冷蔵庫に入れても安心じゃない?24時間以上保存してはいけない4つの食品。
Lifestyle 2025.04.16
冷たく保存すれば大丈夫、と思いがちな食品の保管。実は冷蔵庫の中でさえ24時間以上の保存がNGな食品が存在する。保存のつもりが、かえって食中毒のリスクを高めてしまうことも。
24時間以上冷蔵庫で保存してはならない食品とは? photography: Maskot / Getty Images
冷蔵庫で食べ残しなどを保存することは、珍しいことではない。しかし、いくつかの食品は、長い時間冷蔵庫に入れておくと、細菌が発生し、食中毒につながることがあるとされている。
ユニラサール工科大学で食品微生物学の研究をおこなうエロディ・サロンは、健康を損なわないために、24時間以上冷蔵庫に入れておくべきではない4つの食品を挙げている。
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生ひき肉
肉屋で買ったひき肉の消費期限は長くはない。「ミンチ加工は、肉を細菌や腐敗から守っていた天然のバリアを変質させます」とサロンは言う。「その結果、外からの細菌の侵入と繁殖を許してしまうのです」細菌には、大腸菌やブドウ球菌、サルモネラ菌、さらにはリステリア菌などが含まれ、摂取すると食中毒を引き起こす可能性がある。
腐敗の兆候はわかりやすいものだ。「食べてはいけない肉は、緑っぽく変色したり、嫌な匂いを放ちます」。購入後、24時間以内に調理しないひき肉は、冷凍庫に移すことを彼女は勧める。
また、スーパーでパックされて売られているひき肉であっても、表記されている賞味期限を守って保存すること。24時間ルールは、カルパッチョやタルタル・ドゥ・ブッフのように火を通さず調理された肉にも適用される。火を入れていない生ものは、加熱したものほど日持ちしない。 「十分な時間、高温で、中まで火を通せばリスクはなくなります。温度計を使って、中心部が70度あることを確かめたり、身が赤くないことを確認したりすれば大丈夫です」
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生魚
マリネしたセビーチェやタルタルであっても、生魚を冷蔵庫で保存できるのは24時間までだ。それを超えると、ボツリヌス菌やビブリオ・パラヘモリチカスなどの細菌が繁殖し、食中毒を起こす危険性があるという。
腐敗の気配は匂いでわかる。「嫌な匂いがする、酸っぱい匂いや腐敗臭がする場合は捨ててください」とサロンは説明する。スモークされたサーモンでも、リステリア菌がついている可能性がある。大量に摂取すると「胃腸炎や発熱、吐き気、嘔吐、下痢」などを引き起こす場合があると警告する。
真空パックされたスモークサーモンは賞味期限までは保存可能だが、一度開封したら、できるだけ早く消費すること。なかには、「開封後すぐ、または2時間以内にお召し上がりください」と書かれているものもあるという。
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生卵を使った食品
ティラミス、チョコレートムース、自家製マヨネーズに、クレープの生地......。これらを保存できる期間は短い。24時間以上経ったものを食べることにはリスクが伴う。
理由はシンプルだ。「卵の周りにはサルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などの病原菌が潜んでいる可能性があり、時間の経過とともにそれらが増殖します。こうした細菌を口にすると、嘔吐や下痢といった、食中毒の症状を引き起こす危険性があります」
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殺菌されていない生乳
低温殺菌された牛乳ではなく、加熱消毒されていない生乳を使った料理も、24時間以上冷蔵庫で保存してはならない。
殺菌されていない生乳には、サルモネラ菌やブドウ球菌、リステリア菌をはじめ、自然に発生する細菌が含まれている。「24時間を超えると、細菌が増殖し、食中毒の可能性があります」消費に適さない牛乳は、酸っぱくなり、黄色く変色し、凝固したり、ぬるぬるしたりする。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa