パリにスイーツの話題は尽きない、
では左岸のデパートからスタート。

Gourmet 2009.01.28

icon_paris.jpg 大村真理子の今週のPARIS

「ラ・グランテピスリィ・ドゥ・パリ」に、今日も足が向いてしまった。
これはデパートのボンマルシェの食料品館で、あれこれ眺めて歩くだけでも気持が高揚してしまう楽しい場所。インターナショナルで好奇心が旺盛!と評される左岸人を対象にしてるので、先鋭バイヤーが右岸のデパートではみつけれない品を揃え、かつ、おしゃれでモダーンなオリジナル商品にも力を入れている。

さて、バレンシアガやヴァネッサ・ブリューノのバッグを象ったスイーツから始まったお菓子とモードのコラボレーション。ファション界の流れに沿って、今年はついにクルーザーラインが登場! 何かといえば、ノスタルジックなビキニの水着と帽子の3ピースのスポンジケーキ・セット(プラスチック・ケース入り、8,95ユーロ。4月半ばまで販売中)である。ホワイトチョコレートに描かれた柄は、ソニア・リキエルを思わせるストライプとパンサー模様の2種。お味はというと、チョコレートとスポンジの間にはさまれたクリームのライムとジャムのグレープフルーツの酸味がとても利いている。サイズはトップもボトムも幅12センチとグラマラス!こんなに一人じゃ食べきれない、と思いきや、スポンジがふわふわ軽いので、つい・・・・。このビキニ、なんとも危ない!

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こんな風に、美味しい話題に事欠かないパリ。終わってしまった話なのだけど、1月前半にお菓子屋・パン屋が売りまくったガレット・デ・ロワについて。
1月6日の公現祭(エピファニー)の前後に、子供がいる家庭ではアーモンド・ペーストの入った、この丸い焼き菓子を切り分けて食べる。フェーブ(そら豆の意味。今は陶器のフィギュアなどで代用)がはいった部分にあたった人が、その日の王様、というお楽しみつき(あたらなかった子供はすねる!?)。フランス中でこうして祝うのだが、南仏やボルドー地方ではブリオッシュ・タイプが主流なのだと聞かされた。

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気をつけてみると、確かにあちこちのパン屋のショーケースにはガレット・デ・ロワの隣りに、チェリー、アンジェリカなどの砂糖漬けでカラフルに飾られたリング状のブリオッシュが。写真左は6区のビュッシ通りのお菓子屋「La Bonbonière de Buci」の、ボルドー風とうたったブリオッシュだ。中にも果物の砂糖漬けがたっぷり。ガレット同様に、ちゃんとフェーブ入りで紙製の王冠もついてきた。パリのスイーツのトップランナー、「ラデュレ」では今年初めて、右のブリオッシュに挑戦。レモン・コンフィをのせて、ガトー・デ・ロワと名づけて売り出した。ということは、来年の1月は「ラデュレ」に倣って、多くのパリのパティシエたちがブリオッシュ・タイプに力を入れるに違いない、という予感がする。


ラ・グランテピスリィ・ドゥ・パリ
La Grande Epicerie de Paris
38,rue de Sèvres
75007 Paris
tel (0)1 44 39 21 00
営 8時30分~21時
休  日,祭
www.lagrandeepicerie.fr

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