隠し調味料で変身!甘みを引き出すカボチャのロースト。

野菜が冷蔵庫に無計画にたくさん入っていると「新鮮なうちに食べなきゃ」というプレッシャーを勝手に感じ、どうも落ち着きません。

なので、冷凍できる野菜を購入したら、必要な分を冷蔵庫に確保し、残りはすぐにカットして冷凍します。キノコ、長ネギ、キャベツ……など、カットしてから冷凍すれば、お味噌汁や炒め物、パスタの具材など、必要な時にパッと使えて、時短としてもかなり便利。

科学的なことはよくわからないけれど、冷凍することで野菜の繊維が壊れるため、火入れ時間が短くて済む気がします。たとえば、冷凍したキャベツをお味噌汁に入れると、綺麗な緑色が残ったまま、柔らかく仕上がるのでお気に入りです。

先日、奄美大島からカボチャが8個届きました。カボチャは一年中流通していますが、12月~5月までは、メキシコ産かニュージーランド産を中心とした輸入ものが多くなります。この時期の国産となると、奄美を中心とした鹿児島産か沖縄産だそう。 国産好きな私としては、旬の奄美産をいただけて嬉しいです!

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今回のレシピで必要なカボチャは1/4ケ分。残りは冷凍するため、まずは下処理から始めます。カボチャを適当な大きさにカットし、種とワタを捨て、皮をある程度削ぎ落としたら、圧力鍋にかけて火を通します。粗熱が取れたらジップロックに入れて、ジップロックの上からカボチャを手で押し潰し、ピュレにしてから冷凍します。

こうしておけば、カボチャスープ、カボチャプリン、カボチャ饅頭、カボチャのラザニア、カボチャケーキ……大好きなカボチャ料理を時短で作ることができます。ピュレ以外にも、煮付け用、スープ用など、食べやすい大きさにカットして冷凍庫に入れておきました。

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★カボチャのロースト・水切りヨーグルト添え★

今回は、2.5cmくらいに厚切りしたカボチャをじっくりローストして甘みを引き出し、軽く味付けしてから、仕上げに水切りヨーグルト、ナッツ、ドライイチジクなどをあしらってみました。

味付けに、レモン汁、メープルシロップも加えましたが、ベースは寿司酢。レシピ通り、すべてを入れた方がおいしいけれど、面倒な方は寿司酢だけでもOK。寿司酢は、塩、砂糖、米酢、お出汁がおいしく配合された調味料。寿司酢のおかげで、いつものカボチャが一気においしく変身しますよ。

【材料】
カボチャ   1/4ケ


寿司酢           大さじ1〜
レモン汁          小さじ2
メープルシロップ      大さじ1

B
水切りヨーグルト     100cc
軽く刻んだナッツ     適量
ドライイチジク(小粒)  適量
レモンの皮すりおろし     適量
ピンクペッパー      適量
チャービル        適量
塩              少々

【作り方】

  1. カボチャの下処理をする(皮を軽く削ぎ落とす・ワタとタネを捨てる)。
  2. カボチャを2.5cmの厚さにカットする。
  3. ボウルに2を入れ、塩ひとつまみとオリーブオイル(大さじ2程度)でしっかり和える。
  4. 天板にクッキングシートをしき、3を並べて200度のオーブンで20分ほど火を入れていく。
  5. Aをボウルに合わせておく。カボチャの火が通ったことを確認したら、Aと合わせる。
  6. お皿に盛り付け、Bをのせて完成。

【ポイント】

  • カボチャの種類によって甘みが異なる。カボチャの味をみて、調味料の量を臨機応変に変えること。
  • オーブンを使わない場合、レンジで軽く火を通したカボチャを、油をひいたフライパンでソテーする。カボチャの表面にカリッと焼き色を付けるのがポイント。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

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