemcru
東京都世田谷区砧6-36-6 FLAPビル2F 
tel:03-6874-4034
営)18時〜21時30分L.O.(火〜土)12時~14時30分 L.O.、 18時〜21時30分L.O.(日)  
休)月
https://nemcru.com

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NEPAL

旬の食材がネパール料理で軽やかに生きる。

アディ

「土地の食材を生かす」というテーマのもと、日本の旬の食材を盛りこんだネパール料理。現地から仕入れたスパイスを使ったランチの「ダルバート」はもちろん、7品が登場するディナーコースにも、ネパール出身のシェフの郷土愛と卓越したセンスが感じられる。モモやパニプリといった定番フードもモダンなプレゼンテーションで。益子焼の作家 によるうつわも美しく、五感が心地よく刺激される。

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週末ランチの「ダルバート」¥2,000。炒め物2種とネパールサラダ、 チキンカレーにアチャールなど。内容は時季によって異なる。

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ネパール高地から直接仕入れる茶葉を使ったチャイや、ラッシーを提供するドリンクスタンドも併設。アットホームな雰囲気が落ち着くと評判。

Adi
東京都目黒区上目黒 2- 46 -7
tel:050-3184-4491
営)10時~14時L.O.(火)10時〜14時L.O.、18時〜・20時30分〜の2部制(水〜金)11 時〜14時30分L.O.(コースは11時〜・13時30分〜の2部制)、18時〜・20時30分〜の2部制(土、日)
休)月 ※週末昼コースと夜は要予約
www.adi-tokyo.com

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NEPAL

モダンに昇華した、 ネパール料理の火付け役。

オールド ネパール トウキョウ

ローカル色が強いイメージのネパール料理を、洗練 されたレストランの味としてモダンに昇華。インド 料理に比べてシンプルなスパイス使いを主とするが、酸味や塩味などのバランスを追求し、味の輪郭を際立たせたカレーや豆のスープのおいしさには目を見張るものがある。前日夜までの事前予約でのみ受け付ける夜のコースでは、カジャと呼ばれる前菜5品からダルバート、デザートまでたっぷりと堪能できる。

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ランチの「ダルバート」¥1,210〜。カレー2種とダルスープ、タルカリやアチャール4種入り。写真は、骨付きヤギとグンドゥルックのカレー。

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レンガや木材でローカル感を表現しながらも、ワインバーのような雰囲気を醸し出す店内。テーブルとカウンター席を用意。

Old Nepal Tokyo
東京都世田谷区豪徳寺1-42-11 
tel:03-6413-6618
営)11時30分〜14時L.O.(月)11時30分〜14時L.O.、18時〜21時L.O.(水~日)
休)月、火 ※夜はコースのみ
https://oldnepaltokyo.com/

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INDIA

スパイス料理とワインの 新感覚マリアージュ。

マロロガバワン

南インド料理ブームの火付け役、エリックサウスで約15年働いた店主とソムリエの夫婦ふたりで営むスパイス食堂。「キーマカレー」や「バターチキン」を選べるターリーも人気だが、スパイスたっぷりのおつまみはワインが進むと評判。タマリンドで酸味をきかせた「自家製ツナ」やさ まざまなスパイスでマリネした「チキンピクルス」など、少量ずつの盛り合わせで楽しめるのもうれしい。

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「ドーサ(ブルーチーズ)」¥1,320。南インドの素朴な豆のクレープと、ブルーチーズの塩味の相性が抜群。ワインはグラスで¥550〜

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「小さいおつまみ」¥770。紫キャベツマリネやチキンピクルス、自家製ツナのミーンプットゥ風など、日替わり3種を盛り合わせで。

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木目調のコージーな店内。

Marologa Bhavan
東京都中野区新井1-35-12
tel:080-8150-3523 
営)11時〜15時L.O.、17時〜21時L.O.(火〜土)11時〜18時L.O.(日)
休)月 ※その他不定休あり
https://marologa.mystrikingly.com

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INDIA

インドとスパイスが軸の 心ときめくアレンジ料理。

スパイスバザール アチャカナ

昼はカレーがメインのインド定食、夜はお酒 を飲みながらアチャールやタンドール料理を楽しむことができる。東京の名だたるインド料理店で修業を積み、知見を深めた店主とあって、その引き出しの多さとアレンジ力の高さには定評がある。低温料理をした鴨肉にネパール山椒を合わせたり、和え物としてアチャールをアレンジするなど、発想の豊かさがグルマンの心をときめかせてくれる。

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左から、「海老のアチャール」¥720、ガーリックの香りがクセになる「チーズクルチャ」¥650、「ゴッドファーザーラガー」¥700

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「タンドーリーポークえごまとレモングラス」¥700。韓国のサムギョプサルにヒントを得たというユニークな一品。

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カウンターのほかにテーブル席 も。ディナーは満席になること も多いので事前予約がおすすめ。

Spice Bazaar Achakana
東京都新宿区西新宿7-12-23 松沢ビル3F
tel:03-6883-3652
営)11時30分〜14時L.O.、17時〜21時L.O.
休)日

 

*「フィガロジャポン」2021年6月号より抜粋

photos : YU INOHARA (TRON management / P128-129, P132), AKEMI KUROSAKA (STUH / P130-131), YU NAKANIWA (P132), MANA KIKUTA (P133-134), NORIKO YONEYAMA (P135), réalisation : NAOKO MONZEN (P128-129), KEIKO KODERA (P132-134), texte : MEGUMI KOMATSU (P130-131)

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