4月に誕生した、ザ・コンランショップ 代官山の新しさとは？

去る4月29日、代官山ヒルサイドテラス内に、ザ・コンランショップの路面店「ザ・コンランショップ 代官山店」がオープン。

代官山の文化的な雰囲気を象徴する「ヒルサイドテラス」（1969年竣工/設計：槇文彦）は、約50年にわたり、近隣住民と訪れる人たちとの穏やかなコミュニティが育まれてきた場所。ここに50年の歴史を誇るザ・コンランショップが新たな一歩を踏み出す。

1973年にイギリス・ロンドンで始まり、94年に日本に初上陸したザ・コンランショップ。創業50年を迎える年にスタートするこのショップは、ザ・コンランショップにとって世界初の「ローカルで自主編集するショップ」となる。

創業者の故テレンス・コンラン卿は、イギリスを代表するデザイナーであり、いまで言うところの「ライフスタイルショップ」という形をデザインしたパイオニア。1970年代に、家具、食器、リネンから花や本やアートまでが同じフロアに並ぶ、まったく新しいショッピング空間を作り上げたのだ。「モダンなものとアンティークのミックス」「インテリアショップで植物を買う」「見せる収納」「ホームオフィスを楽しむ」といった、いまでは世界のどの都市でも定着したインテリアの楽しみ方やスタイルをいち早く紹介したのもコンラン卿だった。彼が理想としたのは、訪れた人すべてに買い物のワクワク感を提供する”お店上手”なショップ。

ザ・コンランショップ 代官山店では、そんな彼が遺した”お店上手”の精神を新たな形で提案する。「PLAIN, SIMPLE, USEFUL（無駄なく、シンプルで、実用的に）」というマインドを受け継ぎながら、アジアの作り手やデザインにフォーカス。優れた作り手やおもしろい人たちが次々と現れてきているアジアに焦点を絞ることで、彼らが生み出す上質でワクワクする商品を、より密度濃く、より自由な視点で紹介していく。そしてもうひとつのコンセプトは「伝える店」ということ。スタッフが作り手に会って話を聞き、直接選んで買い付けてきたものについて、それらがどんな想いやどんな風土の中でものづくりが行われているのかを、店頭で伝えながら販売するのは、オンラインショップでは味わえない強み。

店舗は常設を中心とした1階と、TEA BAR「聴景居（ちょうけいきょ）」やギャラリーのある地階の2フロア構成。1階には家具や小物、キッチンツール、リネンなどに加え、秋田発のファッションブランドによる衣類も。商品は「包む」「もてなす」「贈る」「しつらえる」といったキーワードを意識して展示する。アジアならではの想いや生活の在り方を背景にしたディスプレイには、“生活上手＝生活者としてすぐれた人”になるためのヒントもちりばめられている。

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ザ・コンランショップと言えば、カラフルで賑やかな空間の中で暮らしにまつわるあらゆるものが見つけられる、というイメージだったが、代官山店は一転してシックで落ち着いた雰囲気。

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すべて日本産の茶を使ってアジアを旅するTEA BAR「聴景居（ちょうけいきょ）」。ディレクションは東京・青山の日本茶専門店「櫻井焙茶研究所」の櫻井真也さんに依頼した。ほうじ茶をトルコ風チャイにしたり、中国茶器を使ったり、淹れ方や飲み方でアジアのさまざまな茶文化を表現するというユニークなバーだ。抹茶×マッコリなど「アジアとお酒と茶をミックスした茶酒」やお茶に合わせた和菓子や夏場のかき氷も登場するので、ぜひショッピングの合間や代官山散策の際に立ち寄って。

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プレイスマット¥6,600/VIIN Collection 、カトラリー ¥3,300〜/HORANG（以上ザ・コンランショップ 代官山店）

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銅煮込み鍋￥24,200、銅やかん￥17,600、銅平鍋￥16,500/以上みんげい おくむら（以上ザ・コンランショップ 代官山店）