いつかの旅に思いを馳せる、夏のスイーツレシピ。#04 タイで味わったココナッツミルクアイスをおうちで再現!
Gourmet 2020.08.28
今年の夏は、遠出をしなかったという人も多いはず。ならば、家で旅気分を味わえるデザートを手作りしてみるのはいかが? 旅好きな料理のプロたちが、それぞれ思い出の地で味わったサマースイーツのエピソードをたどりながら、おうちで簡単に手作りできるアレンジレシピを公開! 話題の本格タイ料理レストラン「みもっと」店主・みもっとさんの思い出の味は、タイで出合ったココナッツミルクアイスクリームです。
タイの市場でハマったアイスを、より濃厚な味わいに。
「ココナッツミルクアイスクリーム」
みもっと(「タイ料理 みもっと」オーナーシェフ)
2011年から約1年半、タイに住んでいました。当時は料理学校に通っていたこともあり、現地の食材やキッチンツールを探しに、時折ローカルの市場を覗きに行っていました。その時の楽しみが、屋台のココナッツミルクアイスクリーム。昼くらいになるとどこからともなくやってくるアイスクリーム屋さんの店頭には、甘く煮た豆や色のついたもち米、ナッツやドライフルーツなどが色とりどりに並んでいて、好きなトッピングを指差してアイスクリームと一緒に盛り付けてもらいます。これを食べると火照った身体が一気に涼しくなる! 蒸し暑いタイでの、ひとときの涼しい思い出の味を、家でも再現してみました。現地の味より濃厚に、できるだけ少ない材料で作れるようアレンジしています。食感よく仕上げるコツは、アイス液をもったりとするまでしっかり攪拌すること。なるべく空気を含ませるようにようにしっかりと泡立ててください。
〈材料 約10人分〉
ココナッツクリーム 1リットル
きび砂糖 200g
塩 ひとつまみ
ココナッツフレークまたはココナッツロング(飾り用) 適量
お好みのコーンやうつわなど
〈作り方〉
1. ココナッツクリーム、きび砂糖、塩を鍋に入れて弱火で熱し、砂糖が溶けて鍋肌がふつふつしてきたら火を止める。なるべくクリームが分離しないようにする。
2. 1を冷蔵庫でよく冷やす。
3. サイズ違いのボウルを2つ用意。大きなボウルに氷と塩(分量外)を入れて、その中に2を流し込んだ小さなボウルを入れ、ハンドミキサーで根気よく30分ほど攪拌する。
4. 3に粘り気が出てクリーム状になったら(ミキサーのホイッパーがもったりと重くなってきたら)保存容器に入れ 、冷凍庫で冷やす。
5. 3時間ほど置くとほどよい硬さになる。好みの分量をコーンやうつわに盛りつけ、上から乾煎りしたココナッツフレークをかけていただく。
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memories of my trip
タイの思い出の味と風景。
タイで食べるココナッツアイスはいつも懐かしい味わい。食後につい頼んでしまう。
市場で出会った可愛い衣装のおばちゃんと。カラフルなフルーツジュースもタイでの楽しみ。
タイ料理「みもっと」店主、タイ料理教室「おいしみ研究所」主宰。外資系広告代理店勤務を経て、2011年にタイに移住しタイ料理を学ぶ。13年よりおいしみ研究家・みもっととして活動開始し、料理教室やタイ料理のケータリング、出張シェフサービスなどを行う。19年6月、日本の旬を取り入れた本格タイ料理レストラン「みもっと」を目黒に開店。カレーペーストからディップソースにいたるまで丁寧に手づくりするオーセンティックなタイ料理と、その味わいに寄り添うナチュラルワインを提供する。
https://mymot.jp
Instagram : @mymot
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photos : MYMOT, réalisation : AKARI MATSUURA