ポッドキャスターMami×アーティスト草野絵美、子どもの英語教育どうしてる?

Lifestyle 2022.04.28

グローバル社会の一員となるわが子の将来を見据えて、早期英語教育に熱心な人は多いだろう。NFTアートで世界的に有名になった9歳の長男と1歳の男の子を育てるアーティストの草野絵美が、バイリンガル教育を実践するポッドキャスターで3歳の男の子をもつMamiと家庭での英語教育について対談。

Mamiは2013年から世界中のニュースを英語と日本語で紹介する人気番組「バイリンガルニュース」をポッドキャストで配信する。爆笑問題の太田光が支持していることで知られ、京都大学のリスニング教材としても使われている。

草野もMamiも帰国子女ではなく、それぞれ日本人の家庭に育ち、長期留学経験などもない。ネイティブではないふたりが仕事で英語を使うまでになった理由と、自分の子どもたちに対する英語教育の考え方とは?

ポッドキャスターMami×アーティスト草野絵美、子どもの英語教育どうしてる?-01.jpgphotography: iStock

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日本の学校教育と独学でバイリンガルに。
 

草野:Mamiはどうやって英語を習得したの?

Mami:私の両親は日本人で、私も日本で育った。私の母は独学で英語を勉強していて、私が物心ついたときは結構話せていたの。でも完璧ではなかったから、いつもドラマを見ながら知らない単語や表現をメモを取ったりしていて。私は、常に母が言語を勉強しているのを見て育った。だから、自分も当たり前に英語はやるものだと思い込んで(笑)。留学経験はなく学校の勉強と独学だけで、努力してバイリンガルになったタイプです。

草野:お母さまもMamiも日本で英語を身につけたんだね! 日本にいながらでも、そこまでお金をかけずに英語を身につけることは可能だよね。私は短期留学経験があるけど、無償プログラムを使ったりしたから、実質生活費だけで留学できました。
 

草野絵美:1990年東京都生まれ。株式会社 Fictionera代表。アーティスト、東京藝術大学非常勤講師、歌謡エレクトロユニットSatellite Young主宰、歌唱担当。2021年、当時8歳の長男のNFTアートプロジェクト「Zombie Zoo」が世界中のアートコレクターたちの目にとまり高額で取引される。自身がクリエイティブディレクションを手がけたNFT作品「Shinsei Galverse」プロジェクトもスタートさせた。

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赤ちゃんの頃から英語を教えられなかったとしても。
 

草野:英語教育に関して子どもが幼いうちから英語環境に身を置かせたい気持ちになるけど、現実問題として難しい場合が多いよね。 私自身、英語を話す友だちを作ったり独学で勉強したりして英語を身につけたので、早期の英才教育の必要性をそこまで感じていないけど……。Mamiの息子さんはいま3歳。英語教育はどうしている?

Mami:息子が赤ちゃんの時は、日本語と英語で育てていた。英語で言ったことを日本語で訳す「ひとり逐次通訳」みたいなことしていました。

草野:日本語と英語で交互に話すのは、まさに「バイリンガルニュース」でやっていることだね。

Mami:いま息子は英語と日本語を半々使いに使いこなすバイリンガルでいられている。でも、これから文字を学ぶ段階になったら、バイリンガルのままでいられるかわからないなあ……。親が努力しなければいけないね。やっぱりバイリンガルであることは、職業の選択肢や人との出会いなどさまざまなオプションが得られる。子どもには私が得たもの以上の選択肢をもってほしいと思うから、日本語と英語どちらも同じくらい使いこなすか、どこでも生活することができるレベルまではできるようにしてあげたい。 

IMG_1248_article.jpgMami:1986年東京都生まれ。人気ポッドキャスト「バイリンガルニュース」を運営。本業は戦略的コミュニケーションコンサルタント。2021年12月、家族の仕事の都合によりロンドンへ。著書に『MY JOURNAL 英語で日記を書こう』(ポプラ社刊)、『バイリンガルニュースMamiの文字おしゃべり』(幻冬舎刊)など。

草野:Mamiのように赤ちゃんの頃から英語を教えられなかったとしても、私は子ども自身が「その言語を勉強したい」と思えるきっかけづくりはしていきたい。 大きくなる段階で、子どもが自発的に英語を学びたいと思える動機付けすることは親にできるはず。以前、スウェーデン人の友だちが日本に来たえ時に、我が家に泊まってもらったことがあるの。長男は英語を話せないけれど、知っている英単語を使って一生懸命コミュニケーションをとりながら、一緒にミートボールを作ったり遊んだりして。彼が帰国した後も『もっとお話ができるようになりたいから、英語の勉強を頑張りたい』と言っていた。実際に英語でコミュニケーションをとることに苦戦したからこそ、英語学習へのモチベーションが上がったみたい。 

Mamiのような乳幼児期からの逐次通訳は親側のスキル(や根気?)も必要だが、まずは子どもの知的好奇心を伸ばし、子ども自らが学びたいと思える草野のようなアプローチもありなのだ。子どもはもちろん親も、自分に合う英語教育の方法を見つけたい。

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YouTubeやNetflixを活用してAI時代の子育てを実践する草野の子育て法とは?将来の夢への導き方などを紹介する。

 

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