今年1月にオープンしたばかりのビストロ、ヨシダハウス。安くておいしくてボリュームたっぷりと三拍子揃った庶民派フレンチだ。
メニューを見ればコースはなく、アラカルトのみ。キャロットラペやパテ・ド・カンパーニュ、牛ハラミステーキなどビストロの定番メニューがずらりと並ぶ。どれもボリューム満点なので、5000円もあれば十分満足できるはず。それも、吉田佑真オーナーシェフの「肩肘張らず(僕の)家に遊びに来るような気分で食事を楽しんでもらいたい」との思いゆえ。おすすめは色彩豊かな魚介のサラダ。燻製にしたり炙ったりとひと工夫した魚介類は、シェフ自ら豊洲まで出向いて仕入れる鮮度の高さも見逃せない。
「豊洲で仕入れた新鮮な魚介のサラダ」¥1,490。締めサバの炙りやソテーしたヤリイカなどいずれもひと手間かけている。野菜も10種以上入り、ボリューム満点。
「国産牛ほほ肉の赤ワイン煮」¥2,138。4時間煮込んだからこそ出る軟らかさ。グラスワインは¥756〜
「タコの燻製とウフマヨネーズ」¥734
広尾のこぢんまりした一軒家。
-gourmande memo-
クローズ時間は夜中の3時と夜更かし組には願ってもない一軒。食事はもちろん、小皿数種でワインを楽しむもよし、スープドポワソンやサラダを夜食代わりに食べるもよし。普段使いにもぴったり。
*『フィガロジャポン』2019年4月号より抜粋
texte : KEIKO MORIWAKI, photos : YU NAKANIWA