食、温泉、お土産で地域の魅力を凝縮、メルキュール富山砺波へ。
Travel 2025.12.02
先日、撮影で富山・砺波市を訪れました。1泊2日、仕事なのでプライベートの時間は少ないけれど、せっかく訪れるならその土地の特徴を味わいたい......と思って宿泊先に選んだのが「メルキュール富山砺波リゾート&スパ」。その選択は正解で、地元の魅力を凝縮したような時間が過ごせました。エディター的おすすめポイントを紹介します。

自然豊かな砺波平野の高台に建つホテル。
オールインクルーシブで満喫できる郷土の味。
メルキュールホテルの魅力のひとつが、宿泊料金に夕食、朝食、ラウンジでのドリンク&おつまみのサービスが含まれるオールインクルーシブのプラン。ビュッフェ式の夕食と朝食は、想像していた3倍くらいのメニュー数がダイニングにずらり並んでいて圧巻でした! 和洋中、地元食材やご当地グルメも充実しています。

ビュッフェメニューの一部。
夕食はちょっと贅沢にアップグレードし、特別メニューの「白エビの天ぷら」と「能登牛の陶板焼き」をオーダーしました。富山湾で獲れた新鮮な白エビは、この地を訪れたら食べておきたいもののひとつ。サクッと揚がって甘みたっぷり。

富山といえば、のメニュー。白エビの天ぷら。
能登牛はお隣、石川県の名産ですが、能登地震の復興応援企画としてメニュー化されたものだそう。陶板でじっくり焼いたお肉は、とろけるような舌触り。同じく石川県珠洲で生産された天然揚げ浜塩とともに味わうと、さらにジューシーで豊かな風味が広がります。

能登牛は、テーブルでじっくりバター焼きを楽しんで。
夕食後、21時から23時はラウンジがバータイムに。ウイスキー、カクテル、焼酎のほか、果実とスパイスの漬け込み酒などがフリーフロー。ノンアルコールのドリンクやおつまみ類もあり、団欒タイムにもぴったりの空間。
翌日の朝食ビュッフェでは、富山の地元の味を厳選してみました。写真手前から、昆布で巻いたかまぼこ、富山湾でとれる海藻「ながらも」あんかけ卵焼き、イカスミコロッケ、左奥が郷土料理の「鰤と大根の麴和え」、右奥が「ナスのよごし」。彩り鮮やかな野菜類も添えて。ほかにもブラックラーメンなんかもあって、胃に余裕があったらあれもこれも挑戦したい!と思うほど。

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露天風呂でゆったり温泉タイム。
ビジネス旅であっても、大浴場を備えたホテルを選びたい私。温泉であればなおうれしい。メルキュール富山砺波リゾート&スパの露天風呂は、ホテルのオープン時に湧出した「越中となみ野温泉」を引いていて温度は低めに設定。ゆったりとお湯につかって疲れを癒やしたおかげか、夜はぐっすり眠ることができました。

冬は雪景色も楽しめる温泉露天風呂。

大浴場の入り口前にはハンモックが置かれた広々とした休憩スペースが。
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砺波平野を一望する広々とした客室。
ホテルが建つのは砺波平野を見下ろす高台。朝、日の出に合わせて目覚めると、窓の向こうに霧がかった田園風景が。季節がちょうど紅葉の時期だったこともあり、朝の静けさの中、浮かび上がる彩りが心を和ませてくれました。都会の生活では味わうことのできないひとときです。

窓の向こうに奥行きのある緑が広がる。

こんもりとした木々が色づき、季節の移り変わりを感じさせてくれる。
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ローカル体験やお土産もホテル内で。
砺波市といえばチューリップで有名。そんな土地柄と、ホテルとの縁を感じるエピソードも。メルキュール富山砺波リゾート&スパが昨年4月にリブランドオープンした際、地元の方から「メルキュールという名のチューリップがあるんですよ」と情報が寄せられたそう。深い赤に黄色いフリンジのような花弁が特徴の品種で、地元でもその球根の取り扱いがあることが判明。限定数を仕入れ、ホテル宿泊のお客様へのお土産として渡しているそう。

こちらが「メルキュール」の球根。秋に植え付けて、春の開花を待つ。
そんなホテル内には"ローカルディスカバリー"のコーナーもあり、北陸水引で梅結びを作る体験や、富山の民俗楽器「ささら」に触れたり、伝統行事「おわら風の盆」で使われる編み笠の試着など、さまざまなアクティビティで地元文化に触れることもできます。インバウンドのお客様からも人気だとか。

水引の結び方を解説。

好みのカラーを組み合わせて、作ってみたい。
そのほか、ホテル内のショップでは地元の調味料類も取り扱い。少し甘めのトナミ醤油、砺波産のタマネギをたっぷり使った味噌ベースのドレッシング、日本海側最北のユズ産地でとれた庄川ゆずの柚子胡椒などが人気だそう。旅の思い出に、つい手にとってしまいます。

これからウィンタースポーツのシーズンに向けても賑わう富山。冬はまた違った風景を見られそうで、季節を変えて訪れてみたいな、と思うのでした。






