【女子的家電案内 #1】忙しい朝を楽しむためのキッチン家電。
Interiors 2017.05.12
朝食をしっかりとって一日を充実させたい。けれど慌ただしい朝にきちんと食事をつくるのはなかなか難しいのが現実……。こだわりの朝食で素敵な一日の始まりを支えてくれる、高機能な家電を紹介しましょう。
#1 Kitchen 一日の始まりをおいしくしてくれる、グッドデザイン家電。
いま話題の炊飯器、あなたはバルミューダ派?バーミキュラ派?
朝食はごはん派?それともパン派?……それは日本人にとって永遠の課題のひとつなのかもしれないけれど、確実に言えるのはどちらもおいしいものを食べたいということ。とくに炊飯器は選択肢がありすぎて、どれがいいのかわからない! 今回フィガロは、いま話題を集めるふたつの炊飯器、「バルミューダ」と「バーミキュラ」に注目しました。
(ホワイト)バルミューダ「バルミューダ ザ・ゴハン」 最大3合炊きで、保温機能を省略したシンプルな形。白米でおよそ1時間、玄米で1時間半程度の炊飯時間。(W275×D251×H194mm)¥41,500(税抜)/バルミューダ (ブラック、ホワイトの2色展開)バーミキュラ「バーミキュラ ライスポット」密閉性の高い鋳物ホーロー鍋として知られるバーミキュラが、独自の熱源「ポットヒーター」を新開発してつくった炊飯器。5合までの白米、4合までの玄米が炊けるほか、調理モードを使えば無水調理やロースト、煮物、蒸し物なども。(W311×D296×H208mm)¥79,800(税抜)/バーミキュラ(愛知ドビー)
バルミューダは機能もデザインも抜群の家電を発表しつづける信頼のメーカー。大ヒットしたトースターでその名を知るフィガロ読者も多いのでは?
そんな彼らが初めて発表した炊飯器は、米といえば直火で炊くものという固定概念を打ち砕いて独自の蒸し炊き方式を採用しました。蒸すことでこれまでの炊飯器とは異なる食感を実現。炊き上がりとともに炊飯器をあけると釜のなかで米の一粒ひと粒が立ち上がっているのがわかるほど。蒸し炊きという言葉から想像していたふかふかとした食感ではなく、むしろしっかりと噛み応えのある炊き上がり。お米の粒にしっかりとした存在感と、噛むほどに味わい深いお米本来のおいしさを楽しめます。
一方、メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋でプロからの信頼もあついバーミキュラが発表した炊飯器「バーミキュラ ライスポット」は、鋳物ホーロー鍋とポットヒーターを組み合わせた新しいタイプの炊飯器。保温機能は搭載せず、ガス炊きと同じおいしさを実現しています。こちらもバルミューダ同様にしっかりと一粒ひと粒の存在が目に飛び込んでくる炊き上がり。ただしバーミキュラからは、より強くコメ特有の甘く香ばしい匂いが立ち上がります。
もちろんその甘みは口に運んでもなお続くもの。炊きたてのお米をおにぎりにして時間を置くと、今度はコメの甘みよりも具材と絡み合った旨味が立ち上がります。炊きたてのご飯はもちろんおいしいけれど、おにぎりでも米一粒ひと粒の存在感がしっかり残っていてこちらもおすすめ。そして、炊飯モード以外にもさまざまな調理に対応しているので、無水調理鍋としても使用可能。しっかり熱を入れたいメニューのときにコンロをふさぐことなく使えるのもうれしいかも。
>>最新コーヒーメーカーで、忙しい朝もおいしいコーヒーを。
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挽きたてのコーヒーの香りで、目覚めの時間を楽しんで。
目覚ましがわりに部屋を満たしてくれる、挽きたての珈琲の香り。そんな贅沢な一日の始まりを叶えてくれるのが無印良品の「豆から挽けるコーヒーメーカー」です。
シンプルなシルバーのマシンはプロが淹れたような本格的な珈琲を楽しめるように開発されたものといいますが、難しい作業は一切必要ありません。フィルターと水をセットしてミルに好みの豆を入れたら、あとは抽出する量と豆を挽く細かさを選び、スタートボタンを押すだけ。寝る前に準備を済ませておけば、タイマー機能で珈琲の香りとともに目覚めることができるのです。
(植物を置いた写真)無印良品「豆から挽けるコーヒーメーカー MJ-CM1」 豆の挽き方は「粗挽き」「中粗挽き」「中挽き」「中細挽き」「細挽き」の5段階から選べ、付属の計量カップは「RICH(濃いめ)」と「MILD(薄め)」で豆の量を測れるようになっています。(W145×D285×H345mm)¥32,000(税込)/無印良品(無印良品 池袋西武) (コーヒー豆と合わせた写真)シロカ「全自動コーヒーメーカー SC-A121」 ホットコーヒーだと最大カップ4杯。付属の軽量スプーンを使えば、ホットコーヒー、マグカップ、アイスコーヒーとそれぞれに最適な濃さで抽出してくれます。(W173×D220×H270mm )¥25,000(税抜)/シロカ
そんな無印良品の「豆から挽けるコーヒーメーカー」は現在、現在予約受付で7月下旬お渡しという大人気アイテムといいます。専門店でも使われる本格派のフラットカッターミルの搭載がコーヒーマニアたちの心をも掴んでいるよう。このフラットカッターだと、豆が均一に挽けるため雑味が出にくく、挽く際に熱も出にくいので珈琲の香りを損なうこともありません。
また、珈琲は湯温が高すぎると苦くなり、低すぎると味が出ないという特性があるため、このマシンはもっとも最適な87℃前後をキープする機能を搭載。そして粉をしっかり30秒かけて蒸らし、蒸れて膨らんだ粉を崩すことなく斜めからお湯をかけてドリップをします。
言葉にすると難しく感じてしまうかもしれないけれど、昔ながらの喫茶店のカウンターで丁寧に珈琲を淹れている作業をみたことがありませんか? まさにそんな珈琲が自宅で簡単に楽しめるのです。
一方、全自動ながらリーズナブルな価格なのがシロカの「全自動コーヒーメーカー」です。デザインもシンプルで、「豆から挽けるコーヒーメーカー」に比べると小ぶりなサイズ。こちらも本体にミルを内蔵しているので、珈琲豆と水をいれてスタートするだけのシンプルな仕組みで、スイッチを押せばあとは待つだけ。プロペラ式のミルを使うので豆を挽くスピードも早く、忙しい朝でもきちんと淹れたての珈琲を楽しむことができるのです。
豆から挽くのはもちろん、粉からドリップすることも可能でドリップ後は30分間保温。そしてこれからの季節にうれしいのは、ホットに加えてアイスコーヒーもいれることができる点ではないでしょうか。また毎日使うからこそ気になるのがメンテナンスですが、本体ふたと一緒にミル付きバスケット、メッシュフィルターもすべて外して簡単に洗えるので、日々のお手入れにもうれしいかぎり。
>>サクサクでもっちり食感を叶える最新トースター。
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手軽に焼けるさっくり&もっちりのトーストで、おいしい朝を。
プロ顔負けの珈琲を楽しめるなら、パンだって焼きたてを食べたい。そんなわがままも、シロカから登場した「ハイブリッドオーブントースター」さえあれば大丈夫。なぜならこのトースターがあれば、「外はサクサク、中はモチモチ」のおいしいトーストが簡単に焼けてしまうのだから。
シロカ「ハイブリッドオーブントースター ST-G111」 操作ダイヤルはモード・温度・タイマーの3つ。モードはコンベクションモード(上下ヒーター+ファン)のほか、上下ヒーター、上ヒーターのみ、下ヒーターのみを選ぶことができます。時間は1~30分、温度は100~280℃の範囲で設定が可能。(W350×D362×H229mm)¥35,000(税抜)/シロカ
トースター上部に加熱の早い発熱体(鉛筆の芯などに使われるグラファイトと呼ばれる黒鉛)を使うことで、ダイヤルを回してわずか0.2秒でトースターは熱くなりはじめ、あっという間に高温に。さらに庫内奥のファンを使った「コンベクション(熱風対流)機能」が食材を熱風で包み込んで、焼きムラを抑えて短時間でおいしく仕上げられるのです。
おいしいトーストを焼くなら、コンベクションモードで一番高温の280℃がおすすめ。高い火力でパンの表面を素早く焼いて、パンのなかに水分を閉じ込めてしまうことで、「外はサクサク、中はモチモチ」のおいしいトーストが完成します。もちろん角食だけでなく、フランスパンやクロワッサンなども焼きたてのようなおいしさを取り戻してくれるし、時間に余裕のある朝は具材を挟んでサンドイッチをつくってもいいかも。
photos:SATOSHI YAMAGUCHI, réalisation:YOSHINAO YAMADA