デジタルデトックスで、屋久島の大自然に溶ける体験。

Lifestyle 2024.02.17

桐村里紗

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すっかりスマホやパソコンに依存状態の今日この頃。
朝起きてから夜寝る前まで、ついスマホを眺めてしまうし、1日中パソコンに触りっぱなし。手元にないと仕事にならず、ソワソワして落ち着きません。
当然ながら、これはよくないことなのです。
長時間のデジタルデバイスの使用は、ストレスや睡眠障害、注意散漫に繋がりますし、何より大事な「いまここ」に自分の心が居なくなってしまうのです。
マインドフルネスとは真逆の状態を作り出すのが、デジタルデバイスです。

わかっていながら、できない!

そんな時、デジタルデトックスをしながらの屋久島合宿に参加することに。
デジタルデトックス自体がメインの目的ではないのですが、しっかり集中するため、デジタル機器はお預けしましょうという約束。
仕事のメールや締め切りが押し寄せる中、かなりの決意を要しましたが、そんな強制力がないと自主的にはできないため、思い切って、デトックス!しました。

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スマホもパソコンも意識の外に追いやって、屋久島の自然に没入。

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メッセージもメールも仕事も全く気にしないで、ただただ、滝のシャワーを浴び、岩の上に寝そべっていると、水が踊る音、鳥のさえずり、木々を騒がせる風のいたずら、太陽の熱など、五感からたくさんの情報が入ってきます。

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お腹が空いたら、浜で湧く海底湧水をくんで、ご飯を炊き、畑でとれたポンカンをどかっと入れて、ポンカン寿司に。
食事中もスマホを見ながらの「ながら食べ」ではなく、ひと口ひと口丁寧に噛んで味わっていると、身体に屋久島の命が巡るのが分かります。

あぁ、五感を全く使っていなかった。
デジタルデトックスして身体に意識を取り戻すと、そう感じます。
常に追い立てられていた心が、緩やかに解放され、自分のリズムと自然のリズムが一致してきます。

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もし精神的に追い立てられていると感じたら、デジタルデトックスにチャレンジしてみてください。
身体のセンサーを全開にして、いまここにある自然や食にフォーカスすることで、ストレスの軽減や心の安定を実感できます。
スマホに頼らず、目の前の風景や人との会話を楽しむことで、心の余裕が生まれ、日常の喧騒からも解放されます。

デジタルデトックスは集中力や創造性の向上にも繋がります。
特に、スマホの継続的な使用は、脳に短期的な快楽を与えます。
それが依存に繋がり、脳を疲弊させ、深い思考や創造力を妨げてしまいます。
デジタルデトックスを意図的に取り入れることで、思考の整理や新しいアイデアの創発に繋がり、より充実感のある日々を送ることができますし、仕事面でもパフォーマンスが上がるはずです。

デジタルデトックスをして臨んだこの合宿で、集中して1年のビジョンを描くことができました。
かなり勇気がいりましたが、結果オーライ。
これからは、定期的にデジタルデトックスの日をつくってみようと思います。

桐村里紗

医師 / tenrai株式会社 CEO
臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」や女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指し、さまざまなメディアで発信、プロダクト監修などを行なっている。また、東京大学工学系研究科道徳感情数理工学・光吉俊特任准教授による社会課題を解決する数式「四則和算」の社会実装により人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営。現在は、東京と鳥取県米子市の2拠点生活を送り、土と向き合う生活を送っている。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演するなどメディアでも活躍し、新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。
https://tenrai.co/

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