新年は帝国ホテル 東京、「カ・デル・ボスコ」のドサージュ・ゼロで乾杯! 11人の写真家によるアートと泡を味わって。
Gourmet 2025.12.30
イタリアが誇る瓶内2次発酵スパークリングワイン、フランチャコルタ。その世界観を牽引してきたワイナリー、カ・デル・ボスコの2020年ヴィンテージ、ドサージュ・ゼロの味わいを帝国ホテル 東京のシャンパンバー「The Rendez-Vous AWA」堪能できる。
カ・デル・ボスコのエントリーキュヴェは「キュヴェ プレステージ エディツィオーネ」と呼ばれ、リザーヴワインを使用しつつもキュヴェのメインとなるヴィンテージのブドウのニュアンスを伝えるべく、初めての醸造から何回目なのかを示すナンバーが割り振られていく(ちなみに2025年にはエディツィオーネ47がリリースされた)。一方、ヴィンテージコレクションにはリザーヴワインを使用せず、その年収穫だけのブドウだけを使用して、キュヴェ プレステージよりも2年ほど長い最低48ヶ月間の瓶内熟成を経てリリースされる、熟成感も感じられるボトルだ。
さらに、成熟度の高いブドウを選りすぐってドサージュ・ゼロ(補糖なし)で仕上げることにより、ブドウ本来の味わいと、この上なくピュアな酸味を楽しむことができる。ヘルシー志向な現代のトレンドにも寄り添う、まさにいま飲むべき1本だ。
今回提供されるのは2020年のヴィンテージ。約6年の瓶内熟成を経て解き放たれるワインからは、酵母による焼きたてのブリオッシュのような香りが印象的に感じられる。シャルドネによる白い花の香りやピノ・ノワールの繊細なフランボワーズを嗅ぎ取った後、口に含めば洋梨や熟したリンゴの美しい果実感、そして口を引き締めてくれるキリリとした酸味と、硬質なミネラル感がどこまでも伸びていく。
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11人のフォトグラファーによる写真に囲まれ、美しい時間を過ごそう。
今回会場となる帝国ホテル 東京「The Rendez-Vous AWA」では、創設者兼社長のマウリツィオ・ザネッラのパーソナルプロジェクト『11 fotografi 1 vino』の写真集も見ることができる。
来日したザネッラは「ワインとはアートなのです」と熱く語る。彼のワイナリー自体も現代アートの作品がいたるところにちりばめられているが、ザネッラはヘルムート・ニュートンをはじめ11人のフォトグラファーをワイナリーに招き、11年をかけてワイナリーのあらゆる場所で、フォトグラファーの感性に任せ写真を撮らせた。写真家に課せられた唯一の条件は「ラベルを撮らないこと」。これにより、ブドウ畑の写真は普遍性を兼ね備えた芸術へと昇華していった。
「フランチャコルタを味わいながら、感性を高める時間を過ごしてください」とザネッラはいう。新年の華やかな時間、アートと泡が創造性を高める空間で、幸せな時間を過ごして。
会場:The Rendez-Vous AWA(ランデブーAWA)
住所:千代田区内幸町 1-1-1 帝国ホテル 東京 本館 1 階
https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/restaurant/awa

フィガロJPカルチャー/グルメ担当、フィガロワインクラブ担当編集者。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、文化とグルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。
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