鍋ひとつで手軽にできる、ご馳走ローストビーフ。

今回は、オーブンを使わずにお鍋ひとつで手軽に作れる、ジューシーなローストビーフのご紹介です。

塩コショウをした牛モモ肉の表面を各面1分ずつ焼き、鍋でひと煮立ちさせた漬けダレ(醤油、みりん、酒、水)にお肉を入れ、鍋が完全に冷えるまで放置し、ひと晩寝かせたら完成です。

前日に作り置きができるし、ひと晩タレに漬けることで味が染みておいしいです。忙しい日や、慌ただしくなりそうなパーティにはとっても重宝しています。

ポイントは、ストウブ鍋やル・クルーゼといった、保温性の高い厚手の鍋を使うこと。厚手の鍋の効果で、火を止めた後も、余熱で優しく肉を火入れすることができ、凝縮された旨味を味わうことができます。

また、浅いフライパンではなく、深さのある鍋を使うことで、コンロ周りに油が飛び散るのを防ぐことができるのも気に入っています。

ポイントさえ守れば、簡単にご馳走が完成です。是非お試しいただけたらうれしいです。

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★厚手の鍋で、ご馳走ローストビーフ★

【材料】作りやすい分量 
牛モモ肉の塊 500g
にんにく   1片

A
塩  小さじ1
砂糖 小さじ1/2
白コショウ 適量

-漬けダレ-
醤油  大さじ2
みりん 大さじ2
酒   大さじ2
水   大さじ2

【作り方】

  1.  下準備:牛肉を常温にしっかり戻しておく(おいしくなる大事なポイント)。漬けダレの材料を1つの器に合わせておく。
  2. 下味をつける:焼く前に牛肉にAをふり、全体にしっかり揉み込み、5分ほど置いておく。肉の表面に出た水分をキッチンペーパーで拭き取る。
  3. 厚手の鍋にサラダオイルを大さじ1入れて、強めの中火にかける。
  4. 肉を焼く:鍋がしっかり熱くなったら、すべての面を1分ずつ焼いていく。火を止め、肉をお皿に取り出しておく。
  5. 漬けダレを作る:4の鍋の内側を、キッチンペーパーできれいに拭き取る。漬けダレの材料を流し入れ、一度煮立たせたら火を止める(アルコールを飛ばして味を柔らかくするため)。4の肉と、包丁の背で潰したニンニクを漬けダレの中に加え、蓋をする。途中、何度か肉をひっくり返しながら、鍋が完全に冷えるまで放置しておく。
  6. 肉を寝かせる:ジップロックに肉と漬けダレを入れ、漬けダレが漏れないようしっかり閉じてから、冷蔵庫でひと晩寝かす。
  7. 肉を切る:肉を薄切りにスライスし、お皿に盛り付けて完成。お好みで、おいしいお塩と柚子胡椒でいただいても美味。

【ポイント】

  • 鮮度のいい上質なモモ肉を手に入れる。
  • 肉を常温に戻す。
  • 焼き色を付けている最中、むやみに触らない。
  • 蓋付きの厚手鍋を使う。
  • 仕上げは、できるだけ薄切りにスライスする。

Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5

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