プラスチック製か木製、まな板はどちらを選ぶべき?
Lifestyle 2025.02.05
まな板の材質は、食品衛生にも影響するという。木製かプラスチック製、どちらを選べば良いのだろうか。ウイルス学者に聞く。
photography: Kilito Chan / Getty Images
まな板は、キッチンに欠かせない道具。普段あまり意識しないが、素材によっては細菌の温床になりかねない。衛生のためには木製とプラスチック製、どちらを選ぶべきなのだろうか? 「@thefrenchvirologist」のアカウント名で知られるウイルス学者オセアン・ソレルが、インスタグラムに投稿した動画でこの疑問に答えている。
ソレルによると、避けるべきはプラスチック製のまな板だ。「傷がつきやすく、サルモネラ菌をはじめとする細菌が、傷ついてできた溝に繁殖する可能性があります」と説明する。「後から除菌するのは非常に難しいでしょう」
さらに、以前の記事で食品安全の専門家であるオリヴィエ・ブトゥが指摘したように、白いまな板は、ポリエチレンという石油由来のプラスチックでできている。
プラスチックのまな板は、木製ボードよりも摩耗しやすいだけでなく、木よりも滑りやすいということも忘れてはならない。「木製まな板の方がナイフが滑りにくく、手を切る可能性も低いでしょう」と、ソレルは加える。
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とはいえ、木製まな板にも衛生面で気を付けることがある。洗剤と水で洗うことだ。「残った化学物質が木に染み込むような消毒は避けましょう」と、フランス農業・食料省の消費者向け衛生管理推奨事項を引用しながら、動画に添えたキャプションには書かれている。
まな板を使用していないときは、清潔で乾燥した状態に保つこと。そうした環境では、細菌は繁殖しづらい。傷んできたら買い替えるのも忘れずに。最後に、ソレルは複数のまな板を使い分ける重要性を説いている。細菌が広がるリスクを避けるため、一枚は野菜用に、もう一枚は肉や生魚用に用意しよう。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa