いま、改めて欲しい! 心なごむ北欧のデザイン。#02 いますぐ取り入れたい旬の北欧スタイル、5つのキーワード。
Interiors 2021.02.22
エコ意識が高く自然に寄り添う暮らしや温かみのあるインテリア雑貨など、いまの気分にぴったりなライフスタイルが詰まった北欧のデザイン。私たちの新しい暮らしをいっそう豊かなものにしてくれる、2021年版北欧スタイルの取り入れ方を5つのポイントでチェック。
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《Tips 1.》フィーカは、アウトドアで楽しむ。
春の陽気を感じ始めたら、テラスやガーデンに出てアウトドア感覚のフィーカタイムに、本場北欧流のエコアイテムを。フィンランドのサウナ施設やグランピング施設でもよく使われているエコファーンのチェアは、無垢材から出た木片を捨てずに利用、麻のロープで縛るだけ、折り畳みもできて湿気にも強い優れもの。コーヒーを保温するポットは電気を使わないクラシックな魔法瓶に。家事や仕事の合間に、甘いおやつとコーヒーをお供に、チェアに寝そべり身体を伸ばして、リラックスの時間を。
「エコチェア」(各W53×D95×H135cm)各¥40,700、「ピロークッション」各¥5,060、「オットマン(サイドテーブル)」(W45×D40×H35cm) ¥24,200/ エコファーン(スキャンデックス)
ステルトンのバキュームジャグの新色ルービン(写真中央)は、気分を春らしくしてくれる。左から「EM77バキュームジャグ1L 」(各W16.8×Φ10.5×H30cm)各¥9,900(5月以降発売予定) / 以上、ステルトン(スキャンデックス) ※カップ、カトラリーはすべて参考商品
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《Tips 2.》森林浴を家で? フィンランド発、サステイナブルなディフューザー。
いま北欧の感度が高いセレクトショップで人気を集めているのが、小さな工房で手作りされているナチュラルなアポセカリーアイテム。とくに注目は、フィンランドのトゥルクを拠点に森の恵みから作られるブランド、ヘトキネンだ。ビーガニズムの考え方で、自生する松の木の成分を抽出して作られるディフューザーは100%天然成分、香料や添加物は一切使用しない。洗練されたパッケージデザインにも北欧らしさがぎゅっと詰まっている。自然界から届いたウッディーな香りで、北欧の木立の中で森林浴をしているような気分に。
「セントディフューザー(パインフォレスト)」200ml ¥8,000(5月以降発売予定) / ヘトキネン(ドワネル)
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《Tips 3.》デンマークのデザインスタジオ、ATWTPに注目。
コペンハーゲンのAll the way to Paris(ATWTP)は、タニア・バイブとペトラ・オルッソン・ゲンズの女性ふたりが立ち上げたデザインスタジオ。グラフィック、イラスト、カタログ制作にインテリアデザインと、多方面にわたり旬なクリエイティブワークを展開中。彼女たちの動向をチェックすれば最先端の北欧を知るヒントがみつかる、そんな北欧デザインの牽引役。日本でもデザイナーの柳原照弘と協働しながら「1616/arita japan 」のクリエーションやトーキョークラフトルームのプロダクトデザインを担当。そのセンスが垣間見れる。
All the way to Paris。デンマーク王立芸術アカデミーでともにグラッフィクデザインを専攻していたタニアとペトラが立ち上げた、いまもっとも注目すべき存在のふたり。コンセプチュアルなブランディングからプロダクトデザインまで多岐にわたる活動を行っている。
彼女たちのクリエーションの一部。インテリアやデザイン以外にもコペンハーゲンのAdmiralgade 26やBABYLONなど、知る人ぞ知る感度の高いカフェやレストランのグラフィックを手がけることも。どんなクライアントとのクリエーションも、互いの感性が響き合うことが大切な一歩だという。
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《Tips 4.》バスタオルは大判リネンに変えてみる。
北欧の一般家庭ではテーブルクロスやデュベカバーなどマルチに重宝されているリネン布だが、特徴的なのはバスタオルとしても使われていること。大判のリネン布は吸水性も高く、速乾性があるので洗いやすい、さらにかさばらないから収納も便利といいことづくめ。使えば使うほど、麻特有の柔らかい風合いも増してくるので手放せないほどのお気に入りになるはず。忙しい毎日に、大判リネンをタオルとして使ってみる。この北欧スタイル、ぜひおすすめです。
厚手のウォッシュドリネン100%で織りあげられているので肌触りも耐久性も◎。「レフティ(ホワイトブルー)」(75×150cm)¥9,900 / ラプアンカンクリ(ラプアンカンクリ表参道)
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《Tips 5.》エコ先進国の最新キャンドルを手に入れて。
日照時間が短いことから、室内を明るくする暮らしの知恵として培われてきた北欧のキャンドル文化。現代でもあえて照明をつかわず、友人を招く午後、日が沈む夕暮れ時、夜の家族の団欒にと、ゆらめく炎の灯りでほっとできる時間は大切なもの。養蜂場で採れる蜜蝋で手作りされたキャンドルを使うなど、その文化にはエコの意識が根付いている。そんな北欧で生まれた最新版キャンドル、その名も「キャンドルライト」はポータブルなLED式。電気消費量もコストもよりエコにこだわって。
ランタンを模したデザイン、USBコードで充電でき、およそ150時間点灯。「キャンドルライト」(Φ12×H27cm) ¥22,000 / レ・クリント(スキャンデックス)
réalisation : AKIKO KONISHI