パンって1日にどれだけ食べていいの? 栄養専門医に聞く。
Lifestyle 2024.11.28
毎食? 1日1食? 健康を損なわないためのパンの適量を栄養専門医に聞いた。
photography: Tanja Ivanova / Getty Images
みんなが大好きな食べ物、パン。フレンチトーストやふわふわの白い食パン、全粒粉パンに雑穀パン......。パンは私たちの食卓には欠かせないもの。朝食はもちろん、ディナーのお皿に残ったソースを拭うのにも必要だ。そのため、私たちはその消費量を意識せずに食べ続けてしまう。
穀物を豊富に含むパンは、ビタミンやミネラル、満腹感をもたらす食物繊維の重要な供給源であり、腸内の微生物叢の調整にも必要だ。だが一方で、過剰に摂取すると体重が増加し、健康被害につながる可能性もある。一日の適量はいったいどれくらいなのだろうか?
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自分の満腹感を信じる
何よりもまず、パンはバランスの取れた食事の一部であるということを覚えておきたい。それを認識したうえであれば、毎食パンを食べても構わない。以前の記事で、栄養専門医のニナ・コーエン=クビは「原則として、適切な量を知るには、自分の満腹感に注意を払うことが大切です」と語った。「たとえば朝は、バターを塗ったパン2枚とフルーツ、ヨーグルトを添えたら良い朝食になるでしょう」
それ以外の食事では? 「おかずの付け合わせにパンを食べるのなら、パスタやキヌア、米と一緒に摂取することは避けましょう」と彼女はアドバイスする。「パンかパスタ、パンか米など、どちらか一つにすべきです」。パンはデンプンの源で、1日を通して他の食材に追加されるといつも心に留めておこう。
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小麦粉の種類にも気を配る
パンに使われている小麦粉も同じくらい重要だ。増粘剤や香料などの添加物を含まない、高品質な製品を保証するパン屋から買うのが良いだろう。一方、真っ白な小麦粉から作られる、スライスされたサンドイッチ用の食パンなどは、超加工食品のリストに入っている。一般的に添加物やデンプンが多く含まれているため、可能な限り避けるべきだ。
さらに、パンによる血糖値の上昇を抑えるには、半粒粉や全粒粉の小麦粉で作られたパンを選ぶこと。だが、ここでも量には要注意だ。このタイプの小麦粉は食物繊維が豊富で、消化不良を起こす可能性がある。消化不良になりやすい人は、スペルト小麦(古代小麦)を使ったパンが良いだろう。
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text: Barbara Danel (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa