Christofle レトロフューチャリズムが表現する、クリストフルのタイムレスな魅力。

Interiors 2024.03.19

PROMOTION

フランスを代表するカトラリーブランド、クリストフル。オレリー・ビダーマンをはじめ、気鋭のデザイナーを迎え入れるなど、新しい試みを続けるCEOエミリー・メッジに、メゾンの未来と新コンセプトを訊いた。


クリストフルの名を知らないフランス人はいないだろう。1830年創業、ナポレオン3世が愛した老舗のテーブルアートは、母から娘へと代々受け継がれる嫁入り道具の代表格として、ボン・グー(趣味の良さ)、ヘリテージ、リュクスに直結するイメージを誇ってきた。複数のフランス最優秀職人を擁するクリストフルは、一枚のシルバーの板から、手作業でシルバーピースを作り上げるオート・オルフェーブル部門を持つ、欧州最後にして唯一のメゾンでもある。

christofle-01-240319.jpg

素焼きのベースと編み込みデザインのシルバーホルダーが印象的なフラワーベース(Sサイズ)¥128,700/クリストフル(クリストフル 青山本店)

この老舗メゾンにいま、新しい風が吹いている。2020年、30代の若さでCEOに就任したエミリー・メッジが掲げるのは、レトロフューチャリズム。
「クリストフルは歴史、品質、技術を持った素晴らしいメゾン。その遺産を大切に活用し、若い世代にも響くような魅力とモード性を与えたいのです」と彼女は語る。

就任と同時にヘリテージ部門を立て直し、続いて人気アートディレクター、ラムダン・トゥアミを起用して、ロゴとパッケージを刷新。アーカイブに残されていたさまざまな時代のロゴから、彼は1840年頃の初期の書体を選び、描き直した。パッケージにはナポレオン3世の時代に愛されたグリーンを基調に創業者が選んだ、シルバーを引き立てるカーキ色が復活。過去から選び取られた最良の遺産が、現代の姿に蘇ったのだ。

christofle-02-240319.png

ラージボウル¥94,600/クリストフル(クリストフル 青山本店)

christofle-07-240319.jpg

ナプキンリング 1本¥35,200/クリストフル(クリストフル 青山本店)

一方、時代に合わせてカトラリーの新提案として生み出された「ムード」は、モダンな卵形のオブジェにカトラリーというメゾンの伝統を収めてベストセラーとなり、レトロフューチャリズムの代表格。
「個々に配置された昔ながらのテーブルセッティングの規則を破り、新しい会食スタイルを提案するもの。『ムード』には、パーティ専用や、アジア料理に最適なカトラリーセットなどバリエーションがありますが、ティータイムやホームパーティなど、現代のライフスタイルに合わせて無限の可能性が考えられるコレクションです」と、エミリーは未来を見つめる。

christofle-00-240319.png

カトラリーを内包した卵形のケース「ムード」。クリストフルが提案する、時代に即したカトラリーセットで、実用性とインテリアとしての美しさを兼ね揃えている。¥316,800/クリストフル(クリストフル 青山本店)

---fadeinpager---

複数のクリエイターとのコラボレーションも進行中だ。その最初の成果が、ジュエリーデザイナー、オレリー・ビダーマンによる「バビロン」。

「冷たく男性的な印象を与えがちなシルバーウェアに、官能的なフェミニニティが加わった」とエミリーは賞賛を惜しまない。ことに、大ぶりなカフブレスレットはメゾン特有のノウハウに想いを馳せたもの。

christofle-propic-240319.jpg

オレリー・ビダーマン
Aurélie Bidermann
1975年、パリ生まれ。ジュエリーデザイナー。2004 年に自身のブランドを立ち上げ、ジュエリーのクリエイションを開始。12年、サンジェルマンに初のショップをオープン。昨年、クリストフルのためのコレクション「バビロン」を発表。

「巨大なオブジェに電気分解で金銀のメッキを行う技術は、クリストフルが19世紀から行っています。オペラ・ガルニエ座の屋根のふたつの金の彫像もクリストフルの仕事。これを知ったオレリーがビッグサイズのアクセサリーを提案してくれました」

christofle-06-240319.png

ジュエリーラインより、カフブレスレット¥353,100/クリストフル(クリストフル 青山本店)

christofle-09-240319.png

「自宅にお客様を迎えるのが好き」というオレリー・ビダーマンのアパルトマン。テーブル周りはクリストフルのシルバーウェアが大活躍。編み込みのデザインがポイントの「バビロン」がアクセントに。 

今年11月から、パリの装飾美術館でクリストフルの歴史を語る展覧会が始まる。長い歴史と特有のノウハウを語りながら、新しいアールドゥヴィーヴルの形を提案するクリストフル。2024年、25年にはコラボレーションの新作発表も続くというから、目が離せない。

クリストフル
公式サイトはこちら

●問い合わせ先:
クリストフル 青山本店
tel: 03-3499-5031

photography: Matias Indijic / Madame Figaro styling: Pauline Ricard André / Madame Figaro text: Masae Takata (Paris Office)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest
フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories