自然、食、禅......淡路島で体験する、マインドフルネスな旅!
Travel 2022.09.08
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瀬戸内海に浮かぶ淡路島。自然豊かで食材に恵まれたこの島で、土地の魅力を最大限に楽しめる施設が次々と登場している。自然や食、そして禅の力で、日頃の疲れをいやすマインドフルネスな旅を楽しんで。
食と自然に恵まれた淡路島で、ここだけの体験に出会う旅。
2021年10月に、兵庫県淡路島の「Awaji Nature Lab&Resort」内にオープンした農家レストランの「陽・燦燦(はる・さんさん)」。「Awaji Nature Lab&Resort」は農・食・住を通じてサステイナブルなライフスタイルを提案する複合施設で、野菜づくりなどのフィールドワークが体験できる農園や、自然循環型のものづくりに関する情報を発信するラボなどがある。気軽に利用しやすい「陽・燦燦」は、周辺の農地で収穫された野菜や金猪豚(ゴールデン ボア ポーク)をはじめとした淡路島の農畜産物を使った料理を提供している。
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建物の設計はプリツカー賞受賞の建築家である坂茂(ばん・しげる)。屋根には堆肥として再利用できる茅(ススキ)を、建物の建築材には再生紙による紙管を利用している。紙管は圧倒的な存在感を放っているものの、古民家風の建物に違和感なく溶け込み、機能性と意匠性を両立させた坂氏らしい手腕がいかんなく発揮されている。目の前には畑が広がり、農家レストランの名称に相応しい世界観に浸ることができる。
自然に囲まれた安らぎの空間の中で腕を振るうのは、フランス料理店の料理長として、ミシュランの一ツ星を獲得した経験もある瓜生裕治氏。本来の美味しさを最大限に引き出した、洗練された野菜が主役の料理にこだわる。たとえば「畑のバーニャカウダ」は、採れたて野菜の旨みを引き立てた調理法を用い、野菜や和ハーブによるソースでいただく。「野菜ゴロゴロ牛すじカレー」は季節の淡路野菜がたっぷり入った人気メニューで、カレーのスパイシーさと野菜の甘みが程よく調和する。
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もちろん野菜だけが自慢ではなく、ジューシーな肉質と上品な甘さが特徴のえびすもち豚を使った、食べ応えのある肉料理も充実。旬のフルーツを使ったデザートとともに味わうことができるなど、さまざまな食材を活かしたメニューが充実している。
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このレストランで出された食品廃棄物はバイオマスエネルギーとして農産物の栽培に活用され、食品ロスの軽減にも寄与。「Awaji Nature Lab&Resort」内の他施設との連携によって、収穫体験といったワークショップが随時開催されるなど、サステイナブルなライフスタイルを体験できる取り組みもますます注目されている。
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自然の恩恵を全身で感じる唯一無二のマインドフルネス
同じく坂が設計した淡路島の新スポットが、今春誕生した禅リトリート施設の「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」だ。リトリートとは日常の世界から離れ、疲れた心や体を癒す過ごし方のこと。ここでは見渡す限り360度に広がる四季折々の景色を眺めながら、禅ウェルネスを体験し、オリジナルの禅坊料理を味わうことができる。
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山の上という絶好のロケーションで、日本の標準時子午線である東経135度線上に横たわるのは斬新な意匠の建物。その姿はまるで山の上に浮かんでいるように見え、国産木材をふんだんに使ったことで寺社仏閣のような神聖な雰囲気に包まれている。
細長い形状の建物は2階建てで、日帰りプランと宿泊プランの2種類のコースに対応する設備が整っている。1階はウエルカムドリンクをいただくラウンジと、全18室の宿坊、共有スペースのサロンで構成。宿坊は「起きて半畳、寝て一畳」の精神に基づき、畳敷きのベッドとデスクなどが配置されている。禅に相応しいコンパクトな空間だが、窓の外には大自然を拝むことができ、開放的な気分が体験できる。
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2階は禅ウェルネスの体験スペースとなっており、圧巻は全長100mにおよぶウッドデッキだろう。ヨガテラスと空中座禅道場に分かれ、細い円柱で支えられた空間は壁がなく、すべての窓が全開可能。太陽光が降り注ぎ、風の音や鳥のさえずりが聞こえるなど、まさに大自然の中でマインドフルネスなひとときを体験できる。禅ウェルネスは禅や瞑想、ヨガなどを取り入れた内容となり、イベント時には特別なプログラムが用意される。
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興味深いのは禅ウェルネスに加え、「書」、「茶」、「香」をテーマにした体験が用意されていること。「書」では書家・紫舟氏の書を手本に一字一字をしたためる写経を行い、「茶」では日本の美しい伝統文化を通じて、おもてなしの心を学ぶ茶道を体験。そして、「香」では感性を研ぎ澄ませて香木の香りを鑑賞する香道を楽しむことができる。
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日帰りプランと宿泊プランともに用意されている禅坊料理は、淡路島で育まれた旬の食材をふんだんに使用するいっぽうで、砂糖や油、乳製品、小麦粉、動物性食品は一切使っていない。醸造料理人として知られる伏木暢顕シェフが、味噌や醤油、みりんなどは蔵元から直接仕入れ、発酵が止まっていない調味料を使用するなどして独自に料理を開発した。山菜や豆腐、長芋、蕎麦などを使った、優しい味わいの料理は自然の恵みを感じさせるものがそろう。
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都会の喧騒から離れた環境でのリトリートは、時間帯によっては同じ体験でも感じることは大きく異なる。季節が違えば、さまざまな食材の禅坊料理も堪能できる。そして、何度も通うことで、淡路島の自然の偉大さを存分に感じることができるはずだ。
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