三重のヴィソンに登場した、クリンスイハウスって?

Travel 2021.08.18

cleansuihouse_外観1.JPG第1期が4月29日、第2期が6月5日、第3期が7月20日と3段階にわけて順次オープンしたヴィソン。クリンスイハウスは第3期のグランドオープンとともに誕生。

三重県のほぼ中央に位置する多気町は、伊勢神宮や熊野古道にも近く、美しい山々に囲まれた自然豊かな場所。ここに日本最大級の商業リゾート施設、ヴィソンが誕生した。東京ドーム約24個分の約119ヘクタールという広大な敷地に、ホテル、温浴施設、産直市場、飲食店、オーガニック農園など、全70店舗が出店。「すべては、いのちを喜ばせるために」をコンセプトに掲げ、「癒・食・知」を軸とした体験ができる大型複合商業施設となる。
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クリンスイハウスは、「コップ一杯の水をきれいに」というスローガンのもと、浄水器をはじめとする製品やサービスを展開するクリンスイが、ヴィソン内にオープンした活動拠点。ロケーションは、出汁、味噌、醤油、酒、お茶といった日本の伝統食材を製造するメーカー企業が集結し、寿司、蕎麦、鰻、天ぷらなどの名店が軒を連ねる「和ヴィソン」という食のエリア。水を切り口にした展示やワークショップを通して、“水の知恵”を五感で体験できるパビリオンとなる。

「和ヴィソンは、味噌から漬物、お酒まであらゆる日本の食材が揃う和のテーマパークのようなエリア。そのすべての基本となるのが水なので、ぜひ周りのメーカーの方々とコラボレーションして、情報発信をしていきたい」と木下博之社長。

cleansuihouse_内観.JPG空間デザインを担当したのはランドスケーププロダクツの中原慎一郎。「水のパビリオン」をキーワードにした和の空間。

cleansui_products_1.jpg館内には浄水器やボトルなどの製品が並ぶ。クリンスイハウスのロゴはTSDOの佐藤卓が制作。

水の飲み比べイメージ.JPG同じ建物に入る、福井の昆布の老舗、奥井海生堂とのコラボレーションで実現した「水の飲み比べ」。水道水とクリンスイを通した水、水道水とクリンスイを通した水で引いた出汁など、その味の違いに驚くはず。今後は定期的に大小さまざまなイベントを開催予定。

186A0762.jpg「和ヴィソン」エリアには白漆喰が印象的な蔵のような平屋の建物が立ち並ぶ。

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Water Wall Gallery_1.JPG「Water Wall Gallery」は雪見障子のイメージで、窓の部分が上下にスライドする。

フロアの中心にはかまどを備えたオープンキッチンの円形カウンターがあり、左手の壁には「Water Wall Gallery」を設置。食、風土、伝統、工芸などの視点から、水を媒介として、日本の文化や歴史を探求するギャラリーで、第1回目は「日本の食と慣習」がテーマ。「汲む」「炊く」「包む」といった所作や「酒」「出汁」「茶」といった食文化、自然崇拝の聖地である「伊勢の慣習」「祈る」など、10のキーワードをピックアップし、それにまつわる道具や雑器を紹介する。古来いかに日本の食や慣習が水の恩恵の上に育まれてきたか、あらためて思いを巡らせるような内容となっている。展示キュレーションは、スイムスーツ・デパートメントの郷古隆洋。ジャンルや地域、年代を越えて、国内外からヴィンテージ雑貨をセレクトし、販売する“目利き”が選んだアイテムは、その色や形、デザインなど、単純に“モノ”として見ても魅力あふれるものばかりだ。

また、クリンスイは、ヴィソンの敷地内12カ所にウォーターサーバーを設置。安心でおいしい水を届けるだけでなく、水資源を利用し、使い捨てペットボトルのない環境の実現をサポートする。

ヴィソンへは、車だと伊勢自動車道(上り)からはスマートICで施設に直結。伊勢神宮や名古屋、東京からの直行バスも運行。次の休みには、緑豊かな美しい(ヴィ)村(ソン)へ足をのばしてみては?
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Water Wall Gallery_2.JPG中央は「醤油」のコーナー。三重県の醤油蔵や酒蔵では、古くから自社製品や家紋入りのグラフィカルな法被を着て仕込み作業を行ったそう。

186A0090.jpg昔ながらの羽釜に乗せられる木葢には、興味深い形状のものが多々。蕪の形状を模したものには邪気を払う願いが込められているという。左手前の小さなかまどは、昭和初期の京都のミニチュア玩具、雛かまど。

waterservers_2.JPG敷地内に点在するクリンスイのウォーターサーバー。お金を払ってマイボトルに注ぐシステムで、常温と冷水が選べる。 400ml ¥80

186A0558.jpg古くは多氣と書き、いにしえより多くの「氣(=命)」を育むといわれてきた多気町。水の美しさに惹かれ、移転してくる企業も多いそう。

クリンスイハウス
Cleansui House
三重県多気郡多気町ヴィソン672番1旨味14
tel: 0598-67-7887
営)10時〜18時
無休
www.cleansui-house.com

 

 

text: Natsuko Konagaya

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