フィガロジャポン編集部の、ワイン本気飲み! 父の日にワインを贈るなら? ワイン担当編集者が厳選!
Gourmet 2024.05.31
6月第3日曜日は父の日(今年は6月16日)。カーネーションに象徴される母の日よりもちょっぴり控え目な日ではあるけれど、きっと世の中のお父さんたちは、家族に労われることを期待しているはず。今年はぜひ、ワイン片手にその気持ちにこたえてあげたい!
ということで、いつものメンバー+エキスパート試験を控える新しいメンバー(!)が、自分の父を思い浮かべながら、それぞれ真剣にワインを選んでみました。あなたのお父さんはお酒好き? 普段からワインは飲む? 伝統と新しいもの、どちらを喜びそう? ご自身のお父さんのことを考えながら、今回登場する4つのワインの中でしっくりくるものがあれば即手配! 父の日の食卓を盛り上げる1本をゲットしよう。
浅妻千映子 J.S.A.認定ワインエキスパート。雑誌やウェブメディアで取材、執筆する傍ら、ワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンでワイン&クッキングクラスの講師をしていた経験も。『東京最高のレストラン』(ぴあ 刊)の採点者を約20年つとめている。好きなワインのタイプは海、汗、火花、キノコ、鉄棒、鉛筆など感じる、ミネラル系。
まりモグ フィガロジャポン編集部、本誌グルメ担当。2021年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。幼少期から北京を拠点にアジア、欧米、太平洋の島々などを旅し、モンゴルの羊鍋からフランスのエスカルゴまで、さまざまな現地の料理を食べ歩く。特に香港は、多い時で年4回のペースで通うほどの"香港迷"。食べ過ぎ飲みすぎがたたり、28歳で逆流性胃腸炎を発症。好きなワインのタイプはブルゴーニュをはじめとした冷涼地系。
カナイ フィガロジャポン編集部、WEBグルメ担当。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、グルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。好きなワインのタイプはイタリアをはじめとした日当たり良好系。
編集SE Pen編集部グルメ担当。2024年6月現在、ワインエキスパート試験合格を目指して奮闘中。大学時代にフランスのホームステイ先で毎日ワインを振る舞われた結果、どっぷりとワイン沼にハマる。ワインとチョコレートに目がない。好きなワインのタイプは、スパイス味の強いクセ強系と、酵母感じる微発泡など。
>>これまでの「フィガロジャポン編集部の、ワイン本気飲み!」連載はこちら
カナイ 今回は父の日に向け、「父へのワイン」というテーマでよろしくお願いします。早速1本目は、初登場・Pen編集部のSEさんの持ってきたものですね。イタリアのロゼの泡。まずはSEさんの自己紹介から。
SE「Pen」編集部のSEです。現在、ワインエキスパート試験に向けて勉強中で、一発合格できるか不安いっぱいの毎日。これまで飲み続けてきたので、テイスティングのほうは自信があるんですが......筆記が。
カナイ 僕も去年のいま頃、そんなこと言っていた気がする。
浅妻 年々覚えることが増えるから大変よね。と、私の時も言われていました(笑)。ところで、この泡。スッキリだけど、めちゃくちゃいい香りじゃないですか。
SE トップバッターで緊張です。うちの父はお酒に弱くて全然飲まないんですが、でも私としては実家に帰った時に、 親孝行の意味でお酒を振る舞いたいという気持ちが。泡だと飲みやすいし。ロゼって日本では女性っぽいイメージで、父の日には......とも思ったんですが、華やかさもあってお祝い感もある。そしてロゼは世界的には男女関係なく飲まれているということを知って、あえて選んでみました。
まりモグ きめ細かい泡と薄くて綺麗な色。太すぎず細すぎずの綺麗な骨格。いいわあ〜。
浅妻 うっすら蜂蜜を感じる品のいい香り。香りにも味にもネガティブな要素が全くなくて、プロセッコとして非常に優秀じゃないですか! エチケットから想像するともっと色が濃いかと思ったけど、淡いサーモンピンクが綺麗です。
カナイ 柔らかい香りだけど結構ミネラル感も。ごくごくいける......もしかして僕がいま、喉渇いてるだけ(笑)? 品種のグレラはイタリアでいちばん育てられている白ワイン品種ですよね。プロセッコは基本、大きなタンクでワインを二次発酵させて炭酸ガスを発生させる「シャルマ方式」で造ります。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵も認められているけど、シャルマ方式のほうがブドウ由来の繊細な香りが残りやすいから、という意見を生産者から聞いたことがあります。プロセッコでロゼが認められるようになったのは2021年から。最近です。
浅妻 さすが、去年の合格者はいちばん知識がありますね〜。ちなみにこのワイン、どこで見つけたんですか?
SE 根津にある、イタリア食材とワインの専門店です。イタリア人の社長がやっている会社で、ほかにないものが置いてあってお気に入りの店なんです。
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カナイ 2本目は僕です。フランス・ロワール地方の白、品種はミュスカデ。うちの父親の紹介をしますと、本当に真面目な人で、酒を飲まないんですよ。いや、飲むには飲むんですけど、軽いものを少しだけ。 昔、僕がウイスキーにハマってた時に一応勧めてみたことがあるんですけど、ひと口飲んでなんて言ったと思います? 「こんな濃いもん飲んでたら、お前死ぬぞ」と......。そんな父親から、なぜ僕と飲食店をやってる兄貴が生まれたのか不思議なんですけど、大工の棟梁で酒飲みだった祖父の血ですかね。そんな父親に何を飲ませたら喜ぶかなって考えたら、誰でも知っているシャブリか、抵抗感なくさらっと飲めるミュスカデがいいなと。迷ったんですけど、結局後者にしました。あと、古風な父なので、エチケットもデザイン性のあるものより昔ながらの無骨な感じがいいかと。
まりモグ ん? ミュスカデって、もっと食用ブドウ感のある香りと若いイメージでしたが、ほろ苦くて大人っぽい。
浅妻 それわかります。マスカット感みたいな香りがなくて、飲むとさらりとして引き締まっている。「これ飲んだら死ぬぞ」とは言わせない軽やかさです(笑)
カナイ うちの父親が飲んでも、ミネラル感もあるし、 甘ったるさがなく嫌な感じはしないかなと。
SE 香りも控えめで、味わいもスマートな印象です。
まりモグ 本気で味わうと、初心者より飲み慣れている人のほうが好きっていう気がする。
カナイ ミュスカデ感はさておき、普段からビールや発泡酒しか飲まない人に、冷たくして飲ませてあげたいなっていう。ちょっと苦みもあるし。
浅妻 なるほどね。グラスの先に、カナイさんのお父さんが透けて見えます。品種とかは二の次、三の次ですよね。おいしく飲んでもらうことがいちばん。
まりモグ シャープで石灰感があって。典型的なミュスカデとは違うから、SEさん、試験勉強にはあんまりよくないかもしれない(笑)。フレッシュチーズとか、ちょっと具をのせたケールサラダなんかと合わせたいなあ。ミネラル繋がりで。
浅妻 キヌアとかナッツものったいまどきのサラダに合わせたら、素敵なランチタイムになりそう。
カナイ 父の日なんかで実家に帰る、とかになると昼や早い夕方に食事することが多いから、そういう意味でもいいかもしれない。
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浅妻 では3本目。赤です。これ南アフリカのワインでして、味わいとしてはボルドータイプ。エチケットの鍵のマークが品種を表しているので、これは4種のブレンドってことなんです。赤だとほかにカベルネ単体のものもあって、それはこの中のカベルネの鍵だけがひとつ描かれている、っていう具合です。で、私がこのワインを知ったのは、なんとアマン京都の中の和食店「鷹庵」で。ペアリングのワインにこの白とロゼが出てきて、鍵の話を聞いておもしろいなと。この間、ヴィノスやまざきに行ったらこれを見つけ、ヴィノスやまざきが初めて取り扱った南アワインだそうで、もう10数年売り続けていることを知りました。
カナイ 抜いたコルクにほんのり赤ワインのしみしみ感がありますよ。
まりモグ ボルドータイプとはいえ、いい意味で若々しい新世界の香りを感じます。少しくすんだ野イチゴとか、結構複雑。ちなみに、浅妻さんのお父さんはどういうタイプの人ですか?
浅妻 うちの父はもう80代半ばですが、昔からお酒は好きでいまだに普通に飲んでいます。ただ基本は日本酒で、ワインは私が一緒の時くらい。白より赤、濃くて渋くて重いのが好きというか、それがいいワインと思っている。ならば、その世界を楽しんでもらえばいいかなと。王道ボルドーからひとひねりして、南アにしました。アイムドーナツにも、近所にできたシンガポール料理店にも家族で誰よりも先に行っていた好奇心強めの父なので「南アフリカでワインなんて造ってるのか!」っておもしろがってくれるかなとは思います。
SE キュンです。イケてるパパ。
まりモグ 飲むと普通にボルドー。最初は青臭さも感じますが、なじんできますね。
カナイ 意外と酸味も感じます。これブラインドで飲んだら南アとは当てられないでしょう。コーヒーみたいなニュアンスがあっていい。樽香もあるし。ちなみに南アのどこですか?
浅妻 パール地区。突端に近い、海にも近いところでワイン産業は盛んなところ。セパージュはカベルネ・ソーヴィニオン46%、メルロ25%、カベルネ・フラン18%、プティ・ヴェルド11%。なんかこう、ボルドーワインを表現する時のニュアンスが全部入っているというか。チョコレート、コーヒー、鉛筆の芯、ちょっと青い野菜......。
SE すごいですね、タンニンが。そして複雑です。
まりモグ こういうブレンドされたものはテストに出ないから安心して(笑)。
浅妻 うちでこれを父にあげたら、普通にステーキを合わせて、ご馳走感を出して父の日にしたいですね。ワインで和食とか高度なことは無理な気がするので(笑)。
まりモグ なんかおもしろいですね。これはやっぱり父の日って感じです。母の日とはラインナップが全然違ってきそう。
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カナイ 続いても赤。なんとまりモグさんが持ってきたのは、中国産! エチケットに漢字で「賀」って書いてある。そしてエンボス加工の可愛いブドウの模様。これ飲んだことあるんですか?
まりモグ 以前味見程度に飲んだんですが、クセは強いと思います。品種は「蛇龍珠(シャーロンジュウ)」、アルファベット表記で「CABERNET GERNISCHET」って書いてあるけど、よくわからない(笑)。
カナイ 瓶の裏には「中国のナパ・バレーと呼ばれ、世界レベルのワイン産地として世界の愛好家が注目しています」とある。
まりモグ そう、寧夏っていう産地なんですけど、 中国でいちばん注目されているようです。
カナイ 注いだら......おおー、真っ黒!
浅妻 ルビーでもガーネットでもなく。試験ではなんて表現すればいい(笑)?
まりモグ でもこれ、なにげに10年以上経っているんですよ。ヴィンテージは2013年。買ったのは「パンダワイン」っていう根津の店で、 店主が昔ブルゴーニュにいたこともあるそうなんですけど、直近では2017年まで7年間、上海でワインのインポーターをやってたらしいです。その後帰国して、昨年ワインショップを開いたという。
カナイ (グラスを傾け液体の縁を見て)なるほど、これは古酒ですね。
まりモグ さあ皆さん初めての味だと思います。どうぞ飲んでください!
浅妻 わあ。スパイスの香り。なんだろ。山椒? 唐辛子感もある? 漢方?
まりモグ 店のポップには「山椒をきかせた麻婆豆腐と合わせてみて」とありました。
カナイ 花椒っぽい感じがする。乾いたのを潰したてのいい香り。
SE えー、これおいしいんですけど! 飲んでるっていうより食べている感じです。
カナイ ちょっと煮詰めたお醤油みたいなニュアンスがあるかもしれないですね。火を入れた醤油みたいな。
浅妻 でもべたっと残らない。 横より縦に伸びる感じがいい。最後にほんのちょっとだけ、フルーティーな感じも?
カナイ 10年経っても、元々あった酸がまだ生きてる感じがします。へたってる感じはないですね。
まりモグ 保管状態は不明。店頭では、常温の棚に置かれていました。ほんとだ、山椒を感じますね。鶏の唐揚げを唐辛子の中に埋めた料理「辣子鶏(ラーズーチー)」、わかります? 唐辛子は食べないけど、中から掘り出して唐揚げを食べるやつなんですけど、あれに合いそう。
浅妻 ピンポイントで笑えます。で、まりモグさんのパパ話。
まりモグ うちはもう、よく飲みます。両親ふたりで住んでいるんですけど、ふたりで1日1本は絶対。まず夕方5時の瓶ビールから。それでナッツなんかつまんでアペロして 、料理は母が担当。洋食系が多いので、大体ワインを開けている。私が一緒の時は、泡から入って、白、赤で、ひとり1本ずつの計算、プラスビール1本 。だからワインも消費量が半端なくて、箱で買ってますね。 いろんなものを各1本で詰め合わせて送ってもらっているみたいです。そうすると、産地とか生産者について書いた資料がついてくるじゃないですか。父は、そこに飲んだ日を書き込み、レートをつけて「酸味あり」とかメモしてる。
カナイ パーカーポイント「PP」ならぬ「AP」が!(編集部注:編集まりモグの苗字はAから始まるのです)
まりモグ 毎日飲んでいるので、 いまさら普通のボルドーをプレゼントする感じでもないなと。ちょっとおもしろいのを選びたいっていう気持ちと、父は昔、中国に駐在していたので......。 私の生まれた時は香港、小中時代は北京に。当時中国ワインは飲んでいなかったと思うので、かつての中国に思いを馳せつつ、いまやこんなワインを作っているよっていうのは、ストーリーとしておもしろいかなと。
浅妻 このワイン持っていったら、お母さんは何を作るかしらね。
まりモグ きっと気合を入れて中華じゃないですかね。
ES 綺麗め中華にピノ・ノワールを合わせるとしたら、これは家中華、町中華に合いそうです。強いだけのワインではないけど、スパイスたっぷりの料理に合いそうで。中華というか、エスニックにも?
浅妻 やっぱり麻婆豆腐とは合わせたい。羊肉を使った麻婆もいいかも。うん、スパイシーな羊に合いそうだな。フレンチの羊じゃなく、マニアックですけどモンゴル料理とか。
カナイ 土日に「肉のハナマサ」に行くと、羊肉の肩ロースとかラムモモとかが手頃価格で売っているんですよ。たまにウチでそれを焼いてパクチーを刻んで、妻とふたり、ひたすらシラーとかを飲む週末があるんですが、その時にこのワイン合いそう。肉にクミンをかけたり。あとこのワイン、出汁感がありますね。タンニンがちゃんと溶け込んで出汁っぽくなってる感じが。
ES 私、このワイン、相当好きですね。本気でおいしい。家で時々カムジャタンを作るんですが、その時に合わせたい。
浅妻 焼肉店に持ち込みもありかも。
まりモグ いいかも。ロースとか赤身系の肉焼いて、エゴマとサンチュで味噌つけて。 でも自分で持ってきてなんですが、私は1本飲みたいとは正直思わなくて、1.5杯くらいがちょうどいい。
カナイ ある程度飲むお父さんには、すごくいいと思う。世のお父さんで、なんか濃いパンチのあるのを求めている人には受けそう。
まりモグ やばい。浅妻さんのお父様にもどうですか。
浅妻 うちの父には難しすぎるかなあ。「なんじゃこりゃ?」って言われそう。父が想像しているワインの範疇は、ギリで南アかと思われる。これはさらにその次のステップですよね。
カナイ ちなみに、普通にショップにこのヴィンテージで置いてあるんですか。新しいヴィンテージもあるのかな?
まりモグ 新しいのも出ているんでしょうが、店ではいまのところこれが現行品でした。多分ずっと売れないから置いてある気がします。
浅妻 来週、最低でもESさん、カナイさんで2本は売れるよ(笑)。
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おかわりタイム! 時間をおいて飲んでみると......?
まりモグ 泡は相変わらずかわいい味。癒やされます。
浅妻 よりハチミツ感が出ました。うん、デザートにもいいかも! 強い赤飲んだ後でもいけるね。
ES ひとりで1本飲めちゃいそう。
浅妻 お菓子じゃないけど、軽いデザート食べてるみたいな感覚。サーティーワンのポッピングシャワーと、コットンキャンディーが頭に浮かんだのはなぜ?
カナイ ふわっとした甘さがありますね、どっかに。
まりモグ 2本目のミュスカデは、なんか繊細ないい香りしますよ。
浅妻 いいワインの香り。高見えワインですね。
カナイ 単純に、おいしい。
ES 少し温度が上がって、最初より私、こっちの味のほうが好きかな。
まりモグ 香りと雰囲気が出てきましたね。
カナイ 南アはどうなりました? ......なんかナツメグとか、スパイスの感じが強くなりましたかね。
まりモグ 青臭さも完全に落ち着いて。ちょっとヴァンショーを飲んでいる感じ。
カナイ 改めてボトル見ると、ネックに認証シールが入ってますね。後続産地だからすごい規定が厳しくて、サステイナブルに造られているはず。あとワインの木が何年に植えられたか調べられる。
浅妻 トレーサビリティ! ちゃんと追えるんですね。
カナイ たとえば1980年のブルゴーニュはめちゃくちゃ高くて買えませんが、1980年植樹のワインなら購入できる。そんな植樹年のワインを生まれ年に合わせてプレゼントにするっていうのもできる。
まりモグ 中国、どうですか。なんだろ、カビと土の匂い。
ES 私、やっぱりこれ相当好きかも。クセ系好きなんです。このワイン、買いだめするかもしれません。
まりモグ 昨日「ビーバーブレッド」で思わず買ったこのパン、温めてきたので中国ワインと合わせて食べてみて。五香粉入りなんです!
浅妻 そんなパンあるんだ。すごい土っぽい香り! 最近パンで飲むのも流行っていますね。
ES うん、スパイシーでおいしいです。
まりモグ 朝には食べられないパン(笑)
カナイ 今度はパンで飲むのも楽しそうですね。それにしても、今日のワインはみんな同じくらいの値段帯で、でも全部タイプは違って、どこに持っていっても恥ずかしくないのが揃いました。
ES どのパパに持っていっても。
まりモグ 「あなたのお父さんはこの中だと、どのタイプ?」って。年齢、経験、飲酒量など考えて選んでもらえれば。そして引き続きESさんは試験勉強頑張ってください!
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ソムリエ・ワインエキスパート試験、突破するための秘策は......?
ES もう覚えることが多すぎて。
カナイ 僕がやっていたのは、ワイン産地の地図をトイレに貼っとくっていう。
まりモグ 私はやってなかったけれど、スクールの友だちはみんなヨーロッパの地図を待ち受けにしていましたね。あと、友だちの家に行ったら、もう洗面台の鏡、壁、ドア、全部に地図が貼ってあって「ひゃー!」となりました(笑)。
カナイ 僕もローヌ地方の地図を待ち受けにしてました。あとトイレ。右見るとドイツ、スペイン、ポルトガルで、左見るとカナダとアメリカ。
浅妻 結局、ワインの勉強は地理ですよねえ。私、途中からドイツを捨てました。もうあの長い言葉がどうにも覚えられなくて。あまりにかける時間とのパフォーマンスが悪く、諦めたっていう。
ES ちょうど昨日、ドイツのワインの講義を受けたんですが、確かにあの言葉は厳しいです。
浅妻 でもまあ、自分ができないところはみんなもできないと思って。それより、基本的なところを間違えないのが大事。
カナイ そう、テキストのいちばん最初にある「ワイン概論」分野の出題は1点も落とさないぐらい、という気概でいけばきっと大丈夫! ファイト!!
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text: Chieko Asazuma