アンリ・マティスに刺激されて、南フランス、ニースの旅へ。
Travel 2024.04.16
青い海と空、輝く太陽......ニースは、北フランスに生まれパリに暮らした画家マティスを魅了した。初めて荷を降ろした海辺のホテルから、敬愛するルノワールを訪ねた隣町カーニュ・シュル・メール、晩年のエネルギーを注ぎ込んだ傑作ロザリオ礼拝堂まで、マティスの足跡を訪ねて。
Nice
ニース
マティスを魅了した、天使の海岸に輝く太陽。
高台より海岸を望む。
曲線を描く天使の海岸に沿って椰子の木が並び、青空に輝く太陽が海に反射する。1年で300日以上が晴天に恵まれるニースは光の町。海岸通りを歩けば、北フランスに生まれ、曇天続きの冬のパリからニースに降り立った画家アンリ・マティスが、この光に魅了されたことを実感できるに違いない。
マティスがニースにやって来たのは、48歳の誕生日を目前にした1917年12月。珍しく1カ月も雨が降り続いたこの冬、彼は荷物をまとめて立ち去ろうと考えたとう。そんなある朝、海に面したホテル・ボー・リヴァージュの窓から、まるで彼を引き留めるかのように太陽が差し込んだ。
「この光を毎日見ることができると知った時、自分の幸福が信じられない思いだった」と後に彼は語っている。84歳で息を引き取るまでニースに滞在したマティスは、ダンスやジャズの代表作と切り紙絵の作品を送り出した。
マティスは、1917年の冬から54年に亡くなるまでニースに暮らした。52年頃、切り紙絵の制作中。
制作中のアンリ・マティス ©photo Archives Matisse / D. R. Photo: Lydia Delectorskaya
バイオリンを弾き、海岸を散歩し、旧市街のレストランで昼食をとる。港のヨットクラブでボート競技を楽しみ、アトリエでカンヴァスに向かう。窓から見る海の風景だけではない。アトリエで制作された静物画や女性像にも、窓の外の海が描かれている。窓から差し込む太陽の光を受けてキラキラと輝く埃の粒子を、特に愛したという。
彼の足跡は、ニースのあちこちに残る。海岸通りから迷路のような旧市街をそぞろ歩き、海に張り出す丘に登れば、マティスが描き続けた天使の海岸が変わらぬ姿を見せてくれる。
赤、緑、青に黄色。爽やかなストライプの屋根が並ぶサレヤ広場の市場。その突き当たりにあるオレンジ色の建物がパレ・カイス・デ・ピエルラス。この建物にマティスは1921年からアトリエを置いて38年まで暮らし、オダリスクをテーマにした作品の数々を描いた。
左:市場を彩る果物の中に、ニース産のレモンを発見。 右:花、野菜や果物、ハーブや石けん、ドライフルーツなども色とりどりに並ぶ。
17世紀建築のカテドラル前の広場。100年前には、ここに食材市場が立っていたとか。教会に向かって右手に、かつてはダ・ボタウという伝説のレストランがあり、ニース中の名士が集ったという。なかにはアポリネール、メーテルリンク、そしてもちろんマティスがいた。
小さな路地が入り組む旧市街は、マティスが暮らした100年前の佇まいを思わせる。
椰子の木が並ぶ海岸通りのプロムナード・デ・ザングレはニースの象徴。最初の20年間、マティスは海沿いに住まいやアトリエを借りていた。
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画家自身の所蔵オブジェ、デッサンや彫刻も必見。
マティス美術館
マティスが晩年に住んだ、夏の別荘が立ち並ぶ閑静なエリアに美術館がある。画家本人と遺族からの寄付による所蔵品は、数多くのデッサンや版画、絵画31点や切り絵作品57点を含む約580点。アトリエにあった私的なオブジェも展示し、画家のプライベートな面を物語る。5月27日まで東京で開催中のマティス展に作品貸与のため、5月現在は現代アーティスト、タタの作品と彼が選んだマティス作品の展覧会を開催中。6月28日からは常設展と、ミロとマティスを巡る企画展が始まる。
レジーナのアトリエの壁のために1952年に制作された『La Piscine(プール)』。泳ぐ人と潜る人を帯状に配置した作品について「好きだった海にもう行けなくても、この作品に囲まれていると海にいるようだ」と語っている。マティスの孫がセラミックで制作させた。
晩年には、女性の顔を描いたデッサンやアクアチント(銅版画の技法)を多数残している。
マティス最後の住まいとアトリエのあった旧ホテル、レジーナのすぐそば。丘の上にある17世紀のヴィラ・アレーヌが、1963年に美術館となった。
マティス美術館
164, avenue des Arènes de Cimiez 06000 Nice
tel:04-93-81-08-08
営)10:00~16:30最終入場(1~3月、11~12月) 10:00~17:30最終入場(4~10月)
休)火、1/1、イースターの日曜、5/1、5/28~6/27、12/25
※祝不定休 一般10ユーロ
www.musee-matisse-nice.org
マティスの墓は、美術館からほど近いフランシスコ修道会の墓地にある。
旧港のさらに東にあるヨットクラブ。1927年に会員になったマティスは、ここでボート競技を楽しんだ。メンバーとともに、すぐ近くのレストラン、レゼルヴにも食事に訪れている。
瀟洒なブルジョワエリア、シミエ地区にあるレジーナ。1897年に英国のヴィクトリア女王を迎えるために建てられた旧ホテル内に、マティスはアパルトマンとアトリエを購入。ヴァンスの礼拝堂の壁画は、このアトリエで完成させた。
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マティスが荷を降ろし、窓から海辺を描いたホテル。
オテル・ボー・リヴァージュ
太陽を求めてやって来たニースで、雨に閉じ込められながら宿泊していたのが、このホテル。その時の記憶はマティス美術館の所蔵する『ニースの嵐』という作品に描かれている。1918年にホテルがアメリカ軍に接収されるまでの数カ月間、彼はここに滞在した。その後に引っ越したオテル・メディテラネ、初の個展が開催されたパレ・ドゥ・ラ・メディテラネも、海岸通り沿いにあった。サレヤ広場や旧市街にも隣接し、マティスの愛したニースを堪能するには絶好の立地だ。
木製の日除けが南仏らしい、スタンダードルームの531号室。館内にはマティスの絵の複製を飾っている客室もある。
大きなソファのあるロビー。1階には明るい朝食ルームとバーもある。
海に面したケ・デゼタ=ジュニ通り側。マティスが滞在したのは、当時このホテルの一部だったという写真奥の107番地。手前の105番地に借りた部屋のアトリエで絵を描いた。どちらももちろん海に面している。
ビーチには年中無休のレストランがある。入口に続く階段のブルーの文字もエレガント。
オテル・ボー・リヴァージュ
24, rue Saint-François de Paule 06300 Nice
tel:04-92-47-82-82
全114室 バスタブ付き70室
スタンダード110ユーロ~、
スイート280ユーロ~ 朝食込み
www.hotelnicebeaurivage.com
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[ 立ち寄りスポット ]
ニース伝統料理を供する老舗。
アキアルド
創業1927年。4代目のヴィルジニーは、創業者である曽祖母から代々受け継がれた伝統レシピを継承、15年前から厨房を守る。約100席のレストランは連日満員。伝統料理の先入観を心地よく裏切る軽めの味付けがうれしい。タプナードやニース風オムレツのトルッチアなどの前菜盛り合せもおすすめ。
旧市街にある老舗らしく、歴史を感じさせる店内。2004年まではワインも造っていただけに、樽やワインボトルを利用した内装。
ヒメジのプランチャ、グリーン&ブラックタプナード添え。「Filet de Rougets Cuit à la Plancha, Sauce Vierge et Tapenade Verte et Noire」25ユーロ
アキアルド
38, rue Droite 06300 Nice
04-93-85-51-16
営)12:00~14:00L.O.、19:00~22:00L.O.
休)土、日、1月に2週間、8月 ※祝不定休
@restaurantacchiardo
食材店でニース産オリーブを堪能。
ニコラ・アルジアリ
欧州産オリーブをブレンドした青い缶が有名な老舗。店内ではほかに2種のオイル、オリーブの実の量り売り、タプナード、さらには地元産の果物のジャムなどの食材がずらりと並ぶ。オリーブの木のサラダサーバーなど、雑貨も充実。本店に来たら、自社の畑で栽培するニース産オリーブをぜひお土産に。
青い「プレステージ」と赤い「ポーリーヌ」は、イタリアやギリシャも含め、欧州のセレクトオリーブをブレンド。
左:黄色の缶は「セザール」。カンヌからマントンまでの42kmにわたるエリアで栽培されるオリーブだけに許される原産地呼称、オリーヴ・ドゥ・ニースのオイル。250ml 9.20ユーロ 右:カイエットと呼ばれる小粒で黒いオリーヴ・ドゥ・ニースの瓶詰め。アペリティフにどうぞ。125g 6.90ユーロ
ニコラ・アルジアリ
14, rue Saint François de Paule 06300 Nice
tel:04-93-62-94-03
営)9:00~19:00(月~土) 10:00~19:00(日)
休)1/1、5/1、12/25
www.alziari.com.fr
行列に並ぶ価値あり! 焼きたてソッカ。
シェ・テレザ
ニース伝統のストリートフード、ソッカはヒヨコ豆の粉とオリーブオイルでできたクレープのようなもの。旧市街の店の窯で焼いて、市場にあるこの屋台まで自転車で配達。フダンソウのタルトや、玉ネギのスライスとアンチョビ、オリーブをのせた名物のピサラディエールなど、どれも試したくなる。
サレヤ広場の中心に出る屋台。1925年創業の旧市街の店で、マティスもソッカを味わっていたそう。
左:大きな円形の鍋ごと自転車で市場に運ばれてくる「Socca」は、特製ナイフで切り分けてサーブ。どんどんお腹に入ってしまう。1人前3ユーロ 右:ニース名物「Pissaladière」1切れ3ユーロ
シェ・テレザ
Cours Saleya, place Gautier 06300 Nice
tel :06-13-53-11-76
営)9:00~14:00
休)月
www.theresa-nice.com
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Vence - Saint Paul de Vence
ヴァンス~サン・ポール・ドゥ・ヴァンス
マティスの総合アート、礼拝堂で光の音楽を。
ニースから20キロほど内陸へ。アリエール・ペイと呼ばれる海を見下ろす丘の連なるエリアに、ヴァンスの町がある。第二次大戦中、ニースへの爆撃を危惧したマティスはヴァンスの町外れに疎開し、「夢」という名のヴィラを借りて移り住んだ。
城壁に囲まれた旧市街に対峙する丘の中腹「夢のヴィラ」のすぐ近くに、彼がすべてを手がけたロザリオ礼拝堂が佇んでいる。パイプオルガンのないこの礼拝堂にあって、光の移ろいがすなわち音楽だ、とマティスは語ったという。真っ白な礼拝堂を彩る、ステンドグラスを通した光を静かに堪能したいなら、東からの光が入る午前中に訪問するのがおすすめだ。
ヴァンスまで来たら足を延ばしたいのが、隣町にあるマーグ財団。マティスはマーグ夫妻と親交を結び、現代アートの私立美術館である財団の設立を後押しした。マーグ夫人はマティスのためにモデルを務めたこともある。夏季にはロザリオ礼拝堂と財団を結ぶバスも運行されるのでぜひ。
4年の歳月をかけた、自他ともに認める最高傑作。
ロザリオ礼拝堂
1941年にがんの手術を受けた折、看病した修道女たちへの感謝の印として、マティスが望んだのが礼拝堂の建設だった。建築好きの修道士が図面をひき、ステンドグラスやタイルの壁画、祭壇のキリスト像や燭台、懺悔室、そして神父の祭服も制作。4年の歳月をかけて打ち込んだ礼拝堂は、画家自らが「我が人生の傑作、真実の追求に捧げた人生の結論」とする総合アートだ。隣接する美術館では、オリジナルの図面やタイルに描かれた壁画のための習作などのほか、動画で礼拝堂の歴史と建設の過程を解説。神父の祭服も展示されている。
晴れわたった空から降り注ぐ光が、白い礼拝堂を青、黄、緑に染める。当初は赤をイメージして試作もしたが「地獄のようだ」と言って、変更したという逸話も。
十字架を担ぐ道行を描いた壁。タイルにしたのはピカソからのアドバイスだとか。
懺悔室に向かう透かし彫りのドアは、モロッコの透かし窓を思わせる。
神父の祭服の展示。
祭壇の上のキリスト像もマティス作。ジャコメッティの影響を受けたといわれる細長いシルエット。
ロザリオ礼拝堂
466, avenue Henri Matisse 06140 Vence
tel:04-93-58-03-26
営)10:00~11:30 最終入場、14:00~16:30 最終入場(1~2月、11~12月)10:00~11:30 最終入場、14:00~17:30 最終入場(3~10月) 休日、月、11月半ば~12月半ば
※祝不定休
一般7ユーロ
www.chapellematisse.com
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60周年記念の展覧会は、ボナールとマティスがテーマ。
マルグリット & エメ・マーグ財団
ヴァンスから車で15分ほど。現代アートの世界的なアドレスは、レジェ、ブラック、カルダーから、クリスト、タキスといった現代作家まで約13,000の所蔵作品を誇る。マーグ夫妻は、ル・カネ在住のピエール・ボナール、ヴァンス滞在中のマティスと親交が深く、ふたりの勧めで版画師から画商に転身した。1964年設立のマーグ財団は、彼らなしには存在しなかった、と言っても過言ではない。今年60周年を記念する『Amitiés(友情), Bonnard-Matisse』展で、その交流を振り返る。
アルベルト・ジャコメッティ『女性立像』や『歩く男』の彫刻が並ぶ、『ジャコメッティの中庭』
©Stéphane Biolant-Archives Fondation Maeght
©Succession Alberto Giacometti / ADAGP, Paris 2024
ミロ、カルダーらの彫刻が庭に散在し、シャガールのモザイクが壁を飾る。建物の裏側には20点の作品からなるミロの『迷路』も。現在、中庭の下にふたつの展示スペースを加える拡張工事が進行中で、所蔵作の展示が増えるというから楽しみ。
©Olivier Amsellem-Archives Fondation
©Successió Miró / ©ADAGP, Paris 2024
創立60周年を記念する『Amitiés, Bonnard-Matisse』展(6月29日~10月6日)より。ピエール・ボナール『花咲くアーモンドの木』(1946年)。
©Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI
同展覧会より、アンリ・マティス『低木』(51年)
©Collection Adrien Maeght,Saint-Paul-de-Vence©Succession H.Matisse
et Aimé Maeght
マルグリット & エメ・マーグ財団
623, chemin des Gardettes 06570
Saint Paul de Vence
tel:04-93-32-81-63
営)10:00~17:30最終入場(1~6月、9~12月) 10:00~18:30最終入場(7~8月)
無休
一般16ユーロ
www.fondation-maeght.com
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[ 立ち寄りスポット ]
ローカルの雑貨を集めたカフェ&ショップ。
ラトリエ・フランセ
ヴァンスの旧市街にある、フランス製のデザイン雑貨や食材をセレクトする店。ラインナップは180ブランド以上、そのうち地元の作家は30ほど。隣接するティールームは遠方にロザリオ礼拝堂を望む広場にテーブル席を出していて、ヴィーガンやグルテンフリーのスイーツとドリンクも提供する。
見晴らしの良い広場にあるテラスは旧市街の散策後の休憩にぴったり。
手前から「Cappuccino」4.50 ユーロ、ビーツ入りの「Pink Chai Latte」5.50 ユーロ。「Madeleine」マドレーヌ2.50ユーロ
左:自家飼育のロバのミルクで作られたオーガニック石けん。近隣のトゥーレット・シュル・ルーから。17.50ユーロ 右:ヴァンスの作家が発信するクルミ材のプレート。クルミ、レッドハート、カエデ、黒檀の組み合わせ。109ユーロ
ラトリエ・フランセ
3, place du Frêne 06140 Vence
tel:04-93-32-64-57
営)9:30~13:00、14:00~18:30
休)日
https://latelierfrancais.net
城壁に囲まれたヴァンスの旧市街もぜひ訪ねて。
ロザリオ礼拝堂にほど近い「夢のヴィラ」。1943年から49年まで、マティスは戦禍を逃れてこの家に移り住んだ。残念ながら見学は不可。
市場が立つグラン・ジャルダン広場はヴァンスの中心。マティスは町に来ると、このラ・レジャンス・カフェでよく休憩していたという。
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Cagnes-sur-Mer
カーニュ・シュル・メール
画家たちに慕われたルノワールの家を訪ねて。
カーニュ・シュル・メールは、ニースの西隣にある海に面した町。内陸の小高い丘はオー・ドゥ・カーニュと呼ばれ、中世の薫り漂う城壁に囲まれた旧市街だ。ここに20世紀初めからアーティストが集まり、コート・ダジュールのモンマルトルと呼ばれるようになった。藤田嗣治、アメデオ・モディリアニ、シャイム・スーティンらがこの町に滞在し、作品を残している。
1908年、この丘から少し外れたコレット地区に邸宅を建てたのが、ピエール=オーギュスト・ルノワールだった。晩年の15年余りをこの町で暮らしながら制作を続けたルノワールのもとには、モーリス・ドニ、アンドレ・ドラン、ポール・シニャックといった若い画家たちがたくさん訪れた。その中には、ニースに移り住んだばかりのマティスの姿もあった。マティスはルノワールに自作を見せ、何度も訪れてはオリーブの木が並ぶ庭にイーゼルを立てて絵を描いたという。
オリーブやビターオレンジが、巨匠の晩年の家を囲んで。
ルノワール美術館
柑橘樹に囲まれた『勝利のヴィーナス』像の向こうに家がある。ルノワールは、彫刻家リシャール・ギノやルイ・モレルの協力を得て、ここで彫刻を始めた。
北向きの天井の高い大きなアトリエ。
イーゼルの脇に残されたルノワールの絵の具や筆、パレットなど。
ルノワールの家はカーニュ川の東側の高台に。彼が伐採を許さなかったオリーブの木々に囲まれた庭から、オー・ドゥ・カーニュが望める。
ルノワール美術館
Chemin des Collettes 06800 Cagnes-sur-Mer
tel:04-93-20-61-07
営)10:00~11:30 最終入場、14:00~16:30 最終入場(1~3月、10~12月) 10:00~11:30 最終入場、14:00~17:30 最終入場 (4~5月) 10:00~11:30最終入場、14:00~17:30最終入場(6~9月)
休)火、1/1、5/1、12/25
※祝不定休
一般6ユーロ
https://tourisme.cagnes.fr/musee-renoir
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[ 立ち寄りスポット ]
眺めのいいテラスでほっとひと休み。
ル・ジミーズ
ルノワール美術館を訪ねたら、中心地からの無料シャトルバスを利用してオー・ドゥ・カーニュに足を延ばしたい。小道の入り組む城壁内を歩けば、かつて画家たちが住んだゆかりの家や風景が目前に。丘の頂上の広場でランチをとるなら、絶景テラスが自慢のル・ジミーズがおすすめ。
太陽が燦々と降り注ぐ広場にテラスが並ぶ。炭焼きピッツァ、ブッラータ入りのサラダなど、イタリアンテイストのシンプルな料理が食べられる。
パルメザンのたっぷりかかったビーフタリアータ「Tagliata de Boeuf Copeaux de Parmesan 」23ユーロ
マティス×南仏の風を、東京でも!
『マティス 自由なフォルム』
©SuccessionH. Matisse Photo: François Fernandez
アンリ・マティス《ブルー・ヌード IV》1952年 切り紙絵 103×74cm オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託)
会期:開催中~5/27
国立新美術館(東京・六本木)
営)10:00~17:30 最終入場(月、水、木、日)、10:00~19:30 最終入場(金、土)
休)火
※4/30は開館
一般¥2,200
tel:050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://matisse2024.jp
【合わせて読みたい】
注目の『マティス 自由なフォルム』! 見るべきポイント10。
●参考サイト
ニース・コート・ダジュール・メトロポリタン観光局
フランス観光開発機構
●1ユーロ=約163円(2024年4月現在) ●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。 ●掲載店の営業時間、定休日、商品・料理・サービスの価格、掲載施設の開館時間やイベントの開催時期などは、取材時から変更になる可能性もあります。
*「フィガロジャポン」2024年6月号より抜粋
photography: Yuji Ono text: Masae Takata (Paris Office) cooperation: Nice Côte d'Azur Metropolitan Tourist Office, Atout France