国内最大級の室内骨董イベント「平和島骨董まつり」へ!
Lifestyle 2024.10.24
涼やかな風に秋の訪れを感じる、気持ちのいい季節が到来。私だけの一点物に出合える、蚤の市に出向いてみませんか? 蚤の市の常連でモノの目利きもある、アンダーウエアブランドHAZEのファウンダー兼、老舗ランジェリーショップGABRIELLE PECOのバイヤーCoco Hitomi Konnoが、東京近郊でおすすめの蚤の市を3回にわけてレポート。戦利品や気になったアイテムを紹介!
Coco Hitomi Konnoの、骨董市3か条とは?
1. 有名なものではなく、自分にとって価値があるものを選ぶ。
見たことのある会社のものだから、ブランドのものだからという理由で普段からも買い物をしませんが、古いものは特に重要視しません。むしろいままで見たことなかったデザインや色、見ていて楽しくなるものを大事にします。
2. 怖いものは買わない。
たまに美しくても実際に持った時になんか気持ちが沈むものがあります。古いもの特有の香りとか汚れとかは云々ではなく⋯⋯。少しでもなんか怖い!と思ったら絶対に買いません。
3. 購入後も大切にできるものを買う。
購入した時は買ったという気持ちになって気分が上がるのですが、しばらくすると家の片隅で数年後発見されるということもしばしば⋯⋯。買ったあとも保管や修理ができるなど、活用できるものを選ぶようにしています。
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日本でもっとも古い室内骨董市、平和島骨董まつりへ!
平和島骨董まつりは、2024年12月の開催で195回を迎える、日本でいちばん歴史のある国内最大級の室内骨董イベント。全国より骨董アンティークディーラーが大集結し、約1万円から数百万円までさまざまな和洋骨董アンティークを見ることができます。今回訪れたなかで、いちばん落ち着いて品物が見られるなと感じました。
3・6・9・12月と年に4回、各3日間開催。屋外で行われる蚤の市が多い中、室内でクーラーや暖房があるのはとても嬉しい! ビル内には、ATM、おいしいインドカレー屋さん、コンビニなども揃っています。駅からも近いのでご年配の方も安心。大井競馬場のフリーマーケットへもひと駅なので、元気があれば蚤の市のはしごもいいかもしれません。
エメラルドは劣化して変色しているものの、美しさは健在。ゴールド部分が空洞になっているため、とても繊細とのこと。イギリス、イタリアで長年買付し、集めてきた商品が並ぶ。
同色だけど違うデザインの物体って、なんだか奇妙で好きです。
本物の鼈甲や琥珀が、贅沢にフレームに! やっぱり本物は色が複雑でいいな。
この小箪笥の可愛さに見惚れてしまいました。小と言っても"極小箪笥"。お殿様が使うシルバニアファミリーみたいで、何も入らなそうなところも好き。
今回いちばん私の胸を射抜いたのは、間違いなくこのフランスのビーズ刺繍のバック。なんとショルダーのところにまで丁寧に刺繍が。がま口にはダイアのように輝くガラス、裏地にはシルクサテン。ああ⋯⋯アンティークって、なんて素敵なんだろう。
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COCO'S PURCHASE
幼少期に父にロケットネックレスを買ってもらった思い出があり、またいつか買いたいなと長年思っていました。普段はゴールドしかアクセサリーは着けませんが、このシルバーは特別な気がして購入。バッグ、ネックレスともに、骨董屋山元さん(ブースは毎回B13b)にて販売。娘さんとふたりでヨーロッパを中心に買付をしているとのこと。まるでどこかのランジェリーショップみたいだな⋯⋯と思ったり。
最後に⋯⋯
蚤の市に行くときはできるだけオープン時間に行くのがベストです。もしかすると当たり前なのかもしれませんが。蚤の市に出店する側も買う側も本気で参加しています。なので、いいものがあるのは早い時間なんです。
先月NYに出張に行った際も、ガブリエルペコの商品を探しに蚤の市に行きましたが、私がいちばん探しているものを見つけられず悔しかったので、よく行くヴィンテージショップの店員さんに何がいけなかったのかを相談したところ。「真っ先に誰よりもいちばん早く行ってないから」と言われました。朝の9時に行ったのに!?と思いましたが、本気の方々は6時には会場にいるとのこと⋯⋯眠いよ! ですが、確かにすべてのものは基本的に一点ものですし、それもそうか。と納得。探しているものが明確な場合は、できるだけ早く会場に向かうことを強くお勧めします。(次回は頑張ります⋯⋯!)
平和島骨董まつり
会場:東京都大田区平和島6-1-1 平和島東京流通センター第1展示場(2F)
開催日:3、6、9、12月と年に4回、各3日間
時間:10:00〜17:00(最終日:15:00入場、16:00まで)
入場無料
https://kottouichi.com/
※次回は、2024年12月6日(金)、7日(土)、8日(日)に開催
東京生まれ。ニューヨークやパリでヴィンテージの服やランジェリーを独学で学ぶ。帰国後、1986年から続く老舗ランジェリーショップ、ガブリエル ペコ(@gabriellepeco)のバイヤーに。2023年にシルクとカシミアのアンダーウエアブランド、ヘイズ(@haze_underwear)を立ち上げ、デザイナーとして活躍中。
次回もお楽しみに。
秋の蚤の市、護国寺骨董市に目利きが訪れたら。
text & photography: Coco Hitomi Konno