真夏のランチに避けるべきものとは? 栄養士が解説。
Lifestyle 2025.08.15
暑い季節には、水分補給はもちろんのこと、食べるものにも気を配ることが大切だ。なにを避けて、なにを積極的に食べるべきか、ふたりの栄養士が教えてくれる。
photography: Oscar Wong / Getty Images
最高気温41度の予報も出ているフランス。この熱波のなかでは、熱中症を避けるために十分な水分摂取をおこなうなど、外気温に耐えるためのさまざまな対応が必要だ。そうした意味では、食事にも気を配る必要がある。猛暑の時期には避けるべき食品もあるのだ。
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猛暑日に避けるべき食べ物
脂肪
ランチタイム、チーズバーガーやピザの誘惑に負けてはいけない。「暑いときには、ジャンクフードや脂肪分の多い食べ物全般を避けるべきです。なぜなら、消化のために身体に大きな負担をかけるからです。また、消化作業は体温を上昇させます」と、栄養士のサラ・シェニョーは指摘する。
赤身肉
暑い季節にレアステーキを食べようと思う人は少ないかもしれないが、週末のバーベキューは増えがちだ。栄養士は、脂肪分の多い食べ物と同じ理由で、この習慣を避けるよう勧める。消化は体温を上げるのだ。肉を食べるなら、(鶏肉などの)白身肉か豚肉の串焼きにしよう。
利尿作用のある飲み物
「そうした飲み物は排尿を促し、脱水を引き起こします」と栄養士のクロエ・トマは言う。酷暑の日中を乗り切るには、紅茶やコーヒー、アルコールは控えよう。面白味はないが、安全な水が一番だ。
砂糖
夏だからといって砂糖の評判が良くなるわけではない。「砂糖は不必要なカロリーを増やすだけでなく、脱水症状を促し、さらに消化もしにくいため体温を上昇させる可能性があります」とサラ・シェニョーは言う。つまり、ケーキ、焼き菓子、菓子パンやソフトドリンク、フルーツジュースにも気をつけよう。パンやパスタ、ポテトにも糖分が含まれていることをお忘れなく。
加えて、アルコールも「利尿作用があるため、脱水につながります」とシェニョーは警告する。どうしてもアルコールを飲みたいのであれば、「喉を潤し、ほかのものより少しは水分補給になるロゼを1杯にするのが良いでしょう」とクロエ・トマは言う。
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逆に食べるべき食品は?
もちろん、夏の勝者・野菜だ。「水分が豊富な野菜を優先的に食べるべきです。トマトやレタス、キュウリなどを生で食べても良いですし、加熱した野菜でも良いでしょう」とトマはアドバイスする。冷製スープやガスパチョは、ビタミンと水分の補給にはもってこいだ。
ミックスサラダが好きな人は「ピーマンやラディッシュ、トマトなどの野菜に、米やキヌアなどの少量のデンプンか、一片の全粒粉のパン、これに鶏胸肉かハムを加えてタンパク質を摂る」ことをシェニョーは勧める。
デザートには新鮮なフルーツか、水分を多く含む果物のコンポートを選ぼう。メロン、スイカ、イチゴが最適だ。アイスクリームが好きな人は、水と新鮮な果物で作ったシャーベットを選択すべきだ。
乳製品も、私たちの重要な水分補給源。「果物と同じく、フロマージュ・ブランやヨーグルトの90%は水分です」とクロエ・トマは言う。
最後に、喉が渇く前に飲み物を飲むこと。シェニョーが指摘するように、発汗によって体内の水分は奪われる。1日に2.5Lまでの水分を摂ることが重要だ。
From madameFIGARO.fr
text: Louise Ballongue (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa