糖尿病から身を守るために摂りたい、5つの栄養素と食品群。
Lifestyle 2025.05.02
糖類や脂質、赤身肉は糖尿病発症のリスクを高めるとされている一方、その予防に役立つ栄養素や食品群もある。
糖尿病のリスクを抑えてくれる食品群とは? photography: Yagi Studio / Getty Images
2023年のデータによると、フランスでは人口の5.6%が血液中のブドウ糖濃度が慢性的に高くなる病気、糖尿病を患っている。そしてその患者は増加傾向にあり、5人に1人が生涯のうちに糖尿病を発症する危険性を抱えている。
糖類、脂肪、超加工食品、赤身肉がその危険性を高めることが明らかになっているが、反対に、ある種の食品群は糖尿病から私たちを守ってくれるという。ラジオ局「RTL」の番組と、インスタグラムでの投稿で、医師で作家のジミー・モハメドがそれらを紹介している。
---fadeinpager---
栄養豊富な食事
糖尿病のリスクを抑えるために、彼が勧めるのは、日常的に「食物繊維」を摂ることだ。レンズ豆やひよこ豆などの豆類は、「糖分の吸収を抑え、糖尿病のリスクも低下させる」と説明する。同時に、卵や魚、白身肉などに含まれる「タンパク質」も血糖値の上昇を抑えてくれる。
オメガ3脂肪酸をはじめとする「必須脂肪酸」も不可欠だ。「それらは(血糖値の調節に関与するホルモン)インスリンに対する感受性を高めます」。必須脂肪酸は、くるみやアーモンドペーストなどの油糧種子や、鯖やイワシといった脂ののった魚に多く含まれている。
次に、2017年に「ディアベトロジア」誌に掲載された、フランス国立衛生医学研究所(INSERM)の論文では、「抗酸化物質」を豊富に含む食事が二型糖尿病のリスクの低減に関連することが示された。毎日の食事に抗酸化物質を取り入れるなら、紅茶やコーヒー、ココア、赤い果物や野菜が良いだろう。
最後の摂るべき食品は? ケフィアや味噌汁、発酵ヨーグルトなどの「発酵食品」だ。「発酵食品は微生物叢を保護し、それらが代わりに糖尿病からあなたを守ってくれます」とモハメドは説明する。
以前の記事で、アントワーヌ・ベクレール病院で肝臓・消化器・栄養部門の責任者であるガブリエル・ペルルミュテールは、これらの食品には、プレバイオティクス効果があると述べていた。つまり、発酵食品に含まれる「善玉菌」が「さまざまな抗炎症作用を持っている」のだという。
次の買い物リストにはぜひこれらを加えておこう。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa