毎日食べても飽きない! タイの「家庭の味」に出合える3店。
Gourmet 2024.08.02
タイの人々が普段食べている料理ってどんなもの? 毎日食べても飽きない、家庭の味を体験できる3軒をセレクト。
宮廷料理の系譜を引く、ひと手間かけた味。
Baan Wannakovit
バーン・ワンコ―ウィット
家庭料理といっても地方によりさまざま。この店ではバンコク近郊で食べられている料理が主。王室が近いこともあり、手間をかけた料理が多いとか。そのひとつが夏の風物詩、カオチェー。茹でて、洗い、蒸した米を、ジャスミンの香りをうつした水と食べる冷たい粥のようなもので、市内で食べられる店はほぼない。レトロ感ある居間で食べる料理は、まさにお母さんの味。
右は、ご飯を香り水に浸しておかずと一緒に食べる「Ice Cold Rice」300 バーツ。左上は米粉の線麺「Thai RiceVermicelli」120 バーツ。左下は、エビ味噌の混ぜご飯「Fried Rice」140バーツ
身近な人に振る舞っていたことから出店に繋がったお母さんの手料理が楽しめる。
築130年の一軒家がレストランに。
バーン・ワンコ―ウィット
64 Soi Damnoenklang Tai, Ratchacamnoen Road, Bowonniwet, Phranakhon
081-922-6611
ⓂSAM YOT
営)11:00~15:00 L.O.
休)月 カード不可
@baan_varnakovida
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オール国産食材で供する、小さなシェフズキッチン。
Ror.Livingspace
ロー・リビングスペース
タイ人の母と中国系タイ人の父を持つ女性シェフが作るのは、辛いものが苦手な父に合わせたマイルドな実家の料理。オクラとエビの味噌味の炒めものは食材を小さく刻んで味をなじませ、透明感のある爽やかな辛さで、日本人の口にもぴったり。タイ醤油で味付けした豚団子など、ご飯が進む味が勢揃い。食べるほどにタイのリアルな家庭が垣間見えるよう。
予約の際にメニューが送られてくるので、あらかじめセレクトする。6人の場合は10皿が目安。左上から時計回りに、豚団子「Deep Fried Pork Cubes」220バーツ、エビとオクラの炒めもの「Stir Fried Okra with Soybean Paste and Shrimp」200 バーツ、黄身&ナンプラーにディップして食べるエビ炒め「Stir Fried Shrimpwith Chilli」350バーツ、タイ版味噌汁、家庭によって具材が替わるトムヤムスープ、ここでは卵焼きと豚挽き肉入り「Tom Yum Egg Soup with Minced Pork」250バーツ
店内はキッチンとテーブル1卓のみ。
ロー・リビングスペース
42 Phraeng Phuthon Road, Sanchaophosua, Phranakhon
tel:非公開
ⓂSAM YOT
営)12:00~、18:00~
※要予約 カード不可
www.facebook.com/rorlivingspace
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辛さ突き抜ける、南タイの味が集結!
Keawloon BKK
ケウルーン・バンコク
タイ南部、ナコーンシータマラート出身の祖母の味を孫が引き継ぎ、プライベートなレストランに。シェアスタイルで計12~13種供される料理は、プリックキーヌーが利いたクミン入りの豚カレーなど手加減なしの辛さ。朝獲れの南部産のイカを使ったイカ墨とカニのご飯、キノコとナンプラーのスープなど、旨味があるもの、酸味の強いものを交互に食べるのがおすすめだ。
料理は4~6人向けのコース6,930バーツから。上のイカ墨ご飯は海鮮ピリ辛ダレをお好みで付けて。黄色い中央左のカレーは辛さが引くとまた食べたくなる味。右上の生野菜は口のクールダウンに欠かせない。
小魚チップスや季節のキノコ、ナンプラーとキノコのスープ、トウガラシ味噌のプレート。
2024年1月にオープン。すでに予約でいっぱいなので、早めにインスタグラムから予約を。
ケウルーン・バンコク
21/3 Saengchan, Phrakhanong, Khlongtoei
tel:非公開
ⒷTHONG LO
営)12:00~、18:00~ 不定休
※要予約 カード不可
@keawloonbkk
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●1タイバーツ=約4円(2024年7月現在)
●日本から電話をかける場合、タイの国番号66の後、市外局番の最初の0を取ります。タイ国内では掲載表記通りにかけてください。
●各紹介アドレスのデータ部分のⒷはBTSの駅、Ⓜは地下鉄の駅、Ⓢは国鉄の駅を示しています。
●掲載店の営業時間、定休日、商品・料理・サービスの価格、掲載施設の開館時間やイベントの開催時期などは、取材時から変更になる可能性もあります。
●商品・料理・サービスの価格は、表示価格とは別に消費税やサービスチャージがかかる店もあります。
●仏教の祝日は、アルコールの提供を控えたり休業になる店が多いためご注意ください。
*「フィガロジャポン」2024年7月号より抜粋
photography: Satomi Matsui (West Mountain),coordination: Sachiko Matsumoto(Chico Design)