Nature Retreat|自然に帰る旅。 大自然と海が身体と心を癒す、奄美の絶景島旅へ!
Travel 2022.05.04
いま私たちが求めているのは、緑深き森や透明な青い海に包まれる、自然の中で過ごす時間。絶景に心を洗われ、その土地ならではの食材の滋味を味わい、地元を愛し暮らす人々が生み出すものと触れ合う……旅という時間をゆっくり贅沢に使うことが、いちばんやってみたいことだった。「自然に帰れる宿」を拠点に、自身を解放する旅へと出かけよう。
【鹿児島県】奄美大島
奄美随一のプライベートビーチで、ワイン片手に極上ヴァカンス。
ミル アマミ|Miru Amami
空港から車で約20分、芦徳海岸沿いに並ぶヴィラ群。プライベートビーチのデッキチェアでまどろむ、至福のリゾートステイに。
静かで落ち着いた島時間が流れる北部の龍郷町芦徳は、奄美大島で随一のリゾートとして名高い。隕石落下が原因で出現したといわれる丸い赤尾木湾に臨み、遠浅の美しい海が目前に広がる。そんな芦徳海岸沿いに並ぶこのホテルは、プライベートプール付きやオーシャンビューなど、3つのヴィラタイプを用意。伝統建築である穀倉、高倉に倣った高い天井、島に伝わる泥染めを材木に施したシルバーグレーの壁や屋根など、モダンな空間ながら、この地の文化を取り入れた設計で島の風景にしっくりとなじむ。全棟に設えたテラスに座って、椎木にやってくる鳥を観察したり、刻々と変わる海の色彩を楽しみたい。また、館内には琉球や黒薩摩などの伝統陶芸が飾られ、レストランのアマナリでは島の作家のうつわとともにコース料理を提供する。ジュラ紀から生息するソテツの実のナリなど、島で親しまれてきたユニークな食材を使った料理をお試しあれ。
高倉式の天井と海に抜ける窓で開放的な空間。シンプルな内装も自然の景観を引き立てている。
アマナリでは、朝食からカジュアルなランチ、コースのディナーまで提供。左から、鹿児島和牛のグリル、奄美黒糖と林檎の炊いたんなど、島の食文化に根ざした創作和食のディナーコース¥7,150〜
奄美の風土に合わせてセレクトされたナチュールワインが豊富に揃う。
鹿児島県大島郡龍郷町芦徳800
tel:0997-55-4066
全23棟 全棟バスタブ付き 1棟¥24,871~
(1棟2名、2食付き)
※レストランのみの利用は要問い合わせ
https://mirucollection.com/miruamami
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全棟ビーチフロント! 笠利湾を眺めて地元産の創作料理を。
伝泊 ザ ビーチフロント ミジョラ|Denpaku The Beachfront MIJORA
ヴィラのテラスの階段を下りれば、目の前のビーチへ直行できる。チェアに揺られながら波音に耳を澄ませたい。
空港から車で約15分、奄美大島の北部にある笠利町の赤木名集落。地元出身の建築家、山下保博が手がけたヴィラは高倉式建築をモチーフに、伝統とモダニティを融合させた空間。全棟ビーチフロントで、一面のガラス窓やテラスから笠利湾を望める開放的な造り。昨春、このヴィラの隣に滞在者専用のレストラン&バー、トゥーウォーターズが登場した。細長いカウンター席もテーブル席もすべてガラス窓で、眼前の海を眺めながら地元食材を使った創作料理を堪能できる。朝は、自家製天然酵母パンや農家直送のオーガニック野菜を使った島豚と島野菜のファルシなど、身体に優しい朝食を用意。笠利湾に面した西向きの建物とあって、サンセットタイムに早めのディナーをいただくのもおすすめだ。施設内にはインフィニティプールも備え、青い海と溶け込んだような美しい景色を作り出す。
一面ガラス窓で、客室内でも自然との一体感を味わえる。テレビもないので、小鳥のさえずりや波の音に耳を澄まして過ごしたい。
ゆったりと寛げるトゥーウォーターズはバー利用も可能。
ディナーは、左から、ソデイカとクスクスのサラダ、島レモンのチーズケーキ、自然農バジルのジェノベーゼ、島豚のモモ肉と島野菜のサラダ、九州産黒毛和牛のロティ、赤松のポワレなど。旬の素材を日替わりで、島の伝統を加えてアレンジした創作料理に。6皿のコース¥6,600
鹿児島県奄美市笠利町外金久亀崎986-1
tel:0997-63-1910
全13棟 全棟バスタブ付き 1棟¥44,000~
(1棟2名、朝食付き)
https://den-paku.com/the-beachfront-mijora
●ホテルの宿泊料金、滞在プランは、客室タイプ、時季、サービス内容で異なるため、予約時にご確認ください。
●ホテルによって、別途サービス料や宿泊税、入湯税などがかかる場合があります。
●掲載店や施設の営業時間、定休日、価格、料理などは、取材時から変更になる可能性があります。
●取材・撮影時はコロナ対策に十分配慮し、換気に注意のうえ少人数で行っています。
●写真でマスクを外している場合がありますが、通常スタッフはマスク着用のうえ感染対策を行っています。
*「フィガロジャポン」2022年5月号より抜粋
photography: Mana Kikuta