多才なデザイナー、ヨウヘイ オオノが手がけるオブジェクト ラインとは?
Interiors 2025.08.13
ヨウヘイ オオノは、新たなプロジェクト「OBJECT LINE(オブジェクト ライン)」を始動。
昨年、ブランド創設10周年を迎えたヨウヘイ オオノ。「独自性のあるフォルム作りと実用性」をコンセプトに自身のブランドでのクリエーションのみならず、これまで、開催中の大阪・関西万博「住友館」の制服デザインやセルフケアプロダクトを展開するSAIL(セイル)との協業による香りの提案、石井岳龍監督の映画『箱男』(2024年)での衣装制作など、ファッションの枠を超えた多様なデザインのあり方を提案し、追求してきた。
今月発表されたオブジェクト ラインは、これまでアートやデザイン、建築から着想を得てきた彼が、日々の制作活動、ショーやプレゼンテーションといった空間演出を通じて培ってきた独自の視点をオブジェクトとして新たに提案するプロジェクト。
第1弾として発表するのは、テーブル、デスクランプ、ウォールランプの3型。クリアカラーのアクリル板を加工し、組み立て・分解が可能な軽量設計で、彼のウエアにも通じる自由で軽やかなデザインに、最小限の機能性を加えたアイテムとなっている。現在、ヨウヘイ オオノの公式オンラインストアをはじめ、東京・原宿のGR8(グレイト)などのセレクトショップで順次発売されるので、ぜひチェックして。
地層や地図における等高線など、自然界の有機的なモチーフを落とし込んだテーブル。クリアカラーのアクリル板を使用し、光の差し方でさまざまな表情の陰影を楽しむことができる。テーブル「ストラタム」(W49×L61×H78cm)¥121,000/ヨウヘイ オオノ *卓上の「チェスの馬」なしのテーブルは¥88,000
テーブルと同じく地層や地図における等高線をイメージしたデスクランプ。造形は彫刻的でありながら、どこか懐かしい科学キットのような佇まい。インテリアとしての存在感と実験的な遊び心を持ちあわせている。デスクランプ「トポグラフ」(W19×D28×H5cm)¥35,200/ヨウヘイ オオノ
ヨウヘイ オオノのコレクションで繰り返し登場してきた「ニキビができた人」。その独特なフォルムを壁掛けランプに。ランプ「アクネ ガイ」(W22×D29cm)¥22,000/ヨウヘイ オオノ
text: Natsuko Kadokura