「皮があっても洗う」が正解。専門家が教える、野菜やフルーツの正しい食べ方。
Lifestyle 2025.10.19
アボカドやキウイは、食べる前に洗う? 洗わない? ウイルス学者のオセアン・ソレルによると、「洗う」が正解だ。7月24日のインスタグラムへの投稿で、その理由を説明している。
photography: Yana Iskayeva / Getty Images
果物や野菜を洗うこと、それは誰でもしていることだろう。だが、皮をむくものも洗っているだろうか? もしかしたら、洗っていない人もいるかもしれない。だが、それは間違いだとウイルス学者のオセアン・ソレルは言う。インスタグラムの投稿で、ソレルはなぜすべての果物、野菜を洗う必要があるのか(たとえば必ず皮をむくアボカドでも)、説明している。
最初の理由は単純だ。畑で収穫された野菜や果物には、虫や、動物の排泄物、土、農薬の残留物、そして多様な微生物が付着しており、それらが私たちの指に付着する可能性があるからだ。
ふたつ目の理由は、野菜や果物を切り分けるとき、「包丁によって表面の微生物や汚れが中身に移る可能性がある」からだとソレルは指摘する。アボカドを例にみてみよう。必ずしも清潔とは言えない皮を通って、ナイフは果肉(食べる部分)に到達する。結果は「清潔だと思っていた部分にも、実際には汚れが移っている可能性があります」。このアドバイスは、バナナ以外のすべての皮をむく野菜・フルーツに適用されるという。
微生物のなかには無害なものもあるが、なかには胃腸炎や食中毒、妊娠中の感染症(トキソプラズマやリステリアなど)を引き起こすものもあると、ソレルはニュースレターで注意喚起している。特に、幼い子どもや高齢者、妊娠中の女性、免疫の働きが弱い人は注意が必要だ。
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この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Marie-Thérèse Lawson (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa