フライドポテト世界選手権が北フランスで開催!
Lifestyle 2023.10.21
フランス北部のアラスで第1回世界フライドポテト選手権が開催された。
2023年10月7日、フランス北部のアラスの第1回世界フライドポテト選手権が開催された。photography : IanDikhtiar / Getty Images
北フランスの郷土料理といえばフリカデルと呼ばれるソーセージやチーズたっぷりのウェルシュ、ビールを使ったカルボナード・フラマンドなどがある。そしてこれらの料理の付け合わせに欠かせないのがフライドポテト。そこで最高のフライドポテトを作る職人技を見極めようとフランス北部のアラスで第1回フライドポテト選手権が10月7日に開催された。このイベントは、オードフランス地域圏が「欧州ガストロノミー2023」に選定されたことを記念してのプログラムの一環として、アラス・ペイ・ダルトワ観光局が開催したものだ。世界各国から32名の候補者が参加し、タイトルを競った。審査委員はいずれもフライドポテトをこよなく愛する専門家だ。審査委員長はフライドポテトチェーン「Sensas(サンサス)」の創業者にして、フライドポテト「Momo(モモ)」のオーナーでもあるジャン=ポール・ダンブリヌが務めた。残りの審査員は4人のジャーナリスト、シモン・コラオノ、ヴィルジニー・ドゥマンジュ、レナ・マルヴァル、そしてフランソワ=レジス・ゴードリだった。とりわけフランソワ=レジス・ゴードリは著名なジャーナリスト兼料理評論家であり、この選手権の名付け親でもある。さて、その結果、優勝したのは?
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決め手は油
部門は4つあり、創作部門、家庭部門、ソース部門、そしてプロのみが参加できるオーセンティック部門。オーセンティック部門で優勝したのはフランス北部のリールにあるフライドポテト屋、フリトリー・メストレ(1)を経営するオレル・メストレだった。彼が作るフライドポテトの美味しさの秘訣は?「普通のオイルで揚げた後に牛脂で2度揚げします。牛脂の味が強くなりすぎず、じゃがいもの味がしっかり出ます」とTV フランス3のオードフランス地方局の取材にオレルは答えた。
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アマチュアも健闘
他の部門の優勝者もハイレベルだった。「ソース」部門の勝者はパリのレストラン「ル・ヴェール・ヴォレ」のアラン・ジリー・パヴァール。「創作部門」はヴァル・ド・ロワール地方のアマチュア、クレマン・クルプカ、「家庭部門」は同じくアマチュアでオードフランス地方のランセルに住むフィリップ・フレノワが制した。ベルギー人は異を唱えるかもしれないが、世界最高のフライドポテトはやっぱりフランスだ!
(1) Friterie Mestré, 305 rue Léon Gambetta, 59260 Lille.
text : Alexandra Marchand (madame.lefigaro.fr)