「香港風焼きそば」はワインがお似合い。
平野由希子の季節のおつまみ 2017.07.08
専門店ができたりと、焼きそばがブームですね。私も時々、焼きそばを作るのですが、私にとって焼きそばは、もっぱらワインのつまみ。焼きそばにはビールでしょう。と思われるかもしれませんが、私は断然、ワイン派。ワインを飲むため以外には、焼きそばを作らない。というくらいなのです。
焼きそばのバリエーションはいろいろありますが、ソース焼きそばや、コンビニで売っている定番の焼きそばには、赤ワインがぴったり。ウスターソースや粉末ソースのスパイシーさは、赤ワインによく合います。ガメイなど、スパイシーで冷やして飲むのがおいしい赤ワインとの相性はドンピシャなのです。
私の定番は、香港風の焼きそば。何が香港風かというと、乾麺の「えび麺」を使って作ります。香港好きなので、時々、香港に弾丸で食の旅に行くのですが、香港でこの焼きそばに出会ってから、私の定番焼きそばになりました。「えび麺」自体に味があるので、シンプルに作ってもピタリと味が決まります。具材はあれこれ欲張らずに1〜2種類くらいにするのが香港風。長ねぎだけ、もやしと黄にら、などの少ない具材で作ってみてください。そして、これが何ともワインによく合います。白ワインもいいし、シャンパーニュもぴったり。
今日のレシピは新生姜をたっぷり加えた、ナンプラー味。ベトナム土産のニョクマムを使いました。ベトナム料理には、ソーヴィニヨンブランやロゼワインもよく合います。焼きそばやエスニック料理でワインを飲むのは、これからの季節のおすすめの組み合わせ。暑い時こそ、ワインでエレガントにどうぞ。
新生姜のえび麺焼きそば
<材料 2人分>
えび麺(乾麺) 2玉 約90 g
もやし 1/2袋
新しょうが ひとかけ
酒 大さじ1
ナンプラー 小さじ2
ごま油 大さじ1 塩、こしょう
<作り方>
1.えび麺は沸騰した湯でゆでる。ほぐれたらすぐにざるにとる。
2.もやしは根とひげ根をとる。しょうがは太めの千切りにする。
3.フライパンにごま油としょうがを入れて熱し、よい香りがしてきたら、もやしを加えてさっと炒め1の麺を加えて炒める。酒、ナンプラーを加えて炒め、仕上げにこしょうをふる。
Wine365
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フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano 料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir