【冬こそヌメ活】ヌメヌメ食材を日々の食事に取り入れて、インフルエンザを予防!
Lifestyle 2025.11.15
本格的な冬の訪れ前に、すでにインフルエンザが猛威を奮い始めている今年。冬休みや受験シーズンを健康に過ごすためにも、できる限りの予防対策をしておきたいところ。そこでおすすめなのが、九州大学の広瀬教授と宮﨑准教授が提唱する食の健康習慣「ヌメ活」だ。

豆乳もずくきのこ鍋。冬のヌメ活は、さまざまな食材と組み合わせた栄養たっぷりの温かな料理で楽しんで。
ヌメ活とは「ヌメヌメした食材を意識的に摂取する新たな食習慣」。九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門 食品免疫機能分析学寄附講座に所属する広瀬直人教授と宮﨑義之准教授が提唱している。もずくやめかぶ、オクラ、なめこ、納豆、山芋、レンコンなど、ヌメヌメした食材を日々の食事に取り入れることで、腸内環境の改善や免疫力の向上、抗炎症作用、代謝促進といった総合的な健康効果が期待できる。それぞれ異なる健康効果が期待されるヌメヌメ成分を組み合わせたり、他の食材の成分を補足することにより、幅広い年齢、性別ごとの生活課題、季節の健康課題に対応可能。それに、どれもスーパーやコンビニで手に入る食材なので日々の食生活に無理なく取り入れられるのもうれしい。
ヌメヌメ成分の一種であるフコイダンは、もずくやめかぶなどの褐藻類に含まれる成分のひとつで、免疫機能の調整や健康維持に関する作用が注目されている。ヌメ活提唱者のひとりである宮崎准教授は、アメリカ免疫学会をはじめ、世界中でフコイダンを軸として食と免疫に関する研究の成果を報告しており、昨年から今年(2024年冬から2025年春)にかけては、フコイダンがインフルエンザ感染の予防に有効であることを立証した最新の研究成果を日米の免疫学会で発表した(参考:オキナワモズク由来フコイダンのインフルエンザウイルス感染予防効果)。また、国内ではフコイダンを用いたサプリメント開発において実績を持つヴェントゥーノ社と共に、産学が連携して、フコイダンの社会実装を推進している。つまり、ヌメ活は科学的根拠に基づきその効果が証明されているので、信頼できる情報ということ。
医薬品と違って、食による健康維持には毎日の継続が大切。ヌメ活の効果を高めるには、できるだけ毎食、少なくとも1日1回継続的に摂取することが重要。もちろん、ヌメヌメ食材だけでなく、たんぱく質やビタミン豊富な野菜などそのほかの食材と組み合わせて補完し合うのもポイント。特におすすめの冬メニューは、「豆乳もずくきのこ鍋」「もずくと鶏胸肉の生姜葛スープ」「なめこと白菜の煮浸し」「ガゴメコンブと切干大根のポン酢あえ」「レンコンとニンジンのきんぴら」など。ぜひおいしいヌメ活で、この冬も元気に乗り切って!
text: Natsuko Kadokura





