うつわディクショナリー#03 原田譲さんの幸福のレリーフ
うつわディクショナリー 2017.03.08
千年前の焼物が現代によみがえる幸福
原田譲さんは、およそ千年前に中国で作られた焼物に施された紋様や色、質感を作品に写しとり、その神聖な佇まいごと私たちに伝えてくれる。使うことで気持ちが凛として生活を整えたくなるようなうつわの秘密を探りました。


夫婦円満を意味する鴛鴦(おしどり)が中央に2匹向き合って並ぶ幸福なモチーフ。白瓷印花鴛鴦紋輪花盤¥3,780/うつわノート

生命力や繁栄を意味する宝相華のまわりにこれぞ中国!な雷紋(らいもん)が。白瓷印花宝相華紋笠式碗¥3,780/うつわノート

四季花という紋様をいくつも配したうつわには、チョコレートなどお菓子を盛り付けても。白瓷印花四季花紋高足¥3,240/うつわノート

中国の定窯には褐色のうつわもあったそう。おおらかに飛翔し幸福を意味する鳳凰と草花が美しく調和する。褐釉印花鳳凰紋織腰盤¥7,560/うつわノート

いまにも飛び跳ねそうな鹿の紋様を見つけられる?長寿を願う紋様。褐釉印花花鹿紋盤¥2,376/うつわノート

白の美しさを追求した無地にも取り組む。花器は厳かで神聖なフォルム。白瓷壺¥10,800/うつわノート






工房:茨城県東茨城郡城里町
素材:瓷器(カオリン瓷土)、半磁器(半磁器土)
経歴:茨城県出身。建築や工業デザインに興味を持ち一時は公園設計の道を志すも、手のひらの中でできるものづくりにひかれ陶芸家を志す。茨城県窯業指導所を卒業後、独立。
うつわノート
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
Tel. 049-298-8715
営業時間:11時〜18時
http://utsuwa-note.com
✳商品の在庫状況は事前に問い合わせを
『原田 譲 展 〜定窯白瓷 恭敬〜』開催中
会期:2017年3/4(土)〜3/12(日)
会期中無休
photos:TORU KOMETANI realisation:SAIKO ENA

ライター/ 編集者
子育てをきっかけにふつうのごはんを美味しく見せてくれる手仕事のうつわにのめり込んだら、テーブルの上でうつわ作家たちがおしゃべりしているようで賑やかで。献立の悩みもワンオペ家事の苦労もどこへやら、毎日が明るくなった。「おしゃべりなうつわ」は、私を支えるうちのうつわの記録です。著書『うつわディクショナリー』(CCCメディアハウス)
Instagram:@enasaiko 衣奈彩子のウェブマガジン https://contain.jp/