ターゲットはワイン愛好家⁉ 日本酒「ITAYA」が誕生。
Gourmet 2018.03.03
左から:「FRESH SAKE ZED 純米生詰」¥1,296(720mℓ)、「薫る爽快 純米吟醸 生詰」¥1,620(720mℓ)、「RICE WINE for WHITE FOODS」、「RICE WINE for RED FOODS」ともに¥1,620(720mℓ)
相性のよい食材をイラスト化しラベルに配置した、カジュアルな食卓から上質な空間まで馴染むデザインです。
海外からも注目が高まる日本酒。酒蔵ではより多くの人にその魅力を知ってほしいと、伝統を大切にしつつも新たな試みに挑んでいます。寛永2年(1625年)創業の「福光屋」は、金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵です。
多彩な日本酒を醸すと同時に、米醗酵技術を生かした伝統的な醗酵食品や自然派化粧品にも積極的に取り組んでいます。この度、発売された日本酒「ITAYA」も、これまでにないアプローチから誕生しました。
気鋭の杜氏・板谷和彦さんとシニアソムリエ・辻健一さんとの競演から生まれた日本酒「ITAYA」。板谷さんは、福光屋の醸造蔵・壽蔵を率いて6年になる杜氏。「伝統は革新の連続なり」の精神で390有余年受け継いだ技を守りながら、新しい視点をもって味わいを創造しています。一方の辻さんは、日本ソムリエ協会・北陸支部長で、各国のワインをはじめ、チーズや日本酒にも精通。今回、コンセプトワーク、官能評価、ペアリング監修を担っています。
一見、日本酒だとわからないデザインの「ITAYA」は、ワイン愛好家、若年層、訪日外国人、海外市場、ビストロやトラットリアなどの幅広い料飲店、ソムリエをターゲットとしている点もユニーク。「技術」と「品評」の両面から、長年模索した日本酒の新ジャンルです。多様な料理との心地よいペアリングを目指し、酵母の開発から醗酵・製法、生詰にいたるまで、純米蔵・福光屋独自の技術を追求しました。4種類の「ITAYA」は、明快なコンセプトと斬新な味わい、さらに常温流通可能な生詰酒を実現した点が最大の特徴です。新開発の「FA酵母」による心地よい酸味が、繊細な和食から、力強い肉料理まで幅広い料理に寄り添いますので、料理のテイストに合わせてぜひペアリングを楽しんでみてください。
4種類いずれも一般的な720㎖の四合瓶のほか、コンパクトな300㎖のサイズも展開。全国酒販店、百貨店、直営各店(サケショップ福光屋 金沢店・玉川店・東京ミッドタウン店・丸の内店、福光屋 松屋銀座店・ひがし)、福光屋オンラインショップなどで購入できます。屋外でのイベントも増えるこれからのシーズン、新たな可能性を持った日本酒をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
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texte : YUI TOGAWA