地元の料理教室で、沖縄家庭料理にトライ!

Travel 2022.12.06

知れば知るほど奥が深い沖縄の食文化。自宅でもこの味を再現したい! そんな人にぴったりなのが、地元の料理教室だ。

フィガロジャポン編集担当が体験したのは、よんなーフードでのスタンダードコース。那覇市牧志公設市場での買い出しからスタートするのがユニークだ。イラブー(海ヘビ)の燻製、カラフルな海産物など、嘉陽かずみ先生が沖縄食材の紹介をしながら歩く市場ツアーは刺激に満ちあふれていた。意外だったのは、カツオ節。沖縄料理の味の基本はカツオ出汁で、本土で使われる本枯節ではなくカビ付けしない荒節や裸節が定番だそう。

料理教室に到着後はカツオ節で出汁をとることから調理開始! ジューシーには下茹でした豚汁を無駄なく使うことで風味がアップする、ラフテーは醤油を3回に分けて入れることで独特の照りが出る……など、プロのコツを教えてもらいながら手を動かしつつ学んでいく。実際に我が家でも再現したところ、いままでは味が決まらなかったジューシーが、現地の味にうんと近づいた。旅を終えても沖縄暮らしが味わえる料理教室、リピーターが多いのも納得!

[ 那覇市 ]よんなーフード

市場で買い出し

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昔ながらの相対販売を大切にする牧志公設市場(2023年3月頃まで仮設営業)での買い出し。精肉店に並ぶ豚の頭を見て、泣き出す子どもの姿も。沖縄料理の要、カツオ節を目の前で削ってもらい、教室へ。沖縄県はカツオ節消費量が全国1位だそう。

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まずは下ごしらえ

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青果店で買ったゴーヤやシークワーサー、島豆腐など今日の食材。ゴーヤの下ごしらえで、必死にワタを取っていたところ、「あまり取りすぎると水分が出て、苦みが出るよ!」と先生からアドバイスが。

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調理スタート!

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那覇市出身の嘉陽先生は、国際中医学薬膳師の資格を持ち、家庭料理はもちろん琉球料理や薬膳料理もマスター。琉球料理の歴史や、料理が生まれた背景も教えてくれる。スタンダードコースで学んだこの日の料理は、ゴーヤチャンプルー、ジューシー、ラフテー、アーサ汁。夏バテ防止にぴったりなゴーヤジュースは、先生がおばぁや母親から教わったレシピ。

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完成!

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レシピはこちら

ゴーヤチャンプルー
<材料(4人分)>
ゴーヤ400ℊ
ニンジン80ℊ
豚三枚肉100ℊ 
島豆腐1/ 3丁
卵2~3個
塩小さじ1~2 
サラダ油大さじ2
醤油少々
カツオ節適量

<作り方>
1. ゴーヤは縦に切り、スプーンで種を取り除き、薄切りにする。ニンジンはニンジンしりしり器かスライサーで細かくし、ゴーヤと合わせて塩を振っておく。豚三枚肉は茹でて短冊切りにする。島豆腐は手でちぎって水気を切っておく。
2. サラダ油を入れ、温めたフライパンに1の島豆腐を入れ、焦げ目がつくまで炒めて取り出す。
3. 2のフライパンで1の豚三枚肉を炒め、続いて1のゴーヤとニンジンを入れて炒める。
4. 火が通ったら、2の島豆腐をフライパンに加え、再度炒める。
5. 鍋肌から醤油を入れ、カツオ節を加え、溶き卵を加えて火を
止める。
ラフテー
<材料(4人分)>
豚三枚肉400ℊ
砂糖1/ 3カップ 
カツオ出汁3カップ
泡盛1/ 2カップ 
醤油1/ 3カップ

<作り方>
1. 豚三枚肉は丸ごと洗い、鍋で茹でる。
2. 茹で上がった1を幅6~7cm、厚さ1.5~2cmに切る。
3. 鍋に砂糖、泡盛、カツオ出汁を入れ、強火で煮立たせ、2の肉を入れる。強火で5分ほど煮立てたところで、醤油を3回に分けて加える。再沸騰したら弱火にし、汁気がなくなるまで煮立たせる。
4. 肉に照りが出て、柔らかくなったら火を止める。
5. うつわに4を盛り付け、煮汁をかけ、お好みで針ショウガや野菜(いずれも分量外)を添える。
クファジューシー
<材料(4人分)>
米2カップ
豚三枚肉80ℊ
干しシイタケ1枚 
ニンジン40ℊ
ワケギ2本
カツオ出汁2カップ 
豚出汁1カップ
塩小さじ1~2
醤油大さじ1 
サラダ油小さじ1

<作り方>
1. 米は30分~1時間前に洗ってザルで水切りしておく。豚三枚肉は丸ごと茹でて5mm角に細かく切る。干しシイタケは水に戻して石づきを取って5mm角に切り、ニンジンはみじん切りにする。
2. 鍋にカツオ出汁と豚出汁、調味料、サラダ油、1の米、豚三枚肉、干しシイタケ、ニンジンを入れて混ぜ合わせ、火にかける。炊飯器の場合は炊き込みご飯モードで炊く。
3. 盛り付ける直前に小口切りにしたワケギを混ぜ合わせる。
ゴーヤジュース
<材料(4人分)>
ゴーヤ1本 
砂糖・水各1/ 2カップ 
炭酸水(水でも可)2~3カップ 
シークワーサー汁大さじ4

<作り方>
1. ゴーヤは周りの緑の部分をすりおろし、布巾などで濾す。砂糖と水を火にかけて煮溶かし、冷ましてシロップにする。
2. コップに1のゴーヤ汁とシロップ、シークワーサー汁を混ぜ合わせ、炭酸水を注ぐ。お好みで切ったシークワーサー(分量外)を添える。
アーサ汁
<材料(4人分)>
アーサ5ℊ
島豆腐1/ 6丁 
カツオ出汁3カップ
塩小さじ1 
醤油・ショウガの搾り汁各少々

<作り方>
1. アーサはザルに入れたまま水で戻す(2回ほど水洗いをする)。島豆腐は1cm角に切る。
2. 鍋でカツオ出汁を煮立たせ、1の島豆腐、調味料を入れて味を調える。
3. 椀に1のアーサと2を入れる。
よんなーフード|Yonner Food
沖縄県那覇市寄宮2-5-8 リブラハウス303
tel:098-832-7747
料:クイックコース 1人¥6,500、スタンダードコース1人¥10,000、プレミアムコース1人¥12,000
www.yonnerfood.jp

*「フィガロジャポン」2022年12月号より抜粋

●掲載施設の開館・営業時間、閉館・定休日、価格、料理、商品などは、取材時から変更になる可能性があります。
●施設によって、別途サービス料や宿泊税、入湯税などがかかる場合があります。
●取材・撮影時はコロナ対策に十分配慮し、少人数で行っております。また、写真でマスクを外している場合がありますが、通常スタッフはマスク着用のうえ感染対策を行っております。

photography: Wataru Oshiro(camenoko studio)

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