1日3時間以上スマホ・PCを使う人必見。目を守るシンプルな習慣「20-20-20」とは?
Lifestyle 2025.05.16
目の疲れ、ドライアイ、かすみ目......。スマートフォンやパソコンの前でスクロールをしている時間は、私たちの目に影響を及ぼす。スクリーン断ちをせずに目を守る、その方法を紹介しよう。
フランス人の10人に4人が1日3時間以上スクリーンの前にいる photography: Unsplash
デジタル・バロメーター2025のデータによると、フランスでは平均して10人に4人が、スクリーンの前でスクロールしたりクリックしたりスワイプしたりして、一日3時間以上を過ごしている。特に害のない習慣のように思えるかもしれないが、実際には、目の健康に影響を与える可能性がある。
「仕事、教育、社会的交流においてデジタルへの依存度が高まっており、それに伴い、目の健康へのリスクも高まっている」と3月25日の「カンバセーション」で警告するのは、眼科学を専門とする研究者で英プリマス大学の教授、ダニエラ・オーイングだ。視力を維持し、スクリーンの有害な影響を抑えるために、彼女は「20-20-20」メソッドを推奨している。
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目の負担を軽減する反射神経
方法はシンプルだ。20分ごとに20秒の休憩を取り、20フィート(約6メートル)はなれた場所にある物体を見つめる。「この短い休憩が、目の筋肉をリラックスさせ、スクリーンの前で常に至近距離で作業する緊張が緩和されます」とオーイングは説明する。
この方法は、「まばたきの減少や、近距離にある対象への集中の持続など」によってひきおこされる、デジタル眼精疲労の兆候が現れたら、すぐに使うことができる。
どんな症状に注意すべきなのだろうか? 「乾燥や、反対に涙が出る、かゆみ、ひりひりする、かすみや重複」だと彼女は言う。つまり、まぶたが重く感じたり、視界がぼやけたり、頭痛がするなら携帯から目を離すときなのだ。また、こうした症状が続く場合は、眼科にかかることをお勧めする。
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環境にも気を配る
日常的な目の疲れや、それに伴う身体の負担を軽減するためには、スクリーンを顔に近づけないようにしよう。うなじを痛めないためにも、スクリーンは目の少し下、腕の長さのところに置くこと。「フォントサイズを大きくし、目を細めずに読めるよう設定しましょう。また、充分背もたれのある椅子で良い姿勢を保つよう意識しましょう」とオーイングはアドバイスする。
最後に、目の健康を保ち、維持するためには環境への気配りも欠かせない。「適切な照明、充分な湿度、綺麗な空気も目の健康に大きな影響を与えます」。このためには、目に入る光量を調節できるランプや、加湿器、さらに、必要に応じて乾燥機や空気中の刺激性粒子を除去する空気清浄機の導入も検討してみよう。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa