平野紗季子がプロデュースする、まぼろしの和菓子店とは？

セイコーウオッチが展開するグランドセイコーは、『時を食（は）む。』をテーマとした「Grand Seiko 和菓子屋 とき」を10月7日から期間限定でUNKNOWN HARAJUKU（アンノン原宿）にオープン。

御菓子丸の杉山早陽子が開発。鮮やかな風味と高貴な紫色を纏った山葡萄の観点と、ヨーグルトにカルダモンやレモンバーベナの風味を忍ばせた淡雪の二層で織りなす繊細な生菓子。自然や季節の移ろいからインスピレーションを受け、この季節ならではの実りの味わい、目を閉じれば消えてしまうような瞬間の儚さ、それゆえの美しさと静かに響く余韻に満ちるお菓子。食べるは一瞬の刹那を表現している。「一瞬 淡雪と山葡萄の寒天」1セット（2個）￥2,000

「Grand Seiko 和菓子屋 とき」では、グランドセイコーのブランドフィロソフィーである「THE NATURE OF TIME」（＊）と「一瞬」「一分」「一日」など、時をテーマとした今回限りのオリジナル和菓子を製作・販売する。クリエイティブディレクターを務めるのは、フードエッセイスト/フードディレクターとして活躍する平野紗季子。和菓子の開発には、記憶に残る一瞬を菓子に込めて製作する「御菓子丸」の杉山早陽子と、菓子と茶のコースを提供する完全予約制の茶寮「菓子屋ここのつ」の溝口実穂の2名の菓子作家が携わり、「THE NATURE OF TIME」からインスピレーションを受けた美しい和菓子を生み出す。店舗や和菓子のパッケージなど全体のアートディレクションは、アートディレクターでグラフィックデザイナーの田部井美奈が手がける。瞬間を刻む一秒一秒の精度を追求し続けてきた、グランドセイコーによる「和菓子屋 とき」のお菓子で、時に想いを馳せながら、ここだけの味わいを楽しんで。

＊…自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性と、それぞれの道を究めて時の本質に迫ろうとする匠の姿。日本独自の美意識と精神性を表現するというブランドフィロソフィー。

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御菓子丸の杉山早陽子が開発。陽の出の眩しさ。一分。そのわずかな時間の中でも刻々と表情を変えていく空。空が白んでやがて赤く染まりゆく、奇跡のようなときの移ろいをそっと菓子に映しとった、美しいグラデーションの琥珀糖。檜とミントから、レモンと黒文字、パッションフルーツとフランボワーズへ。光の色調と味わいの結びつきも洗練されている。「一分 陽の出の琥珀糖」1セット（5本）￥2,500

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菓子屋ここのつの溝口実穂が開発。ふわふわとした雲を食むような食感が魅力の自家製羽二重餅。厳選された素材と職人の手仕事により、驚くほどエアリーに仕上がった食感はまるで“水もち”。24時間という限りある時間の命を宿した繊細な菓子は、その柔らかさに触れることの喜び、触覚も含めた味わいとともに、薫り高いきな粉と自家製スパイスあんの甘みが広がる。「一日 スパイス水もち」1セット（白あん・黒あん 2種）￥2,000

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菓子屋ここのつの溝口実穂が開発。桃のような香気を放つ無農薬の和薔薇をふんだんに使った香り高く気品あふれるゼリーは、石垣島のレモングラスの澄んだ風味と寄り添い、まるで香りを編むような静謐かつ華やかな味わい。「一週間 和薔薇とレモングラスのぷるぷる」1セット（和薔薇のゼリー・レモングラスのゼリー・和薔薇とレモングラスの二層のゼリー 3種）￥2,500

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御菓子丸の杉山早陽子が開発した、限定特別菓子。金工家・中村友美による器に、丹波栗と山栗の羊羹を組み合わせた作品。丹波栗のもっちりとした羊羹に栗きんとん、希少な原種である山栗の渋皮煮を合わせ、栗のさまざまな味わいや食感を楽しめる。和菓子の味わは一瞬で消えても、経年変化を持ち味とする器は、一生という時の流れを共に歩みうるもの。器が纏う光と陰もまた、時とともに異なる表情を見せていく。「永遠 丹波栗と山栗の羊羹と金工の器」1セット（和菓子＋器）￥55,000（限定20セット）

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菓子屋ここのつの溝口実穂が開発した限定特別菓子。完全予約制の茶寮「菓子屋ここのつ」が提案する菓子と茶の体験を、自宅へお届けするため、菓子と茶器と茶葉をひと揃えに。ガラスだけで作られた日本製茶器と、熊本の熟成栗・美玖里（みくり）を用いて粒餡と炊いた自家製の栗餡を用いた最中、菓子に寄り添う茶葉を厳選。「技巧 熟成栗の最中と茶器」1セット（最中10個・茶器・茶葉）￥15,000

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平野紗季子（ひらの・さきこ）：フードエッセイスト/フードディレクター。今回「Grand Seiko 和菓子屋 とき」クリエイティブディレクターを務める。小学生から食日記をつけ続け、慶應義塾大学在学中に日々の食生活を綴ったブログが話題となり文筆活動をスタート。雑誌・文芸誌などで多数の連載を持つほか、ラジオ/podcast番組「味な副音声」（J-WAVE）のパーソナリティやNHK「きみと食べたい」のレギュラー出演、菓子ブランド「(NO) RAISIN SANDWICH」の代表を務めるなど、食を中心とした活動は多岐にわたる。著書に『生まれた時からアルデンテ』（平凡社）、『味な店 完全版』（マガジンハウス）など。

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店舗デザインは、アートディレクターでグラフィックデザイナーの田部井美奈が手がけている。テイクアウト販売のみだが、訪れた際は、ぜひこだわりの詰まったインテリアやパッケージにも注目して。