Renault アートで彩られたロワール川の古城へ、プチトリップ。
Travel 2018.10.10
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パリから30分もクルマを走らせれば、風景はすっかり変わる。森があり、教会を囲む風情ある街や村がある。都会の喧騒に別れを告げて、心身をリセットするのがパリジェンヌのウィークエンドだ。今回はパリから2時間半で行ける、いま注目のカルチャースポットをご紹介。旅のお供は街乗りもハイウェイも快適なコンパクトカー、「ルノー トゥインゴ」!
パリの街にしっくりなじむルノー トゥインゴ。目指すはパリから南西に200kmほどの位置にある小さな町、ショーモン・シュル・ロワールだ。
アート好きを惹きつける、ロワール川沿いの小さな町へ。
パリに別れを告げて目指すのは、「フランスの庭」といわれるロワール川流域。シノンやシュノンソーをはじめ、王侯貴族が競うように建てた中世以来の城が多数残り、ユネスコ世界遺産に指定されているエリアだ。城や館の持ち主が狩猟を楽しみ、19世紀に早々と開通した鉄道を利用して富裕層が訪れ、華やかな社交が繰り広げられた歴史を持つ。エレガントなフランスのアール・ドゥ・ヴィーヴルをいまに伝えている場所といえよう。大小の城が数百もあるといわれるなか、近年、アートコンシャスなパリジェンヌの間で注目されているのが、ショーモン・シュル・ロワールのショーモン城。歴史ある優雅な城とクリエティブな庭園、そして現代アートが見事にマッチした話題のスポットである。
旅の途中、まるで19世紀の風景画のような自然の姿を残すロワール川を眺める。周辺には中世から19世紀にかけて建てられた城が点在する。写真はアンボワーズ城。
パリから高速10号線でオルレアン方面へ。ブロアへの表示に従って高速道路を降り、ロワール川沿いに車を走らせること20分。河川工事がされておらず、昔から変わらない美しい風景を楽しんでいると、やがて対岸に白い壁にとんがり屋根をいただいた建物が見えてくる。この端正な建物がショーモン城だ。
クリエイティブな造園家を輩出してきた、庭の祭典。
中世に始まるショーモン城。この城を訪れるべき理由は3つある。ひとつはその歴史と佇まいの美しさ。ふたつ目は25年以上の歴史を誇る『国際庭園フェスティバル』。そして最後は、10年目を迎えた現代アート展。単に史跡としてではなく、現代のクリエイティビティが息づき、融合する場所なのだ。
庭園側から見たショーモン城。シンデレラ城を思わせる、洗練された姿。
駐車場にクルマを置いて、南入口へ。まずは国際庭園フェスティバルに向かってみよう。
ショーモン城といえば庭、というほどに広く知られたこのフェスティバルは、「庭はカルチャー」をモットーに1992年に誕生。これまで700もの実験的な庭が提案されてきた。あのパトリック・ブランが93年に初めて垂直庭園を発表したのも、このショーモン城が舞台だったのだそう。


左:招待作品『Le Jardin des Voyelles(母音の庭)』では、花の色がそれぞれアルファベットの母音を表し、言葉を読み解く楽しみがある。子どもたちに大人気。右:赤と黒の植物だけを集めた『Avantgarden(アヴァンガーデン)』。20世紀初めのロシア前衛派へのオマージュ。
毎年、テーマに沿って応募される案は200〜300点にも上る。そして、書類選考を経て選ばれた庭だけが造園される。今年のテーマは「Jardins de la Pensée(思考の庭)」。優しい花が咲き乱れる庭園もあれば、赤と黒のグラフィックな庭、水面ともみじだけの庭もあり、表情はそれぞれ。城と庭というキーワードからの連想を遥かに超えた、アーティスティックな庭26点を、歩きながら鑑賞していく。それぞれ200平方メートルほどのスペースは、まさに別世界だ。フェスティバル参加の庭園にはクリエーション賞、デザイン賞など5つの賞が授与されている。


左:「運べる庭賞」は、あちこちに球体の籠が浮かぶポエティックな『Dans ma Bulle(コクーンの中で)』。右:「一目惚れ賞」を受賞した『La Possibilité d'une Île(島の可能性)』は、ドイツ人建築家が地球温暖化についての考察を促した作品。
国際庭園フィスティバル
Festival International des Jardin
●2018年:開催中~11月4日まで(テーマは「思考の庭」)
●2019年:4月25日~11月3日(テーマは「楽園の庭))
41150 Chaumont-sur-Loire, France
tel:+33-(0)2-54-20-99-22
開)10時~19時(10月27日まで) 10時~18時(10月28日~11月4日) ※入場は閉館の1時間前まで
料)一般18ユーロ(10月31日まで) 12ユーロ(11月1日~4日まで) ※10月31日までは2日パス30ユーロも販売
www.domaine-chaumont.fr
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photos : OLIVIER BARDINA, réalisation : MASAE TAKATA (Paris Office)