コーヒーサーバーにカップに茶さじ、ティータイムを優雅にする雑貨。

Lifestyle 2022.06.23

朝、1杯のコーヒーを入れる時間、薄グラスで冷たいビールを飲むしあわせ、土瓶で煮出した麦茶の香りに包まれる瞬間。
ささいなことだけれども、とびきり贅沢で幸せなときを彩る、優美な雑貨をピックアップ。

のむ

コーヒー、お茶、そしてお酒。
ひと息つくための道具も心地よいデザインを。

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1. スタジオプレパ×小泉硝子製作所×ロームのコーヒーサーバー

吹きガラス工房のスタジオプレパがデザインを手がけ、ガラス製品の老舗メーカーである小泉硝子製作所が製作するコーヒーサーバー。工業的な形状だが、トモ竿で巻き上げたガラスをマウスブローで成形。木製ハンドルは鹿児島の工房、ロームによるもので、三者の作り手が携わる。モデル-Y(φ10×H15cm、500mL)¥16,500/ダルホームズ

2. 大桃沙織のさじ

金鎚で叩いて形を変える鍛金で真鍮を打ち出し、たがねで緻密な模様を施した真鍮さじは、新潟県で活動する金工作家、大桃沙織のもの。真鍮は空気に触れることで経年変化し、味わいが増す。模様や形状の幅広さが魅力。上(W7.2×D5×H2.5cm)¥8,800、左(W8×D3.5×H1.8cm)¥6,600、下(W7.2×D3.5×H1.5cm)¥6,600/以上ディエチ

3. 田澤祐介のコーヒーキャニスター

コーヒー杓とセットのコーヒーキャニスターは神奈川県の木工作家、田澤祐介が手がける。ホルダー付きの蓋は手彫りの模様が施され、経年で艶が増す。パッキン付きの蓋は密封性に優れ、茶葉の保存にもいい。FSC認証木材を使用したキャニスターLとコーヒー杓セット(キャニスターφ8×H17.5cm、杓W17.5cm)¥17,930/ワイス・ワイス トゥールス

4. 吉田直樹の竹ドリッパー

大分県で活動する竹細工作家、吉田直樹は炭化した竹を編み、防虫防カビ効果を高めたコーヒーフィルターに。フィルターに直接粉を入れてコーヒーを落とすと角が取れたまろやかな味わいになるが、ペーパーフィルターを重ねてもよい。長年使うと、竹がコーヒー色に染まっていくのも魅力だ。(φ11.8×H12cm)¥15,400/ギャラリーケイアン

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垣内信哉の入れ子グラス

直径を等間隔で大きくしているためスタッキングが可能なグラスシリーズ。島根県大田市で活動する吹きガラス作家、垣内信哉によるもの。揺らぎある表情やスモーキーな色、直線的な形状が魅力。左側の小(φ5.5×H9cm)¥2,750、右側の低(φ8.5×H7cm)¥3,300、大(φ7.5×H12.3cm)¥3,300、中(φ6.5×H10.5cm)¥3,080/以上キグウ

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木村硝子店のベッロ

ハンドメイドの極薄グラスシリーズ。お茶、ワイン、日本酒など、さまざまな飲み物の味を楽しめる形を探るうちに生まれたという口元の広がったグラスは、口当たりもなめらか。3サイズ展開でいずれもスタッキング可能。SやMサイズのグラスは背も低く、小鉢としてうつわ使いをするのもおすすめ。M(φ7.5×H6.7cm)各¥2,310/以上木村硝子店

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大野藍のサケカップ

イギリスで陶芸を始め、フィンランド、韓国、デンマークでの活動を経て、現在は京都で作陶するセラミックアーティストの大野藍。日常使いができるカップ類は色や素材の魅力を引き出すミニマルな形で、コロンとした丸みある形状は手なじみもよく、愛らしい。小(φ4.5×H7.2cm)、大(φ4.5×H9.7cm)各¥3,800~/以上ケイオカイライ

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スタジオやまほんのティーリーフボックス

茶葉を入れるためのシェーカーボックス。チェリーと桐を用いて曲木の技法で製作され、ミルクペイントで仕上げている。青のほか、白、黒、赤、木地と多色展開のため、茶葉で使い分けるのもいい。通常のシェーカーボックスと違い中蓋があるので、茶葉が湿気にくくなっている。(W12.8×D8.5×H11.6cm)¥16,500/ギャラリーやまほん

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西川美穂の茶さじ

金工作家の西川美穂は、石川県金沢市で活動。銅、ニッケル、亜鉛を混合させた金属、洋白を使い、手で打ち出された茶さじはそれぞれに表情が異なる。また表面の凹凸で滑りにくくなっている。経年変化で変色していく姿も楽しみたい。左(W2.8×D6.2cm)¥2,420、中(W3×D8.2cm)¥1,760、右(W4.2×D8cm)¥2,090/以上プール

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手織りのコースター

沖縄県の伝統工芸である首里織は、琉球王国時代から王族貴族に愛された織物。その担い手である上間ゆかり、金良勝代、新垣斉子の3人が手織りで織る四角い布が、日常に使われるハンカチやコースターとなった。製品すべてで織り柄が異なり、コースターは両面で織りの表情も変わる。コースター(10×10cm)各¥3,300/ともにルフトショップ

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奥澤華の注器

三重県で活動し、アート作品も制作する金工作家の奥澤華による注器とおちょこ。銅を打ち出したモダンなフォルムに奥行きのある色味を着色した。銅イオンの効果で冷酒の飲み口はまろやかになる。高台の高い馬上杯とも言われるおちょこと合わせて。注器約1合(φ6×H7/16cm)¥41,800、おちょこ(φ7.5×H4.5cm)¥8,580/ともにプール

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熊谷幸治のピッチャー

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山梨県の熊谷幸治は、縄文土器に惹かれて、土器を専門的に作るユニークな陶芸家。土の表情そのものを生かした、シンプルでプリミティブな形状が魅力だ。蝋止めされていないピッチャーは、使い込むほどに中に入れた液体が染み込んでいき、土器ならではの経年変化まで楽しめるのがいい。(W11×D12×H17.5cm)¥8,800/アエル

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角掛政志の耐火土瓶

愛知県常滑市の陶芸家、角掛政志が手がける大きな耐火土瓶。木製ハンドルは安定感があり、注ぎやすい。注ぎ口がシャープに仕上げられて水切れも心地よく、中に茶漉しが付いているので使い勝手もいい。約900mLとたっぷりとした容量は、ほうじ茶や麦茶などを煮出すのに最適。黄土(W20×D14×H12.5/20cm)¥19,800/木と根

●問い合わせ先:
ダルホームズ tel:052-531-0031
ディエチ tel:06-6882-7828
ワイス・ワイス トゥールス tel:03-5647-8355
ギャラリーケイアン gallerykeian@gmail.com
キグウ https://kiguu.net
木村硝子店 tel:03-3834-1782
ケイオカイライ tel:050-7121-2850
ギャラリーやまほん tel:0595-44-1911
プール https://spoool.com
ルフトショップ tel:098-988-1391
アエル tel:03-6479-1434
木と根 tel:075-352-2428

●手仕事のため、一部製品のサイズはおおよそのものです

*「フィガロジャポン」2022年7月号より抜粋

photography: Satoshi Yamaguchi styling: Yumi Nakata editing: Yoshinao Yamada

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