ヨーロッパでラメを使ったキラキラ加工が使用禁止に!?

Lifestyle 2023.10.12

欧州委員会は、マイクロプラスチックを添加した化粧品、医療品、家庭用品、スポーツ用品などの製品の販売を禁止することを決定した。キラキラのラメやグリッターにもこのマイクロプラスチックを使ったものがある。

231011-glitter.jpg

これからの頼りは生分解性のグリッターやラメ。photography : Getty Images

グリッターやラメは、ランウェイを歩くモデルもセレブもよく愛用している。だが欧州委員会の本拠のブリュッセルでは今や邪魔者扱いだ。2023年9月25日、欧州委員会は健康や環境の保護のための化学物質規制REACHに基づき、製品に意図的に添加されたマイクロプラスチックを禁止する決定を下した。

これによって約50万トンのマイクロプラスチックが環境に放出されるのを防ぐ。この規制の影響を受ける製品の範囲は広い。化粧品(スクラブだけでなく、ラメパウダー、テクスチャーをなめらかにするためのマイクロプラスチック)や人工芝に使う粒状の充填材、"洗剤、柔軟剤、フレーク、ラメやグリッター、肥料、植物保護剤、玩具、医薬品、医療機器"などだ。

有益なイニシアティブ

9月25日に新たに採択された規制は有機性で不溶性、分解されにくい5mm以下の合成ポリマー粒子を対象としている。EUのヴィルジニウス・シンケヴィチウス環境・海洋・漁業担当委員は、「意図的に添加されたマイクロプラスチックの禁止は、環境と公衆衛生に対する大きな懸念に応えるものである。マイクロプラスチックは、海、川、陸、そして食品や飲料水に含まれている。この規制は非常に小さな粒子に関するものだが、人為的な汚染を減らすための重要な一歩だ」と述べた。

規制は段階的に実施される。欧州委員会のウェブサイトによると、ラメやグリッター、マイクロビーズの販売禁止を含む最初の措置は、10月15日の規制発効時に運用開始される。「それ以外のケースでは、関係者が代替手段を開発して移行する時間を与えるため、一定の猶予期間を経てから販売禁止となる」ので、たとえばスクラブ製品に関しては4年間の猶予がある。洗い流さない化粧品や香料カプセルに関しては6年間、そして口紅やマニキュアなどのコスメに含まれるマイクロプラスチックには12年間もの猶予が設定された。

キラキラ好きな人、ハロウィーンの仮装をゴージャスにしたい人にはちゃんと逃げ道が残されている。生分解性のグリッターなら規制外だ。パリのグリッター専門店「Si Si La Paillette(シーシーラパイエット)」では植物のセルロースから作られたナノクリスタルを使った製品が見つかる。

またフランスのヴィーガンネイルブランド、マニキュリストではネイル用の生分解性グリッターを扱っている。地球に優しく、キラキラを楽しもう。

text : Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

2025年春夏トレンドレポート
中森じゅあん2025年年運
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリシティガイド
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories

Magazine

FIGARO Japon

About Us

  • 広告掲載
  • お問い合わせ
  • よくある質問
  • ご利用規約
  • 個人の情報に関わる情報の取り扱いについて
  • ご利用環境
  • メンバーシップ
  • ご利用履歴情報の外部送信について
  • Twitter
  • instagram
  • facebook
  • LINE
  • Youtube
  • Pinterest
  • madameFIGARO
  • Newsweek
  • Pen
  • Pen Studio
  • 書籍
  • 大人の名古屋
  • CCC MEDIA HOUSE

掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CCC Media House Co.,Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.