娘と読みたい、偉大な100人の女の子の物語。

子どもの頃、さまざまな偉人の伝記を心ときめかせながら読んだひとも多いはず。そんな子ども時代に受けたインスピレーションや夢を再び思い出させてくれる、素敵な本が発売された。『世界を変えた100人の女の子の物語』は、大きな夢を持ち、自分の力を信じて運を切り拓いた女の子たちのリアルな物語を収録した、まったく新しいタイプの「読み聞かせ本」。21世紀になったとはいえ、女の子が成長するうえで、女性のロールモデルがこれだけたくさんいることは、まだあまり知られていないのも事実。著者は、子どもたちがもっと大きな夢を持てるような物語を届けたいと思い、本書を企画し、クラウドファンディングで新記録となるほど資金を調達。出版後、今では世界中で44言語に翻訳され、累計150万部を突破するという大ベストセラー作品に。「この本には、プリンセスは出てこない、出てくるのは、世界を変えた女性たち」（テイラー・ピットマン＜リポーター＞ーーニュースサイト『ハフィントンポスト』）、「寝る前にこの本を読んだ子どもは、わくわくするような大きな夢を見ること間違いなし」（フィオナ・ノーブル＜児童書専門家＞ーー新聞「The Guardian」）など、批評家からも絶賛されている。本書に登場するのは、私たちにも馴染み深いココ・シャネルやクレオパトラ、オノ・ヨーコなどから、アフガニスタン難民となってからアメリカへ移住し、道を切り拓いているラッパーのソニタ・アリザデなど、困難な状況からサバイブして活躍中の女性たちも。これを読んで、今すぐには理解できなくても、自立した幸せな人生を送るための土台としてほしい、そんな願いを込めて、これからの時代を担っていく女の子とその家族へ贈りたい1冊だ。

『世界を変えた100人の女の子の物語』
エレナ・ファヴィッリ／フランチェスカ・カヴァッロ共著　芹澤恵／高里ひろ共訳　河出書房新書刊  ￥2,592

読み聞かせするなら4歳前後から、漢字にはルビが振ってあるので、小学生からなら自分で読んで楽しめるはず。