目の周りに出来るこの小さな白いブツブツはなに?

Lifestyle 2024.02.23

これは稗粒腫(はいりゅうしゅ)と呼ばれるものだ。なぜ出来るのか、どんな治療法があるのか......皮膚科医に聞いてみた。

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よく目の周りに出来る小さな白いブツブツは稗粒腫。photography : Getty Images

目の周りにいつの間にかできていた白いブツブツ。これは稗粒腫(はいりゅうしゅ)と呼ばれるものだ。ひとつポツンと出てくることもあれば多発することもある。しこりのように硬く、一旦出来ると自然に消えることはほとんどない。できるのは主に目の周り。だがまぶたや鼻、頬にできることもある。出来ると厄介だし、肌タイプとは無関係にどんな年齢でも現れる。フランスの精油メーカー、サノフロール社の顧問を務める皮膚科医のカトリーヌ・ブラカンによれば、「稗粒腫(はいりゅうしゅ)は、1~2ミリの丸くて固い、白色病変です。角質(ケラチン)が自然に排出されずに毛穴に詰まって蓄積し、小さな嚢胞を形成しています」とのこと。また、瘢痕や火傷の後遺症として、場合によってはある種の皮膚病でも発生することがある。「バリア機能が未発達の新生児にもよく見られます」とカトリーヌ。

稗粒腫(はいりゅうしゅ)は嚢胞ニキビでもアレルギー反応でもなく、原因も治療法も異なる。「真っ白であること、形がはっきりしていること、非常に硬くて押しても除去が難しい点でニキビと区別できます。一方、ニキビの場合はもっとぶよぶよしていて輪郭もあまりはっきりしていません」とカトリーヌは違いを指摘した。

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治療法

ほとんどの場合、稗粒腫(はいりゅうしゅ)は無害だし痛みもない。「稗粒腫(はいりゅうしゅ)であることが間違いないなら、これは良性でありふれた病変です。ただし、万が一何らかの外観の変化があったら、医師の診断を受けてください」

稗粒腫(はいりゅうしゅ)をそのままにしても問題ないが、見た目の問題などで取りたいと思う人はいるだろう。通常は数週間、長くても数ヶ月で自然に消えることが多い。プロセスを早めたいのなら、「サリチル酸やグリコール酸などのピーリング成分を含む化粧品を使えば角質層が薄くなります。ただ、忍耐強く数ヶ月塗り続ける必要があります」とのこと。

手っ取り早く取り除きたいのなら、皮膚科医で処置してもらうのが一番だ。マイクロ切開で詰まっていたケラチンを排出し、稗粒腫(はいりゅうしゅ)を機械的に除去する。いずれにせよ、「自分で処置しようとしないでください。細菌感染や怪我の可能性があり、傷跡が残る恐れもあります」とカトリーヌは警鐘を鳴らす。

適切なケア

肌がきれいになったら、再発を防ぐために美容習慣を見直そう。まずは、「メイクしない日でも洗顔のステップを決して省かないことです。ソフトピーリング製品ならば、皮膚表面の古い細胞を除去することで細胞の再生を促し、シミを目立たなくできます」

また、クリームやベースメイク製品を厳選することも必要かもしれない。「毛穴を塞いでしまうもの、コメドジェニックな製品は避けるべきです。皮膚の自然な再生が阻害され、ケラチンの蓄積を促す可能性があるからです」

text:Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)

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