関東から南では桜の季節は終わりましたが、桜海老の季節はまだこれから。桜海老の漁が解禁を迎えています。桜海老の水揚げは駿河湾だけ。そして、年に40日しか漁を行うことができない、小さくて貴重な春の食材です。

今日は、新玉ネギと合わせてスパゲッティを作りました。桜海老の甘い香りにアクセントになるのはタイムの香り。タイムの葉を指でちょっとしごいて加えると、爽やかな香りが広がります。こういう材料の少ない料理こそ、ハーブの力は大きいもの。タイムを使うと、料理に輪郭が生まれるように感じます。

合わせるワインは、桜海老の色に合わせたロゼもいいし、海老の香りを味わうためにはリースリングもいいですね。ワインを合わせてみることで、食材の色と香りをより深く味わうことができるのではないかと思います。

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桜海老と新玉ねぎのスパゲティ

<材料 2人分>
スパゲッティ 160g
釜揚げ桜海老 大さじ4
新玉ネギ 1個半
タイム 1〜2枝
オリーブ油 大さじ3
塩、コショウ 各少々

1. 玉ネギは、繊維にそって薄切りにする。
2. 塩を加えて沸騰した湯でスパゲッティをゆでる
3. フライパンにオリーブ油大さじ2を入れ熱し、玉ネギとタイムを入れ、塩少々をふって炒め、玉ネギが透き通ったら桜海老を加えて炒め合わせる。
4. ゆであげたスパゲッティを3に加えて混ぜ合わせる。ゆで汁を加え混ぜ、塩、こしょうで味をととのえ、仕上げにオリーブを回しかける。

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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