ピクニックにお土産に、軽井沢の美食をテイクアウト。
Travel 2019.07.28
野菜や肉製品をはじめ、こだわりの食材の産地として知られる軽井沢。まず狙いたいのは軽井沢のブランド野菜、みずみずしくて甘い「霧下野菜」だ。かつての軽井沢はヒエやアワを作るだけだったというが、冷涼な気候と昼夜の寒暖差、夏の時期に多く発生する霧が高原野菜の栽培に適していることから、明治時代、宣教師たちの指導によりさまざまな野菜が栽培されるようになった。6月以降、レタスやホウレンソウ、キャベツといった人気の葉物野菜が登場するのでお楽しみに。避暑に訪れた外国人が伝えたパン食文化が残る軽井沢では、香り高いパンと、パンにぴったりのハムやソーセージ、手作りチーズも手に入る。ご当地ならではの食材を手に入れ、ピクニックはいかが?
ライ麦パンのおいしさに目覚める。
一歩ベーカリー
小諸市の畑で育てた発芽ライ麦と、干しブドウや干し柿由来の自家製天然酵母を使ったこだわりのライ麦パンをいただける。いちばんのおすすめは低温で蒸し焼きにしている「ライ麦100%」。適度な酸味と甘味とモチモチとした食感は病みつきになるおいしさ。店内にはイートインスペースもあり、パンプレートやフレンチトーストなどの軽食も提供している。
上から、爽やかな酸味が口の中に広がる。「ライ麦カンパーニュ」¥600
国産小麦100%。もっちりとした食感の「田舎食パン」¥860
自家栽培の発芽ライ麦と自家製天然酵母を使用した「ライ麦100%」¥760

一歩ベーカリー
Ippo Bakery
長野県北佐久郡軽井沢町追分578
tel:0267-41-6511
営)10時~17時
休)水、木
http://ippo-company.com
●「方の家」から車で約20分。
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グリーンに囲まれたヴィーガンレストラン。
アールケー ガーデン
春から秋の3シーズン、花や緑に囲まれたオープンテラスでヴィーガン料理を楽しめる。メニューは、自家菜園や地元農家から送られる朝採りの有機野菜を使ったラザニアやローズマリー風味のガレット、全粒粉と豆腐のキッシュなど。今夏より、冬に提供して好評だったドーナツの販売もスタートする。おからを使ったヴィーガンドーナツをご賞味あれ。
地産小麦粉と、軽井沢のおいしい水で仕込んだ豆腐のおからで、軽く仕上げたドーナツ¥150〜

アールケー ガーデン
RK Garden
長野県北佐久郡軽井沢町追分1138-1
tel:0267-31-5330
営)9時~17時
休)火、1月~3月、12月
www.rustic-kitchen.net
●「方の家」から車で約15分。
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スペシャルなデリを持ち帰ろう。
軽井沢デリカテッセン
ドイツの職人直伝の昔ながらの製法で、腸詰めやハム、スライスソーセージ、燻製製品を店内の工房で製造している。国産牛のスネ肉とスジの旨味が凝縮されたコンビーフ、パリッとした歯ごたえが抜群のソーセージ、パプリカやグリーンピースを加えたスライスソーセージなど、パンもワインも進んでしまうラインナップが勢揃い。保存料・着色料不使用。
左:国産牛の「コンビーフ」100g ¥520
右上:この時期限定の刻んだ春キャベツ入り。「春キャベツのソーセージ」100g ¥320
右下:人気のスライスソーセージ5種2枚ずつをセットにした「バラエティーセット」¥740

軽井沢デリカテッセン
Karuizawa Delicatessen
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢657-7
tel:0267-42-6427
営)夏季:9時~17時30分 冬季:9時~17時
休)木 ※8月は無休
www.karuizawa-delica.com
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採れたての霧下野菜が勢揃い。
軽井沢発地市庭
2016年に誕生した大型産直市場。軽井沢近隣の生産者が毎朝、霧下野菜をはじめ旬の野菜やハーブ、フルーツを並べている。キャベツなど人気の高原野菜は午前中で売り切れることもあるのでオープン直後が狙い目だ。店の横にはビュッフェ形式のレストランを併設、直売スペースに並ぶ野菜を使った野菜バーがあるので、買い物前に食べ比べてみよう。
信州が拠点のチーズ専門店、アトリエ・ド・フロマージュのカマンベール¥1,512
地物野菜あれこれ。左上から時計回りに、
5月末〜6月頭まで長野県産の山菜が出回る。フキノトウ(1パック)¥200
発地市庭で一、二を争う人気野菜。クレソン¥250
6月〜8月にかけて旬を迎えるビーツ¥150
ホワイトアスパラガス¥200(全て参考価格)

軽井沢発地市庭
Karuizawa Hotchi Ichiba
長野県北佐久郡軽井沢町発地2564-1
tel:0267-45-0037
営)9時~17時
休)水 ※夏季は無休
http://karuizawa.hotchi-ichiba.com
※『フィガロジャポン』2019年7月号より抜粋
photos : MIDORI YAMASHITA, réalisation : RYOKO KURAISHI