京都の隠れ家ホテルに待望のレストランがオープン!
Gourmet 2023.05.01
イタリアから取り寄せた大理石が印象的なキッチンと、木目を基調とした落ち着いた趣の客席。
京都・白川沿いに佇むザ・シンモンゼンは、安藤忠雄建築と世界的な現代アートのコレクションが楽しめるスモールラグジュアリーホテル。その1階にレストラン、ジャン・ジョルジュ・アット・ザ・シンモンゼンが待望のオープン。
モダンフレンチの巨匠であり、世界中の60を超えるレストランの運営に携わったジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリステンが手がけ、「地元の食材をふんだんに使用し、フレンチ、アメリカン、アジアンを融合させた季節ごとに常に変化する、繊細で優美な逸品を提供すること」がコンセプト。
たとえば、ある日のコースには、ジャン・ジョルジュのスペシャリテである卵とキャビアの前菜。オーブンでじっくりと火を入れた卵黄に、贅沢にトッピングしたキャビアの塩気が絡み、ハーブが爽やかなアクセントを添える。京料理でもよく供される甘鯛の松笠焼きにはローストした人参とレモンとネギのソースで新たな味わいを提供。きめ細かい京丹波の平井牛はしっとりと焼き上げ、こっくり炊いた大根とマスタードとともに。フレンチのテクニックと京都の食材、そこにハーブやスパイスでアクセントを効かせたこの地ならではのジャン・ジョルジュの世界が展開される。
ワインはホテルのオーナーが所有する南仏プロファンスのシャトー・ラ・コスタのものをはじめ、3,000本以上を常備。レストランにはカウンターとテーブル席のほか、赤を基調としたインテリアがシックなバースペースも。京都らしい風情漂うロケーションで、モダンフレンチを満喫する。そんな大人のディナーを楽しみに出かけたい。
ジャン・ジョルジュを代表する卵とキャビアの一皿。
平井牛のヒレ肉にはおでんの大根を思わせる大根とケールの素揚げを添えて。
イチゴと柚子クリーム、ピスタチオのシャーベット。完成度の高い一皿で、今後オープン予定のパティスリーがますます楽しみに。
赤を基調としたバースペース。ディナーの前後に訪れたい。
拠点とするNYから来日したジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリステン氏。
京都市東山区新門前通西之町235
TEL)075-600-2055
営)17:30〜23:00(20:30L.O.)
無休
https://theshinmonzen.com/jp
※要予約、ディナーコース6皿¥18,000、8皿¥24,000(ともに税サ込)
text:Natsuko Konagaya