ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエールの発売を華やかに彩った、渋谷でのパーティをレポート!

Gourmet 2025.10.17

1930年、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が「あらゆる人にカジュアルにワインを楽しんでもらいたい」という思いで造ったボルドーワイン「ムートン・カデ」。95年後の現在、彼のひ孫にあたる子孫たちがプロデュースするオーガニックなシリーズが「ムートン・カデ・フレッシュ・オーガニック コレクション」だ。2025年9月1日、ロゼ、白ワインに続く赤ワイン「ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエール」の発売が開始! 来日したプロデューサーのピエール・オーグレン・ド・ロスチャイルドを囲み、読者60名とともに一夜限りのパーティを開催した。

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「Chill it! Drink it!(冷やして飲もう!)」のキャッチコピーを体現するように、会場内にはフォトスポットとして氷の中にボトルを閉じ込めたオブジェが登場! 来場者はもちろん、ピエールも喜んで写真を撮っていた。

フィガロジャポン創刊35周年を記念するイベント「アールドゥヴィーヴルへの招待」の一環としての開催となる今回。会場となったのはホテルインディゴ 東京渋谷のレストラン「Gallery 11(ギャラリーイレブン)」だ。受付を済ませた来場者はウェルカムドリンクとして、早速ムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエールが提供され、夕暮れの渋谷の街並みを望むテラス席へと通される。「ウェルカムから赤ワイン!?」 と驚くかもしれないが、それこそがこのワインの特徴だ。プロデューサーのピエールは乾杯の席上でこう語る。

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夜に差し掛かる時間、テラス席で乾杯の挨拶が。ドレスコードは赤ワインにちなんで「サムシングレッド」、赤いアイテムを身に付けたゲストたちが会場を華やかに盛り上げる。

「ボルドーの赤ワインといえば重厚感があって、熟成を経て楽しむものというイメージがあります。そのイメージを変え、もっと軽やかでフルーティなものが造れないかと思っていました。同時に、若い世代にもボルドーワインを自由に楽しんでほしいと思ったんです。そこで浮かんだのが、赤ワインを『冷やして楽しむ』という発想でした」

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ボルドーワインという物語を伝えていくこと。

乾杯の後、会場ではフィガロジャポン編集長の森田聖美とピエールによるトークセッションが行われた。ワイン業界に入る前はスウェーデンやカナダでマーケティングの仕事に従事していたピエールだが、自身のルーツでもあるワインへの情熱は抑えられずファミリービジネスに参画。現在はニューヨークを拠点に、「新しいボルドー」の挑戦を体現するアンバサダーとして活動している。森田からムートン・カデ・ルージュ・オーガニック・バイ・ピエールはどのような革新性があるのかを聞かれると、ピエールは情熱的に語り出した。

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トークセッションを行うオーナーファミリーの一員にしてワインのプロデューサーであるピエールと、フィガロジャポン編集長の森田聖美。ピエールはムートン・カデ・フレッシュ・オーガニック コレクションのロゼワインをプロデュースしたマチルド、白ワインをプロデュースしたナタンの兄妹とは従兄弟の関係で、3人ともムートン・カデを造ったフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵のひ孫世代に当たる。

「『冷やして楽しむ赤ワイン』という発想はとてもユニークですが、通常の赤ワインを冷やすだけではタンニンを強く感じてしまったり、風味が十分に開かなかったりと、ワインのおいしさを追求することにはなりません。フレッシュさをキープするためロゼワインの醸造方法も取り入れながら、収穫時期を見極め、低温で発酵し短期間のマセレーション(果皮の漬け込み)を行うことで、メルロという品種の果実味を最大限に引き出しているのです」

フランス発祥のフィガロという媒体にとても親近感を覚える、というピエールは、逆に編集長にインタビューする場面も。今回の来日でも強く感じたという日本の繊細な感覚を、どのように雑誌作りに取り入れているのかが気になったようだ。森田編集長が答える。

「実際的にフランスの記事をそのまま訳して転載することには限界があります。ただ、日本人女性はパリジェンヌ、フランス文化、パリという街そのものに対してとても敬意があり、憧れの対象でもあります。35年間、その気持ちに応えようと作っていますし、そしてすべては文化的発信である、ということを強調してきました。ファッションやカルチャーは消費物ではなく、何かを表現するための物語として紹介すること。そして現在は、それを一緒に楽しむためのサロン活動に力を入れています」

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ラベルにはポップなイラストでボルドーの街並みが描かれる。「ニューヨーク在住ですが、やはり故郷が懐かしいんです(笑)」とピエール。

その意見にピエールも頷く。「ワインは人と人を繋ぐ飲み物であると同時に、それを造る人たちの物語でもある。ムートン・カデでは契約している農家たちとどのような未来を作れるのかを大事にしています。環境問題、殺虫剤を使わない害虫対策、オーガニック認証の取得......おいしいワインを造るのはもちろん、次世代にそれをどう伝えていけるのか、責任を持てる未来を作る取り組みを進めているのです」

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ワインはもっと、自由に楽しんでいい。

トークショーと前後してフードの提供も始まり、 DJブースからは音楽が鳴り始める。フレッシュで果実味豊かなメルロはカナッペや前菜との相性も抜群だ。立食形式で会場内を自由に歩きまわるゲストたち。テラス席で風に当たりながらワインを楽しんだり、ピエールと記念撮影するゲストやフランス語で話しかける来場者も。ムートン・カデ・フレッシュ・オーガニック コレクションのメルロ100%のロゼワイン「ムートン・カデ・ロゼ・オーガニック・バイ・マチルド」、ソーヴィニヨン・ブラン100%の「ムートン・カデ・ソーヴィニヨン・ブラン・オーガニック・バイ・ナタン」も提供され、フリーフローでワインを楽しむ時間が過ぎていく。

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DJブースにはムートン・カデのネオンが輝き、会場を盛り上げる。
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会場にはブドウと羊を組み合わせたムートン・カデのシンボルマーク「バルバッキュス」を身に付けられるタトゥーシールのコーナーも設けられた。

「ワインは自由でいい」という発想は会場内で提供されるカクテルにも! ソーヴィニヨン・ブランにはライムの皮を絞って添えたり、ロゼにはレモンピールを添えたり......。それぞれの酸味や味わいを補い、増幅させるような楽しい飲み方も推奨している。

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テラス席には冷蔵庫を模したオブジェも! 冷やして楽しむ赤ワインを象徴するようだ。

イベントの様子をSNSに投稿した参加者には、特別なプレゼントの抽選会も開催。「あらゆる人にカジュアルにワインを楽しんでもらいたい」というフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵の想いが、会場内には確かに漂っていた。

問い合わせ先:
エノテカ
0120-81-3634
https://www.enoteca.co.jp/archives/detail/mouton-cadet
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