Tourism and Events Queensland ゴールドコーストの「クーリー・ロックス・オン」で、プレスリーの時代へタイムトリップ!

Travel 2024.07.15

ゴールドコーストでは毎年6月初旬に、1950年代から70年代のクラシックカーと音楽、ライフスタイルを楽しむフェス「クーリー・ロックス・オン」が開催される。コスチュームに身をつつんだ参加者が集まり、ロックンロールやロカビリーに合わせてダンス。この時代を象徴するアイコン、エルビス・プレスリーのトリビュートコンテストも話題!

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エルビス・プレスリーは昔もいまもスーパースター!?

もとはクラシックカー&バイクショーとロックの祭りとして30年以上前にスタートしたこのイベント、11年前から現在の名前に変えてエルビス・プレスリーのトリビュートコンテストを実施してみたところ人気を博し、2023年の来客数は国内外から約16万6000人、そして約2000万AUドルの経済効果を生んでいるというから驚きだ。2022年に映画『エルビス』、2023年(日本では2024年)にはエルビスの元妻をモデルに描いた映画『プリシラ』が公開されたこともあり、リアルタイムでプレスリーを聴いていた世代から若い世代まで、クーリー・ロックス・オンには幅広い層が集まる。

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レコード総売上枚数は推定30億枚、1日で売れたレコード枚数2000万枚という、"史上最も成功したソロアーティスト"とギネスに認定されている伝説のロックの王様、プレスリー。

今年のクーリー・ロックス・オンは6月5日から9日の4日間にわたって開催された。プレスリーのトリビュートコンテストは3回のラウンドがあり、1度目は参加者20人から10人を選出、2度目はそこから5名を選び、最終日はうち1名の優勝者が選ばれる。

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世界中から集まってきた"我こそはエルビス"というシンガーが、自慢の2曲を披露する。評価基準は「歌のうまさ」だそう。

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青森出身の日本人、エルビス・トキ氏がなんと優勝!! 日本人の優勝は史上初とのこと。

優勝者は、賞金5000ドルとメンフィスで行われるエルビス・プレスリー・エンタープライズ公認イベントの本選参加資格を授与される。コンテストの審査結果が出るまでは、オーストラリアの人気エルビス・トリビュート・アーティスト(ETA)、ジャック・ガットや、新世代のETA、15歳のチャーリー・ゲイラードなどのライブで盛り上がった。

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フェス会場は50sファッションが花盛り。

フェスの会場であるクーランガッタのキラー・ビーチ沿いの道路には、朝早くからクラシッカーがズラリ。各会場へと急ぐ人々は、50s、60s、70sの思い思いの衣装で着飾っていて、それを見ているだけでも華やかな気分になれる。プレスリーに恋焦がれたであろう70~80代の婦人がエスコートする夫と手を繋ぎ......そんな光景を多く見かけた。年に一度のこの日を謳歌しているよう。

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素敵な着こなしをされていたご夫婦が上写真のヘヴァ(右)とゴーワン夫妻。ブリスベン在住で毎年参加しているという。

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生バンドで踊れる野外広場があり、皆、好きな曲がかかると一斉にディスコのように中心へと出ていく。こちらは自由に踊れるスペースで、スイングダンスからロックンロールまで、別に有料の会場もあるそうだ。

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50sの花柄ワンピやエナメル靴などのショップも並ぶ。

クーリー・ロックス・オンの会場は、人口密度も適度で端から端まで歩いても疲れないちょうど良い広さ。気が向けばビーチで泳げるし、心に余裕をもって楽しめる。2025年の開催は6月4日~8日。下記サイトから予約ができるので、観光を兼ねて参加してみてはいかが?

クーリー・ロックス・オン
Cooly Rocks On
Marine Parade, Coolangatta, Queensland 4225
https://www.coolyrockson.com/
レストラン 
www.kurrawasurf.com.au

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カンタス航空の直行便で、ブリスベンまでひとっ飛び。

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ゴールドコーストへは、カンタス航空の直行便が便利だ。成田空港を夜の9時半に出発する便に搭乗すると、翌朝7時半にはクイーンズランド州の州都ブリスベンへ到着する。2回の機内食を含めた8時間のフライトは思いのほか短く、あっという間に到着した印象。日本とクイーンズランド州の時差が1時間というのも、疲れ知らずの旅の要因だろう。機内でゆっくり過ごせば翌朝からすぐに観光できるので、短期間でも存分にクイーンズランドを楽しめるのが大きなメリットだ。

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エコノミークラスに搭乗し、まず感動したのが大きな枕。パリっと糊がかかったしっかりした木綿の枕カバーで、肌触りもいい。シートも座り心地がよくゆっくり熟睡できたことは言うまでもない。さらには、最初の機内サービスでドリンクとともにサーブされるスナックが、大きなサイズであるのもうれしい。

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機内食が3種類のメインディッシュから選べるのも稀だ。健康や環境に考慮したプラントベースのメニューも用意されている。オーストラリア産ワインや、ロコに人気のティムタムチョコなど、機内からオーストラリア気分に浸れるのもいい。常に笑顔で接してくれるフレンドリーなクルーたちにも好感がもてた。

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ビジネスクラスは全席通路に面したフルフラットタイプで解放感にあふれる。羽毛100%の布団とマットレスも心地よいと評判。離着陸時は座席を一定角度に倒したままでも大丈夫というのも快適だ。オーストラリアの人気シェフ、ニールー・ペリー氏が監修する機内食は、豊富なオーストラリア産ワインやシャンパンとともに楽しめる。カンタス航空ロゴ入りパジャマがコンプリメンタリーでもらえて、機内で着替えて自宅のように寛げるのもうれしい。

預け手荷物は、エコノミーでも個数制限なしで30kgまで、ビジネスは40㎏まで無料。

カンタス航空の成田~ブリスベン直行便は毎日運航しているので、思い立ったらいつでも予約して、ゴールドコーストへ飛べる。

ブリスベン空港からゴールドコーストへは、シャトルバス「コネクション」が快適だ。税関を出て、ターミナルを出るとすぐにチケットカウンターがある。所要約1時間~1時間30分(道路の込み具合による)。料金は72ドル。

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●1AUドル=約108円(2024年7月現在)
●掲載の交通機関の料金やスケジュールは取材時から変更になる場合があります。ご了承ください。

photography & text: Sachiko Suzuki(Raki Company)

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