ビール不足のイギリスでギネス400樽が盗難!?

Lifestyle 2025.01.12

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ギネスビール400樽(35,200パイント相当分)がイギリスで倉庫から消え失せた。かの有名なアイリッシュビールが全体的に品薄になっている最中での盗難騒ぎだ。

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アイルランド・ダブリンにあるギネスビールの本拠地。photography: Aflo

ここ数週間、ギネスは売れすぎで品薄状態だ。そんななか、事件は起きた。1月初め、英「ガーディアン」紙は、世界一有名なアイルランドのビール400樽がクリスマスの数日前に盗まれたことを報じた。犯行場所はイングランド中部のミッドランズにある倉庫で、ギネスを製造販売するディアジオ社が所有していた。500mlのグラス換算でおよそ35,200杯に相当する量が盗まれ、英国のパブで販売できる量がさらに減ったことになる。

ガーディアン紙の取材に応じた地元警察によると、現在までのところ、樽の痕跡すら見つかっていない。同紙によれば、在庫の紛失を警察に通報したのはギネスの親企業の下請け業者で、親企業はこの事件について沈黙を保っている。

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需要増による品薄

現地のパブにとってこのタイミングでの事件は大打撃だ。このスタウトビール、イギリスでは伝統的に中高年が愛飲しているのだが、ここ数週間、若者の間で予想外の人気を呼び、ディアジオ社で受注を制限しはじめた矢先のことだったからだ。コンサルティング会社CGA by NIQによると、ギネスの販売量は2024年8月から10月の間に21%増加した。濃厚な黒い液体はイギリス社会に深く根付いているが、最近になって若い世代や女性も飲むようになったようだ。

これはギネスの会社が若者をターゲットにマーケティングを展開したことと関係がある。この戦略は成功したようで、キム・カーダシアンをはじめとしたインフルエンサーがSNSでジョッキ片手の写真をアップ、「ギンフルエンサー」の異名を得た。

イギリスやフランスのメディアは、品薄になった原因はキム・カーダシアンにあるとみている。結果としてビールの消費が増え、パブでは事件が起きる前から販売を制限しなくてはならない羽目に陥っていた。今回盗まれたビールは元々パブに卸す予定のものだったとのことで、今後の展開が注視される。

From madameFIGARO.fr

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text : Chloé Morand-Bridet (lefigaro.fr)

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