身体においしい刺激を! 世界のスパイシー料理。 浅草周辺に点在する、本場タイ料理が食べられる5軒。

Gourmet 2018.10.31

thailand.jpg タイ料理

東京の下町は、浅草を中心に隠れた名店揃い。パクチーの根や現地独特の味噌が生み出した、辛・酸・塩・甘味が交わるタイ本場の味巡り。

#01. 東北料理など、豊富なラインナップ。

Somporn/ソンポーン

母国の味を長年提供してきた女性オーナー。その味と人柄に惹かれ、わずか5席だった店は常に予約でいっぱい。満を持して、昨年店舗を移転&拡大。豊富なメニューの中には東北イーサーン料理も。郷土料理の「ラープ・ムー」は、ナンプラー、コブミカンの葉の香りとともに、レバーやコブクロの食感も丸ごと味わって。

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タイで2番目に辛いイーサーン料理のほか、カレーなど定番料理も多数。
唐辛子に、パクチーの根などをミックスした「ラープ・ムー」¥1,296

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カニカレーは、タイの味噌、ナンピッパオが味の決め手。「プーパッポンカリー」¥1,404

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昨年8月に移転。テーブル席と座敷があるため、大人数でも対応可。

Somporn/ソンポーン
東京都台東区浅草5-30-11
tel:03-3876-7257
営)18時〜翌1時L.O.
休)月
夜は予約したほうがいい

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#02. 浅草の老舗が生み出す、香りと奥行きのある逸品。

Khrôopkhrua/クロープクルア

シーフード炒め「タレーパッチャー」は、鼻からすっと抜けていくコブミカンの葉が持つ柑橘の香り。牛ガパオ「ヌアー バイガパオ」は、上に散らしたホーリーバジルの香りと苦味。料理人歴25年のベテランシェフが作る味は、スパイスと素材の緻密な組み合わせが鍵。辛さだけではない複雑さが潜み、タイ料理の奥深さを教えてくれる味だ。

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パクチーの根、ニンニク、白コショウをペーストにしたスリースパイスが味のポイント。「タレーパッチャー」¥1,180

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2度挽いた牛スネ肉は、タイの濃口醤油ダムケムなどと合わせて。パリパリのホーリーバジルが肉の風味に合う「ヌアー バイガパオ」¥1,080

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店は開業18年目。7割が常連という 浅草を代表するレストラン。

Khrôopkhrua/クロープクルア
東京都台東区浅草1-33-4 斉藤ビル2F
tel:03-3847-3461
営)11時30分〜14時30分L.O.(月) 11時30分〜14時30分L.O.、17時30分〜22時L.O.(水、木) 11時30分〜14時30分L.O.、18時〜22時L.O.(金、土) 12時〜21時L.O.(日、祝)
休)火
夜は予約したほうがいい
http://khroopkhrua.com

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#03. 辛党大歓迎! タイ人も通う本格派。

Montee13/モンティ13

今年3月、浅草駅地下から移転した家族経営の店。お母さんが作る料理を目当てに、タイからの出張者もわざわざ訪れる。手作りの発酵ソーセージを使った「ヤム ネーム・ホー」はオリジナルのミミガーがいいアクセント。レモンの酸味に赤&青唐辛子の辛味が爽やかで、時折現れるピーナッツのコクとも相性がいい。

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自家製ソーセージは、唐辛子とニンニク、レモン、ショウガなどで味付け。「ヤム ネーム・ホー」¥885

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チェンマイのカオソーイをアレンジ。ショウガの1種カー、唐辛子、ココナッツミルクが入ったイエローカレーがベース。卵麺は揚げたものと2種入る。「バミー モンティ」¥756

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タイの屋台を思わせるテーブル とピンクの照明がキッチュな印象。

Montee13/モンティ13
東京都墨田区吾妻橋1-7-7
tel:03-5637-8112
営)11時45分〜14時L.O.、17時30分〜21時L.O.
休)火
夜は予約したほうがいい
カード不可

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#04. 素材の味が生きた、優しい東南アジア料理。

Cham Cham/チャムチャム

タイを中心に、ベトナム、シンガポール料理がタパス感覚で楽しめる。人気メニューがエビの“辛”揚げ「クン トー ナン ピッパオ」。エビ味噌、オイスター、ナンプラーで和えているため、エビの風味が口いっぱいに広がる。ミントなどハーブをたっぷりのせたアジのトマト煮「ヤム カポン」など、清涼感あふれる料理も揃うので、あれこれオーダーしてメリハリを楽しみたい。

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タイ定番のアジのトマトソース缶をサラダ仕立てで。コブミカンの葉とミント、パクチーが盛られ、さっぱりといただける。さりげなくピキヌーの辛味が利いている。「ヤム カポン」¥810

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エビの辛揚げをタイ味噌と炒めた「クン トー ナン ピッパオ」¥918

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日本人のシェフが5年前にスタートした。1階と2階の2フロアある。

Cham Cham/チャムチャム
東京都台東区入谷1-4-4
tel:03-3871-7599
営)17時30分〜22時L.O.
休)月
予約したほうがいい
カード不可

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#05. 看板カレーは、まろやかな甘味とコクが自慢。

Jim Jum/ジムジュム

アメリカのサイトCNNGoで、世界で最もおいしい食べ物として堂々1位に選ばれた「マッサマンカレー」がいちばん人気。鶏モモ肉を、たっぷりの粉ウコンとココナッツミルク、レモングラスで煮込んで品のあるまろやかさに。それを追いかけるようにバターピーナッツのコクとナッツ感がやってくる、魅惑の味わい。香りのいいジャスミンライスにも食欲をそそられる。

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ヘルシーなメニューが多い同店。カレーは鶏モモ肉の皮を取り、粉ウコンをたっぷり加えた。「マッサマンカレー」¥972

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2012年オープン。「ジムジュム鍋」はタイの常連客にも人気がある。

Jim Jum/ジムジュム
東京都台東区浅草1-43-8 原田ビル2F
tel:03-3841-8806
営)12時〜14時L.O.、18時〜22時L.O.
※売り切れ次第終了
休)月
カード不可
http://jimjum.ciao.jp

*『フィガロジャポン』2018年10月号より抜粋

photos : YU NAKANIWA

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